新生 ルナキア
テンリュウ(TENRYU)のライトゲームを牽引してきたロッドシリーズ「Lunakia(ルナキア)」が、フルモデルチェンジ。いよいよ第4世代となる。

各地のフィッシングショーで展示されたプロトタイプを見て、ワクワクしていた方も多かったのではないだろうか。
ついに完成に至った新型ルナキア。アジングを筆頭に高い評価を得てきた前作(第3世代)から、一体どのような進化を遂げたか。
「ミドルゲーム」への拡張
NEWルナキアの最も注目すべき点は、そのコンセプト。適応範囲の大幅な拡大だ。
従来のアジングを中心とした「スーパーライトゲーム」はもちろんのこと、第4世代では、少し強めのタックル設定が求められる「ミドルゲーム」の領域までをカバーするモデルとラインナップが展開された。
このあたりは前回記事に譲るが、とはいえ、もちろんアジングに代表されるスーパーライトなモデルもさらにブラッシュアップされている。
今回は、現代のタフなライトゲームシーンに切り込む「LK512S-ULS」をご紹介したい。
LK512S-ULS-港湾シャローを完全攻略する「超フィネス」の極致

LK512S-ULSは、漁港や常夜灯周辺といった小場所において、魚との距離が極めて近いシチュエーションを制覇するために生み出された。
LK512S-ULS

天龍ルナキアLK512S-ULS

| 品名 | Type | 全長 (m[ft]) |
継数 (本) |
調子 | 仕舞寸法 (cm) |
穂先形式 | ルアーウェイト (g) |
ライン (mono/lb) |
ライン (PE/号) |
リアグリップ (mm) |
先径 (mm) |
自重 (g) |
使用繊維 カーボン/グラス (%) |
本体価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| LK512S-ULS | S | 1.55[5’1″] | 2 | EXF | 80 | CS | MAX 3g | MAX 2.5lb | 0.15-0.3 | 145 | 0.6 | 39 | 94/6 | ¥45,000 |
TENRYU公式「ルナキア」詳細ページはこちら
開発のベクトルは「至近距離での食わせ」に振り切っているという。アプローチの目安としては、キャスト飛距離5〜10m圏内、かつ水深1〜6m程度のシャローエリア。ここでは遠投性能よりも、狙ったピンスポットへ正確に軽量リグを送り込み、魚の鼻先でいかに自然に誘えるかが釣果を左右する。
得意とするルアーウェイトは1.5g周辺のジグ単だが、真骨頂はアンダー1g、0.5〜0.6gクラスの極小ジグヘッドの存在感を明確に感じ取れるティップにある。
△ルナキアは機種ごとに最適なティップ素材が採用される。は、繊細さを最大限に発揮するカーボンソリッドだ鋭さと追従性が交差する可変ブランクス
アクションは「エクストラファースト」に設定されており、極小リグに命を吹き込む適度な張りを備えている。しかし、単なる棒のような硬さではない。ひとたび魚が掛かれば、負荷に応じてベリーからバットにかけてしなやかに曲がり込む「可変アクション」を採用。
操作時はシャープに、ファイト時はフレキシブルに。ライトゲームフリークが求めるこの二面性を見事に体現している。
「LK5102S-LLS」との明確な境界線

ルナキアシリーズには、スペックの近い「LK5102S-LLS」が存在する。この2機種で迷うアングラーも多いはずだが、使い分けの基準は非常に明確だ。
射程距離による選択
狙うブレイクやストラクチャーが10mより先にある場合はLK5102S-LLS。逆に10m以内の近接戦であればLK512S-ULSが絶対的なアドバンテージを握る。
ターゲットの活性による選択
吸い込む力が弱く、その場から動かずにエサを口にする「居食い」が多発するタフコンディション。アタリは察知できてもフッキングに至らないもどかしい状況下では、ティップの柔軟性に優れるLK512S-ULSの出番である。反発を抑えた穂先がショートバイトを絡め取り、フックポイントを確実に口内に残す。
前作「LK532S-ULS」からの進化

ベースとなった前作「LK532S-ULS」から、本機はどのようなブラッシュアップを図ったのだろうか。
「2インチの短縮」がもたらす圧倒的感度 最も分かりやすい変更点は、レングスが2インチ(約5cm)ショート化された点だ。特筆すべきは、リアグリップの長さは据え置きにし、有効レングスとなるティップ側のみを切り詰めたこと。これにより、潮流の微細な変化やルアーへのチェイスといった水中のノイズが、よりダイレクトにアングラーの手元へ伝達されるようになった。
シリーズ最高峰の「軽さ」 リールシート周りの再設計などにより、2026年モデルのルナキアシリーズにおいて最軽量をマークしている。もちろん、テンリュウのアイデンティティである「西陣織カーボンパイプ」の意匠美は健在だ。 実はこの軽量化、最初から数値として狙ったものではなく、現場でのテストを繰り返し、理想のバランスと操作性を追求した結果としてもたらされた副産物だという。まさに「機能美」の極みである。

レングスが短くなるとキャスタビリティが犠牲になると思われがちだが、その懸念は無用だ。ブランクスの反発力をルアーの推進力へとロスなく変換するテーパーデザインと、ラインの放出抵抗を極限まで減らしたガイドセッティングにより、前作と同水準の飛距離を確保している。
ポテンシャルを引き出すタックルセッティング
このロッドの繊細さをスポイルしないためには、合わせるタックルバランスが非常に重要になる。メーカーが推奨するベストセッティングは以下の通りだ。
| ギア | 推奨スペック |
| リール |
シマノ:500〜C2000番
ダイワ:LT1000〜LT2000番 |
| リール自重 | 190g以下(※148gクラスの超軽量リールとの相性も抜群) |
| スプール径 | 40〜43mm |
| モノフィラライン | エステル / フロロカーボン:1〜2.5lb(0.2〜0.4号) |
| PEライン | 0.15〜0.3号 |
LK512S-ULSの特性を最も色濃く味わうなら、まずはエステルラインの0.3号に3〜4lbのショックリーダーという王道セッティングから入ることを強くお勧めする。モノフィラメントラインとの親和性が極めて高く、風のある日でも水中の解像度が下がらない。
1g以下の世界を遊び尽くすために
ライトソルトゲームにおいて、ジグヘッドのウェイトを0.6gにするか、1.2gにするか。重量差にすればわずか0.6gだが、水中に身を置く魚にとっては、フォールスピードやシルエットの「全く異なる別物」として映る。
ふわりと潮に馴染ませてドリフトさせるのか、あえて少し早く落としてリアクションバイトを誘発するのか。 ルナキア LK512S-ULSは、そうした「アンダー1gの解像度」を極限まで高めてくれる一本だ。
もしすでにオールラウンドなジグ単ロッドを所有しているのなら、次なる一手としてこの極限のフィネスロッドを手に取ってみてほしい。アタリすらなかった静かな海から、思いもよらない釣果を引きずり出す強力なウェポンとなるはずだ。
発売は今秋を予定! こりゃあメチャ楽しみですね!!
テンリュウ公式「ルナキア」詳細ページはこちら





















































