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今江克隆のルアーニュースクラブR「ついに完成・初公開!『ビーストボーン』最終形態とその秘密」 第1289回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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弥栄ダムでのプリプラ、ルアマガロケを終えた今週は、昨年の冬から久々に開発に熱中していた「ビーストボーンエラストマー」のついに完成した最終形態を初公開しよう。

開発魂が再燃!

まず元ネタである今はなき霞デザインの「踊る接骨院」と、バークレイの「ビースト」というキワを極めた不遇の名作をコンビネーションし、さらにエラストマー化してみたら予想通り強力な釣獲力を持つケダモノワームに進化してしまったのが昨年の冬。

当初、「踊る接骨院」とバークレイ「ビースト」をひっつけて完成と思っていたが、最終的に5回もの試作を経てあらぬ方向へと劇的進化してしまったのが「ビーストボーン」だ。

そして最初のテストを2月の七色ダムで行ったところ、ぶっちゃけもうこの時点で「製品化OK」といってもよいほどの完成度だったが、予想を上回る釣れっぷりにこの2年間若手プロスタッフに開発を任せていた自分の開発魂に火がついた。

自分の性格的に今ここが本当に最高点、終着点なのか否か、やれる可能性をすべて試して行き過ぎて初めてベストがわかるとおもっているため、そこから実に第5弾プロトまで改良を重ねることになる。見た目的に大きな変化はないように思えるかもしれないが、真剣に使い込めば込むほど「もっとこうなってほしい」という改良点が見えてくる。それがたとえ蛇足であろうとも、やり過ぎて今の時代を超えてしまっても、納得いくまでやらないと気が済まないのだ。そのために自ら日本国内にルアー製造工場を作ったくらいなのだから。

テストでは2月の七色ダムから好調だった「ビーストボーン」。確かに釣れたが何かがまだ足りない気がした。いや、まださらに先のポテンシャルに直感的に気づいていたのかもしれない。

分岐点となった第3弾。徹底追求した「水中姿勢」と「3D立体感」

ビーストボーンのプロトは第3弾が分岐点となった。

開発過程で「間違いないな」と思ったことは、まず「水中姿勢」で、高浮力のエラストマーにはつきものの静止時逆立ち姿勢になるとバスが見切りやすいという事実、そしてラバーを横骨に刺して3D的な立体感を出すとこれまたバスが見切りにくくなるということだった。

さらにギルタイプのワームは、ヒラメ付け(横姿勢)並のしなり水押しパワーを、「縦姿勢」で出すためにはちょっと骨の数が少ないと感じたことだった。

見た目はほとんど変わらないように見えて、実は結構変化していた「ビーストボーン(プロト)」の変遷。14骨にし毛を生やしたことでベツモノに生まれ変わった。

この3点を改良したのが第4弾で、側面方向に「ダンベルクラブエラストマー」の毛を移植、横方向への毛を多数設置し、骨の数もオリジナルの12本から14本に増やしてみた。

実はワーム素材の場合、横方向の毛はトレイに重ねて収納したときにクセがあっという間につくため設計時点でNG手法なのだが、今江的に近年、次世代エラストマーワームはプラグに匹敵する「エラストマープラグ」なのだとの認識に変わってきている。横毛植毛はプラグ同様1個ずつの個包装単品売りにしても、その耐久性、ロストの少なさ、コスト的な面からも十分商品価値があると考え始めているからできた大改良だった。姿勢制御法に関しては後述する。

この第3弾プロトはまさに大当たりだった。金砂湖の2週連続ロケではベッドのバスをフル無視でプリのバスを怒涛の連発で釣りまくり、弥栄湖のプリプラでも初日からビッグバスが連発した。弥栄湖では第2弾プロトにダンベルを自分で追加移植していた藤川温大プロもデカバスを爆釣していた。

弥栄湖プリプラでは初日2日目は「ビーストボーン」が絶好調。後で聞いたのだが、数日前には藤川プロも「ビーストボーン」がボロボロになって使えなくなるほど爆っていたそうだ。

行き過ぎた「全部載せ」!? 究極のギル感!第5弾プロト誕生

毛の追加効果はてきめんで見た目の3D感が劇的に向上、骨の増設もスト系アクションにプラスに働いた。

そこで、横毛植毛の第4弾プロトの到着を待たずして、さらにムチャ振りな追加改良を施すことにした。それがかつて「ドレッドホッグ」で試した「マイクロシャッドテール」の側面縦方向への追加設置、さらにテールをもっとスローでも敏感になびくようにブシドー型テールへと変更。さらには骨数も最大数の16骨まで思い切って増やした。正直、これはちょっと動くかな?と思ったが、行き過ぎたのなら戻ればよいと、全部載せにチャレンジしたのが今回初公開する第5弾プロトである。

これが初公開の第5弾、最終型の「ビーストボーン エラストマー」。16骨全部載せの異形の奇天烈系ギル型ワームだがその実態は…。

ワームでは常識的にNGの横毛がエラストマーでは考え方ひとつで可能になる。この横毛がついたことで「ビーストボーン」はまったく違う次元に成長した。

まさか動くとは思っていなかったが、骨に連動して「ドレッドホッグ」由来のマイクロシャッドテールはスローでも小気味よく動いてくれた。スピードを上げずとも動くことがひとつのキモだ。

最終版ではテールもビースト型から「ブシドー」型に修正。よりスローでも動き、よりストに反応がよくなった。

この第5弾は、残念ながら弥栄湖プリプラ終了時に到着したのだが、全部載せにした新型「ビーストボーン」の見た目は実にエグかったものの、水に入れた時の立体3D感は驚愕の一言だった。

水中の砂地に置いてみるとその姿はまさにギルネスト???と見まがうようなリアルさだ。

追加した横毛、骨の上に乗ったマイクロシャッドテールが常にユラユラと動いているためか、輪郭がボケてより立体3D感が増し、まるで本物のギルがぼーっとシルエットが霞んだように浮いている姿そのものに見えた。

本物のギルが人の目にはほぼ見えないが、静止していてもヒレを常に動かしているような輪郭浮遊感、そんな感じがした。

ギルネストがあったわけではなく、たまたまの砂地の抜け部分に「ビーストボーン」を置いたら、まんまギルネストにしか見えなくなってしまった。

もちろん、その水中のリアルさ以上に水中姿勢の制御も重要だった。

まず第3弾からボディの下半分にソルトを充填し下方重心化。さらに最も後方にあって最も低重心化できるビーストテールに0.9gネイルシンカーを挿し込んで約30度の姿勢で立つように調整していたが、第4弾からは初めからネイルシンカーを挿す前提でテール部分の厚みとカタチを修正した。

縦付け時に低重心化するため腹部の骨のみにソルト充填するイマカツ独自のベリーソルト製法をエラストマーにも採用している。

最後方最低部分に位置するビーストテールがネイル挿入位置になっている。軽いネイルでもしっかりとカウンターとして効くうえ、姿勢制御もできる。

複雑かつ繊細。本物の生命感を生み出すアクションと姿勢制御

さらにこの姿勢にすると最後方最低部に挿入したネイルシンカーがヘッドのウェイトの振りに対してカウンターウェイトとなり、ストった時の骨の水受け、全体のしなりがさらによくなった

16骨に増やした骨一つ一つが前後に開き、マイクロシャッドテールが個々に連動することで、互いにゆすられるような極めて水押しの強い複雑で細やかなアクションを生み出してくれる。

16骨がしなることで関節が開き水をつかむ。その反動でマイクロシャッドテールが水を受け動くジョイント分離構造。特にスト系には最強のボディだと思う。

この強くて微細な動きと姿勢が静止時でも本物のギルのような生命感を醸し出してくれる。

ストで泳がせている時のマイクロシャッドテールの微細な動き、横毛が醸し出すボヤケ感、 スローでもピリピリ反応するテールは第5弾において破格に向上しギルイメージそのものになった気がする。

横毛とマイクロシャッドテールが輪郭をぼかしてリアル感を醸し出す。見た目は異形だが、水に入ると動きもカタチも実にリアルなギルになる。

約30度の姿勢がバスに対する最強のアピール姿勢になる。エラストマーは逆立ちすると動きも悪くなり、バスにも見切られやすくなる。

ちなみに横から見ればまんまギルそのもののイメージなのだが、ボトムに置いて真上から見るとエビそっくりにもみえるため、実際にバスが何をイメージして喰ってくるかはバスに聞いてみなければわからないところだ。

ギルそっくりだが、上から見たり、逆から見ると今度はエビそっくりに見える。ボトムのズル引きではテナガエビに化けそうだ。

実践投入!結果は!?

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