ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

今江克隆のルアーニュースクラブR「TOP50第3戦北浦戦詳報と衝撃の重大発表」 第1293回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

2026年TOP50シリーズ折り返しとなる第3試合北浦戦が閉幕した。

自分の結果は初日4位の好スタートを切るも、最終的には順位を落としてしまい17位フィニッシュ。ただ、今試合は度重なるまさかのアクシデントを文字通り歯を食いしばって乗り切っての結果であり、地味ながら折り返しで年間順位を37位から25位まで上げた点において、無駄ではなかったと思っている。

プリプラ~直前まで高水位だったがわずか1日で大減水、農薬蔓延の中で開催された北浦水系戦。ふたを開けてみればTOP50プロの底力を見せつける近年まれにみるハイウェイト戦になった。

公式プラクティス

公式プラは試合前週のW台風の大雨大増水から、水門全開放流で1日に27cmも水位が低下し、畑や田んぼの農薬が蔓延。そのまま水門閉鎖が決勝まで続き、まったく水が動かない極めて厳しい状況に変わった。琵琶湖にも匹敵する広大な水域全域が一気に27cmも減水する影響は計り知れず、高水位で安定していたプリプラでのパターンはすべて壊滅。公式プラではわずか1尾しかバイトすらなく、完全にゼロからの再構築能力を試される試合になった。

2日間の公式プラではわずか1尾のキャッチ。プリプラのパターンは完全に壊滅していたが、この1尾が大きなヒントになった。

さらなる試練

そして、さらなる試練がたたみかけるかのように起こる。公式練習2日目には、朝イチと帰着寸前に、何も当てていない通常走行中にいきなりプロップの羽根が飛んでしまい走行不能になるトラブルが2回も発生。なんとか無事帰着できたが、さらなるまさかのアクシデントが試合初日に起こる。

オフリミット日前日に焼き肉屋に食事に来ていた自分と渡辺、そしてたまたま同じ店で食事会をしていたSDGプロチーム12名中6名が、高熱、下痢、嘔吐を伴う集団食中毒に当たってしまった。SDGチームのプロ数名とイマカツ渡辺の症状は深刻で、試合初日は棄権者が続出、数名が病院搬送、保健所がヒアリングに試合会場まで来る大事件となった。自分も初日は常備している下痢止めを限界量の3倍超えのオーバードーズでギリギリしのいだが、2日目昼過ぎまで腹痛症状が続く苦しい展開となってしまった。万が一に備え、試合前日は絶対に生ものや肉系を食べない自分だが、症状からノロウイルスの可能性が高いとのことだ。食後24時間後に発症することもあるそうで、オフリミットデー前夜の食事でも試合中発症のリスクがあることを初めて知ることになった。

人生初の公式プラ最終日、1日プロップ2枚割り。まったく何も当たっていないのに謎の破損だった。もし試合中だったらジエンドだったかもしれない。

初日

そんな最悪の状況下で意志の強さを試された初日だったが、もっとも確実性が高いと思っていた石積みインサイドのツルノゲイトウエリアに、大減水によって大型バスボートが絶望的に入れなくなったことが一番痛かった。

TOP50第3戦初日は腹痛との戦いだった。ゲロは吐きにくい体質だったのが幸いしたが、まさかそれが食中毒とわかるのは試合初日終了後のSDGプロスタッフのひどい被害状況からだった。

初日は当初のメインだったツルノゲイトウ攻めを敢行したが、もっともバスが濃かった石積みインサイドに減水で大型バスボートが侵入不可能に。他のエリアのゲイトウからは減水でバスが消えていた。

そこでプリプラで唯一、「ボール&スティック(通称:金玉毛)」のノーシンカーで手にできたバスが、大きめのテナガエビを見かけた通称「玉ねぎ」と呼ばれる巾着系エリアだったことから、プリプラのツルノゲイトウをメインにした超シャローのベジテーション系パターンをすべて捨てることにし、水深のある巾着系にシフトした。

このパターンが初日は奏功し、半サイトの「金玉毛」でキロ2本、「ビーストボーン」同様に溺愛する霞デザインの廃盤品「ハイパーオマタスティック3インチ」で1本を仕留め、昼過ぎには2,500gを明らかに超えた。

プリプラのパターンをすべて捨て、水深のある玉ねぎ狙いに思い切って変えてバスを見つけることができた。バスが狙いどおり釣れたことで腹痛に耐えられた感もあった。

玉ねぎに引っかからないバークレイ「金玉棒」のノーシンカーが大活躍。MAXセントだとがっぷり喰ってくるのでフッキング率が明らかに良い。

この時点で昨年の霞ヶ浦最終戦では2,500gで大会トップウェイトを獲得した経験から、十分なウェイトだと確信しストップフィッシング。翌日に温存するため、翌日のプラに残り時間をあてた。しかし、これが大きな誤算だった。結果的にあれほど釣れないと多くのプロが口々に言っていたにもかかわらず、3kg前後が3人もおり、まさかの4位スタートとなった。

650gのバスを入れ替えるべきだった。弥栄湖戦初日とまた同じミスを犯してしまった。今のTOP50の実力は、自分の経験と予想を毎回超えてくるのだ。

初日は2,600g超えで4位スタート。トップウェイト相当と思い3尾で流したのが失敗だった。最近のTOP50は予想MAXウェイトのはるか上を超えてくるから恐ろしい。

今回の「金玉棒」にはプロップボーラー那須プロ作の極厚エロラバーを2本刺し。この2本刺しはフォール時に開いてかなり素晴らしいピリピリアクションを発揮してくれる。

今回は間に合わなかったが家に帰ったらアメリカから着弾していたバークレイの激臭クラシックタイプシリコンスカート。「金玉棒」に激臭毛で鬼に金棒か?

2日目

2日目の体調は最悪だった。

オーバードーズしても腹痛が治まらず、さすがにメディア同船の前で大恥をさらすわけにもいかず、会場に戻るか耐えられるかで気持ちが落ち着かないまま、朝一の集中力を欠いてしまった。その朝一に2尾もバスを「ハイパーオマタ3インチ」で掛けながらバラしてしまい、昼前にも同じく「ハイパーオマタ」でネットイン寸前でバラし、3度目のチャンスも無にしてしまった。

ミスの理由は集中力の欠如もあるが、同時に自分では解決していたと思っていた「ハイパーオマタ」の呪いがまた起こってしまった。4年前の北浦戦でまったく同じミスを4回も犯し、2尾でも手にできていたら表彰台は確実だった「ハイパーオマタ」の呪いの解除を、集中力の欠如からタックルセッティングを最後まで変えなかった自分の大ミスだった。

2日目は玉ねぎ狙いに徹底したが、朝一にオマタの呪いで2本バラしてしまい、さらに3本目もバラシ。「オマタ」の呪いの理由はルアーマガジンで解析します。

この「ハイパーオマタ」の呪いを解くために東レで初のシンキングPEベイトフィネスラインを開発しながら、キャスト精度重視でフロロ8lbに本番直前で変えた自分の大ミスだった。ストレージにPEセッティングにした同じタックルを準備させておきながら、それにすぐに変える体と心の余裕がなかった。それ以上に、もう自分の超軽量ベイトフィネス専用機であるABUのLX992RSは5年以上の酷使に次ぐ酷使でボロボロで、PE専用に使うには限界に来ていたのだ。

結果、2日目はノーフィッシュ。それでも初日の貯金で14位で予選通過、決勝で3kgを持って帰れば表彰台は十分に狙えた。

「ハイパーオマタ3インチ」。3インチでなんと5g近くあり、フック自重が重い「スーペリオCOフック#1」と組み合わせると低重心化が効いてバックスライドの安定感と長さは圧倒的クラス最強。もうネットでも一切入手不可能な幻の逸品。

もうコレが最後の「ハイパーオマタ」の全在庫。もう二度と誰も手に入らない今江的に最小最重量にして最高のバックスライドワーム。だが「オマタの呪い」がまたしても発生してしまった。なんとしても弱点を克服し完全体にして復活させたい。

決勝

もう勝負するしかないと決めた最終日は、狙い場が尽きた巾着を再度徹底して狙うも不発。

最後は覚悟を決めて、減水で大型ボートが入れない超シャローに座礁リスク上等で突っ込む決断をした。

タックルもさらに奥の奥を狙う「スーパースタリオンGT4RS」に東レのエクスレッドPE2号を巻いた「Graviusナイトレイブン」を使った強気のストロングパターンに変更。だが、あえて小型ボートを使用して大型ボートが入れないエリアを狙うプロも多く、なんとか1尾を絞り出し試合終了。

決勝では2日目の失敗からもう一度シャローのPEベイトフィネス攻めを敢行。霞水系のバスは噛みが浅いのか弱いのか、伸びのあるフロロだとカバー内でのバラシが激増する傾向があるように思う。

大型バスボートの侵入限界を超え、座礁覚悟で入った激シャローのさらに奥の奥にバスはいた。だがそれがわかったのは決勝のラスト1時間を切っていた。やはりPEラインが正解だった。

だが、この1尾のおかげで大きく順位を落とさずに済み、後半戦を残留権以内の25位、残る2戦次第では年間10位以内も狙えるようになったことは大きな意味があったと思う。

ケツひっぱたいたら大覚醒してしまってもはや手がつけられなくなった青木プロ。決勝はチビ1尾で大介プロに慰められる図(泣)。

ハク食い、エビ食い、河辺裕和プロ!さらに衝撃の重大発表!

1 / 2
次へ
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」