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山田ヒロヒトが超解説!間違いないエギングロッドの選び方【エメラルダスSTOISTシリーズの中で冬エギングでのオススメのモデルは?】

連載:山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
寄稿:山田ヒロヒト
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エギング&イカメタル特集2019

しかし、この2本だけで全ての状況に対応できるか? というと、私的には別のロッドを使う必要があると感じる時があります。

 

潮流を感じとる繊細さとパワフルさを兼ね備えたカーボンソリッドのロングロッド!
STOIST AGS  88LM-S

前記した2本のロッドは、パワフル&トルクフルなロッドですが、時には、より繊細に潮の流れをとらえ、かつパワフルにエギをシャクりあげることができるバットパワーを持つロングロッドが欲しい時もあるからなんです。

そんな欲求を満たしてくれるロングロッドが、エメラルダス STOIST AGS 88LM-S(以降88)です。

アイテム 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
エギサイズ
(号)
適合ライン
(号)
本体価格 円
88LM-S 2.64 2 136 107 0.8(0.7)/10.9 2.5-4.0 0.4-1.0 71300

 

88と90の違いについて

ちなみに、みなさんから、よくSTOIST AGS 88LM-S(以降88)とエメラルダス STOIST AGS 90ULL-S(以降90)との違いを聞かれることが多いので、そのことについて少し話をしておきますね。

アイテム 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
エギサイズ
(号)
適合ライン
(号)
本体価格 円
90ULL-S 2.74 2 141 108 0.8(0.7)/10.9 1.8-3.0 0.4-1.0 71300

88と90の違いですが、レングスこそ2inchしか変わらないのですが、実はベリーからバットにかけてのパワーでがかなり違うというのが結論です。

前にフィッシングショーのステージで話をしたことがあるのですが…

 

私が作った下記の資料を見てください
なんとなく、ロッドのパワーバランス的なものがわかると思います

90は元々、3号エギを遠投するために開発したロッド! ただシャロ―の春イカ狙いでタイプSやタイプSSを使用する際にも多用しています

90は、元々は、3号くらいの軽いエギ を遠投するために作ったロッドです。日本海側の新子のシーズンに小型のエギ を遠くにキャストして、シャローエリアでエギ を根がかりを回避しながら高さを取れるようにロングロッドとなっています。

90ももちろん、3.5号の通常のエギ は使えないことはないですし、現に私は対馬等で春イカをシャローエリアで狙う場合に90を使うこともよくあります、しかしながらこれはあくまでタイプSやタイプSSを使用することが多いからです。

90は、ゆっくりまったりした攻めで使うには、非常にいいロッドで、ストイストロッドのしなやかな中に鋭さがあるロッドといった感覚を一番感じ取れるロッドだと思います。なので実際に滅茶苦茶好きなロッドです。

しかし、冬の型のいいアオリイカを狙うためには、88ぐらいパワーがあった方が、フッキングの良さや、3.5号以上のエギ の扱いやすいと考えています。

両カーボンソリッドロッドは特にストイストの中でも繊細なロッドであるため、よく考えて選択して頂きたいです。

 

ナゼこのロングロッドをSMT(スーパーメタルトップ)を採用していないのか?

ちなみに、もう1つ「ナゼこのロングロッドをSMT(スーパーメタルトップ)でやらないのですか?」って質問もされるので、このことにも触れておきますね!

どういう要素をエギングロッド選びで重視するのか? という点が、その問いの答えにあります。

快適さをずば抜けさせる! 究極の感度を追い求める! などなど、どんな要素に重きを置くか? など実は選択軸はたくさんあります。

 

ストイストの開発当初に、SMTの採用をしなかった本当の理由とは?

そんな中で、ストイストの開発当初、私はかなり悩んで、SMTの採用をやめることを決断しました。

その理由は…。

以前、EXシリーズにSMTを採用したメタルブースター(正式名:エメラルダスEX AGS88L/M-SMTメタルブースター)を作ったんですが、金属繊維をティップに持ってくることで、どうしても、その重さゆえ、店頭で触ってやめるお客様が多かったんです。それがストイストの開発当初にSMTの採用をやめたが一番の要因になったというわけなんです。

 

当時、全てのお客様にストイストロッドを使って欲しかったこともあり、あえてソリッドを選択することで驚異の快適さ、軽さ、繊細さを重視したんです。

 

なお、ソリッドを採用することで「手感度が落ちてるのでは?」という質問も当時、多かったのですが、ストイストシリーズで採用したナノプラスのブランクと進化したRフレームの小型軽量化、そしてNリング、Cリングの驚異の薄さにより、普通にロッドを作っても感度が完全にともなってきた、いや更に感度は上がったと認識したので、ソリッドになったというわけです。

 

さて、こんな話をしたら、次のロッドが想像できますね、そうですね、きっとそうしてきます!

 

たった、90と88の違いやティップだけでも、こう言った、細かな考え方が裏には存在しています。こういうことも、ぜひお伝えしたかったので、ご紹介させていただきました。

 

さてさて、本題の「冬エギングでのロッド」から、かなり長々と話がソレてしまいましたが、ここからは、話を戻しますね!

 

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