今江克隆のルアーニュースクラブR「春のオカッパリ新パターン!? スピナースクリューベイト爆誕」 第1282回
中国フィッシングショーから帰国して以来、現在はかなりガタガタになった体のケアと次戦TOP50に向けた地道なフィジカルトレーニングに毎日没頭している。
いい季節なのに釣りに行けないのはストレスが溜まるが、そんな中、TOP50開幕戦を7位で好スタートを切った河野正彦プロが、この時期の面白い釣り方を先日プライベートで発見したので紹介しておこう。
鬼ヴィラル・FDブレードガードチューン
自分が毎日地味な筋トレ&坂のぼばかりしている間、若く元気な河野プロは休みのたびに淀川や工場近郊の野池に行っては、いろいろなルアーの実験をしているようだ。今週も福岡・佐賀での週末イベント後の代休に、地元野池で最近気になって改造していたルアーの実験をしにいったようで、思った以上の好結果を得てきたようである。
今回、河野プロが内緒で作って試していたのが、思わぬ「鬼ヴィラルRS」の「FDブレードガードチューン」だ。
実はコレ、自分がこの冬、今季後半をめどに開発していた「ゲキアサシャッド」、「ゲキアサフラット」、そして大本命の「ドノーシャッド」の「FDブレードガードモデル」が七色ダムのフィールドテストで予想以上の完成度になったことで、河野プロが密かにそれを意識して「鬼ヴィラル」を自分でチューンしていたものだったようだ。

「鬼ヴィラル」は本来表層~表層直下を攻めるトッププラグだが、ブレードチューンを施したFDガードでシンキング仕様にすれば、スピナーベイト感覚でガンガン中層~ボトムも攻められるスクリューベイトになる。

メタクロブレード2枚装着でスローシンキングになるので、そのままでもスピナーベイト感覚で中層~ボトムを巻くだけでOK。スクリューベイトに近いが、カバー回避能力はスピナーベイトのそれを併せ持つ。
そして今週、遠距離イベント翌日というのに、もうすでにアフタースポーンになっているイマカツ工場近所(淡路島)の野池で早速試してきたようだ。
ここで一言言っておきたいが、正直言って今の淡路島は超手強い。工場から車で30分ほどなので結構な頻度で実釣テストに行っているが、ほぼ毎回無駄足に終わるほど今の淡路島はマジでムズいのだ。もはや秘境、卑怯?のパラダイスなどは10年以上前の話で、水抜きがなくバスの自然ライフサイクルが根付いているメジャーな野池で、ガチでハマるルアーを見つけない限り、テストに行ってもほとんどがネタにすらならないボウズである(断言)。 まあただ、淡路島にはパソナ経営のグルメレストランやオシャレカフェが年々目白押しなので、テストがてら淡路島グルメプロにはなれるのだが……。
ちなみに河野プロは、冬季は特に淡路島に自分の何倍もマメにテストに通っており、やはり3回に2回は丸ボウズ当たり前という厳しさなのである。それだけにテストルアーが当たった時は価値があるのだ。
今回、河野プロが個人的に試してきたのは、「鬼ヴィラル」のワイヤーをホームセンターで買えるやや長めのステンレスワイヤーで自作し、その先端にFDブレードガード同様にブレードを付けた河野チューンだ。

河野プロが工場でこっそり作っていた「鬼ヴィラルFDブレードガード」。メタルクローのブレードがとても相性が良かったそうだ。ワイヤーはホームセンターで売っている0.6mmのステンレス線を折り曲げ自作していた。
「ゲキアサシャッド」等との違いは、プラグのアクションに影響を与えず、ブレードのきらめき回転効果とガード効果を相乗させたゲキアサ系に対し、「鬼ヴィラル」は水面系i字系プラグのため、これを明確にシンキングにチューンし、「スピナーベイトのカバー回避効果とブレード波動を併せ持つスクリューベイト」と言ったところだろう。 簡単に言えば、クリアウォーターなどのスレたバスにかなり強い巻き物であるスクリューベイトを、根掛かりを恐れずスピナーベイト的に巻きまくりでより簡単に使えるようにしたのが「鬼ヴィラルFDブレードガードチューン」だ。
そして休日の朝、早々に河野プロからグッドバスの写メが送られてきた。地元なら誰もが知るメジャーな池で、早速結果が出た。使い方は、ブレードを躍らせるようにスローに一定の層を巻いてくる「鬼ヴィラル」の「中層ミドスト巻き」で会心の一発。人と違った一味違う工夫をすることで釣れたバスは、ひと一倍の感動がある。これがルアー開発のおもしろさでもあるのだ。
この池は結構、トロロのような緑の藻が湖底にべっとり付着していたようで、ボトムベタでは通せなかったための中層ミドストだったそう。

「鬼ヴィラルFDブレードガードチューン」のミドスト巻きに食ってきた野池アフターのビッグバス。ボディカメラが故障し、残念ながら撮影成功は1尾だけに終わったが、最後にもう一本グッドサイズを仕留めていた。

フッキングは全く問題なし。根掛かりが怖ければリアのトリプルフックを1本カットする。この場合、下方向を向いている1本をカットする。

近年の近郊野池はめちゃくちゃ手強いが、バスは「初見モノに弱い」という習性を利用すれば、スレた野池でもグッドサイズを仕留められる可能性は高くなる。特にアフターの中層回遊系バスに「鬼ヴィラル」は有効なのだ。
ギルロイドJr.ダイブ
そしてその後、今度はサイトでデカバスを見つけ、もう春の絶対的定番になった「ギルロイドJr.」の最終進化系、「ギルロイドJr.DIVE(ダイブ)」のボトムステイ&逃がしでゲット。

もはや結局、この時期最強はやはりギル系ビッグベイト。FDガードを装着した「ギルロイドJr.DIVE(ダイブ)」は間違いなく4月・5月の過去最強ビッグベイトだろう。
「ギルロイドJr.ダイブ」はサスペンドチューンすればFDガードでボトムにワイヤー一本で腹を浮かせて留め置けるうえ、ジョイント可動部がオリジナル「ギルロイドJr.」よりはるかに広いため、ステイでのテールユラユラアクションも秀逸なのだ。首振りも合わせる場合はリップあり、ステイからの逃がしのキレ重視で食わせる場合はリップを外してリップレス仕様で使用することをおすすめする。

根掛かりそうなボトムにでも、腹を浮かせて留め置ける「ギルロイドJr.DIVE」の威力は無双だ。留め置いた時に揺れやすいDIVE専用のルーズジョイントもキモになっている。
もし「ギルロイドJr.ダイブ」の大きさにビビってすぐ逃げるバスが多い場合は、先週イマカツWEB SHOP限定で発売された最終手段、一口サイズの「ギルロイドミニー・SHH(サイドフックハンガー)」を持参しておくと、手強い見えバスにも翻弄されずにイージーにキャッチできると思う。たぶんこれ以上にこの春ヤバいルアーはないと思う。

これからのシーズン、テリトリー意識が強くなるバスはボトムを強く意識し始める。ボトムで「静かな邪魔物的存在感」を発揮するフッキングの良いプラグが効果的になるため、FDガードプラグの最強シーズンでもある。
ボトム付近のスローなタダ巻き
と、ここまでは河野プロも好調で「春爆突入か!」と思いきや、淡路島は先にも書いたようにマジでボウズの方がはるかに多いほどムズいフィールドである。その後は河野プロからの連絡もナシのつぶて。やはり甘くはないなとルアーニュース記事を別の話題に変えて書こうと思っていた矢先の午後4時過ぎ、「デカいの釣れました!」と、うれしそうなメールが着弾した。
朝は結構活性が高くアピール力のある「鬼ヴィラルFDブレードガードチューン」のミドストに好反応したバスも、ピーカンの昼間になるとやはり一気に反応が悪くなるようだ。しかも温暖で浅い淡路島の野池ではスポーニングは毎年4月上旬にはもうほぼ完了、大型バスほどすでにアフター回復状態になっている。しかも近年は目に見えるネストは小バス以外(見えないだけかもしれないが)明らかに激減している。メジャー池では平日でも釣り人は相変わらず多いため、野池の攻めも誰もがしそうな通りいっぺんの攻め方では高確率で丸ボウズなのだ。
そんな厳しい状況で、最後に河野プロがデカバスを手にしたのは、今度はブレードを付けていない、より弱め、ナチュラルなi字系アクションに設定した「鬼ヴィラル」のボトム付近のスローなタダ巻きだったそう。

プレッシャーの高い時間帯、場所ではブレード無しで5gクイックチェンジャーを腹に装着。ゆっくりと堰堤などのボトムスレスレを「鬼ヴィラル」を当てながら巻いてみよう。

ラスト土壇場、夕方に「鬼ヴィラル」のスローボトム這わせ巻きでビッグバス。3回に2回はボウズだが、ルアーがハマるとデカいのが釣れる淡路野池は、楽園には程遠いが、ある意味、良いルアーテストフィールドである。
5g~7g(今回は5g)のクイックチェンジャーを「顎(アゴ)のハンガーではなく、腹側のフックアイ」に装着することでボディの揺れをより抑えたi字モードでボトム付近をトレースできるそうだ。早巻きではボディが揺れるので、i字をキープできる速度で、ウェイトをチェンジし狙いたい水深に対応しよう。
「鬼ヴィラル」は大きさもザリガニ~大型テナガエビサイズで、ツインプロップの大きさからもオリジナルサイズの「ヴィラル」よりはるかに巻きパワーが強く、スイッシャーというよりは「スクリューベイト」としての使用にも高い適応能力がある。普通に沈めて巻くとスクリューベイトは根掛かりに非常に弱いため、ちゅうちょしがちだが、FDガード、さらにはFDブレードガードにすればスピナーベイト並みのカバー回避力が発揮される。それでも根掛かりが怖い場合はワイヤーをデフォルトより1~2cmほど長いものに交換し、下向きになっているリアのトリプルフック1本をカットすることをおすすめする。これで穴から出てきたテナガエビやザリガニがゆっくりと堰堤やハードボトムを這うように泳ぐ様子をイメージし、FDガードを信用して根掛かりを恐れずに巻いてみよう。
ただし、本来「鬼ヴィラル」が最も破壊力を発揮するのはテナガやザリの産卵シーズンの6月。この時はテナガエビもザリも護岸やゴロタ岸の水面直下にやたら浮きたがるので、ノーシンカーのデフォルト仕様での水面でのデッドスロー巻きが最強となる。エビの季節感と状況に応じて水中、水面をしっかり使い分けてみよう。

腹にクイックチェンジャー5gを装着した「鬼ヴィラル」。ボトムをゆっくり徘徊するテナガエビのイメージで、i字アクションをキープできるスピードで一定巻き、もしくはミドスト巻きが今の時期には効果的だ。

アフター回復なのかやたらきれいなバスが多い淡路島。だが地元・河野プロが1日頑張って、ルアーがハマってデカバス3本はほぼ100点の結果なのだ。
どうしようもなくなったら…





















































