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今江克隆のルアーニュースクラブR「TOP50第3戦北浦戦詳報と衝撃の重大発表」 第1293回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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ハク食い、エビ食い

今回の試合では、多くのプロがプリプラのハク喰いバスが減水と農薬流入の影響で激減し、逆にテナガエビやシバエビが減水でアシの奥から出てきて喰いやすくなっていたことに気付いていた。

「エビソン」ブームに乗っかって自作していた「ビーストボーン」のアバラを取った「エビボーン」。かなりのポテンシャルを感じたが直前プラでは使いこなせず今後に期待のリグだ。

予選落ちしてしまったが、藤川温大プロ、河野正彦プロは独自の改造でテナガエビを意識した隠し玉を用意していた。しかし藤川プロは自分と同じような呪いに苦しんでいたようだ。

藤川プロは「スキップドッグ」を寸詰めにした毛付き「ミニドッグ」を自作していた。こちらもオマタ同様、フッキングに致命的な難があったようだ。

河野プロがひた隠しにしていた「ゲンタホッグ」のバックスライドチューン。驚くほど泳ぎがテナガエビそっくりらしく、河野ブログ必見です。

プリプラでバスを釣らないプロがいるが、実際に釣らなければわからない事実が多いこともまた確かだ。そして、それ以上に「釣りだけしている」恵まれた長期のプリプラ期間を「仕事に生かせる何か」、下世話な言い方をすれば「メーカーの売り上げ向上」に変える責任を負うのもサポートを受けるプロの仕事であることを、常に意識してほしいと思う。

試合で結果が何も残せなければ、長期プリプラは「ただ釣りをしていた時間」でしかなく、それはなんのプロモーションにも、仕事にもならない。試合で結果を出せればそれが最高だが、毎回結果を出せるプロなど青木大介くらいしかいない。試合で何も残せなくても何か足跡、物語を公に残せるプロ、それがメーカーにとって金銭を払ってでもサポートするに値するプロなのである。今試合の表彰式でJB会長が言いたかったことは、要約すればこういうことなのだろうと思う。

河辺裕和プロ

そういう意味でも、今試合で河辺裕和プロがあわや優勝かと思われた大活躍を見て、生まれて初めて?純粋に嫉妬や悔しさ以上にうれしさが勝った感情になった。

67歳の河辺プロと62歳の自分は、JBTA創設初年度から40数年間ずっと同じ舞台で戦ってきた。2人とも60歳を超えた今、河辺プロがTOP50を戦ううえでどれだけ肉体的、精神的に苦しくつらい思いをしているか、本音で分かるのは自分一人だと思っているからだ。

LITE河辺の名のとおり、おどけたパフォーマンスが河辺プロのウリ。だが、それが実は河辺プロ特有のテレ隠しであることを長年の経験で自分は知っている。その実は激アツの昭和熱血男子の代表だ。

沢村幸弘プロがいなくなった今、河辺プロの背負うJBの歴史の重さは半端なものではない。

JBの名選手、レジェンドであるからこそ、勝てなくなったことへのつらさや悔しさ、惨めさをも飲み込んで、それでもなお勝ちを諦めず努力し続ける姿は自分が一番近くでずっと見てきている。そしてそれは自分も同じなのだ。

奇しくも新たに8月から始まるTOP50&釣りビジョン新番組の番宣企画で河辺プロとの対談を望んだのは、それを少しでも今の若いトーナメントプロ、一般の釣り人に知ってもらいたかったからであり、同時にちょっと弱気になっていた河辺プロのケツをひっぱたくためでもあった。河辺プロは自分のことがずっと大嫌いなようだが、自分は出会った最初の時から今に至るまで「田辺、河辺、林、沢村」伝説の4人衆は、今のトーナメントシーンを築いた真のバスプロであり永遠の憧れなのだ。

まあ、ちょっとケツをひっぱたきすぎてえらい火をつけてしまったが、これで河辺さんは対談通り70歳、自分は65歳まで引退しない約束になったので、とりあえず一安心である。

あわや打倒不可能な最高齢優勝をされたら困っていたが、準優勝の悔しさが河辺プロの気持ちをあと3年はともに燃やし続けてくれると思いたい。

すべてを釣りビジョンが収録

そして、今回の試合の模様は、優勝候補筆頭だった江尻悠真プロの3日間と優勝の再現実釣、藤川プロの苦悩と今後、67歳河辺プロの死力を尽くした優勝争いのすべてを釣りビジョンが収録に成功した。

今回の釣りビジョン同船選手に江尻プロを選んだのは大英断だった。直前にいろいろとあったが、最高の超ガチンコ優勝映像が完璧に収録できた。ちなみにウィニングロッドは試作スパイラルガイドでした(嬉)。

その他にも多くのプロの実戦シーンがアクションカメラなどに包み隠さず収められている。おそらくトーナメント番組として過去最高の撮れ高だと言ってもいいだろう。そして、この釣りビジョン×TOP50新番組(名称未定)は、トーナメント3日間のライブ配信型実況解説ステージと、プロたちの本気釣りの戦略とテクニックの深掘り分析、さらに優勝者の優勝パターン再現実釣ステージの「2本立て・2番組」で、今後TOP50、エリート5の全試合が密着配信される。そのスタジオ実況解説者として自分も毎回レギュラー出演することが正式に決まった。近々、超本格的ガチンコトーナメント番組として、釣りビジョン、そしてJBからも正式アナウンスがあると思うのでご期待ください。

FFS(ライブスコープ)の「決勝」での使用禁止

そして最後に、さらに、さらに衝撃的な発表が綿井副会長から「決定事項」として伝えられた。

それはまさに青天の霹靂だった。

なんと次戦、TOP50桧原湖戦以降、エリート5(おそらくクラシックなども含まれると思う)も含め、FFS(ライブスコープ)の「決勝」での使用禁止が突然決まった。

自分自身、まさかこのシーズン途中からのルール変更はない(あっても来季から)と思い込んでいただけに、衝撃的な決定だった。

春にスパイポールが登場し、話題沸騰の「ライブスコープⅡ・LVS44」がつい先日発表され、すでに予約してしまった身からすれば、なんともやるせない気持ちになってしまう突然の決定だった。

だが同時に、他のプロに遅れをとらないよう、毎年毎年大枚をはたいてアップデートされる新型を次々買わされる我々プロも、FFSの商売戦略に踊らされている感満載で、ここまで金がかかるとその費用対効果は果たして本当に日本のトーナメントにとって有益なものなのだろうかと思うこともある。

なんとも複雑な気持ちになった突然のFFS規制発表だった。

次戦、桧原湖戦以降、予選2日間はFFSが使用可能だが、決勝は振動子のコネクターを外してのライブレス戦となる。

ライブスコープのメッカ中のメッカである桧原湖スモール戦での決勝ライブレスは、まるで原始時代に戻ったかのようなアナログ戦になることは間違いない。ある意味、どんでん返しの衝撃的な結果の決勝となる可能性も高く、一般アングラーから見ればFFSプロとアナログプロの戦いは興味深いものがあるかもしれない。

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