ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

今江克隆のルアーニュースクラブR「ついに発売!大注目のリール3選を超解説」 第1283回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

ナイトレイブン(黒鴉)

そして、最後にやっと紹介できるのがオーロラKTF/Finesse以来、苦節2年の年月を経てようやく今江的Graviusの全方向最高性能モデル「ナイトレイブン(黒鴉)」の近々登場報告だ。ほとんどハンドメイドに近い日本最高レベルのチューニングスキルをもつREVIVE武本チューナーが、本当に過去最長の苦労の末に仕上げたGravius/Revive公式チューンのGraviusだ。

シンプルなカラーリングゆえにどんなロッドにもさりげなくマッチする。気持ちを華やかに高揚させるオーロラに対し、「ナイトレイブン」は徹底した仕事人、職人的REVIVEのイメージで仕上げた。

最終的に派手さを抑えた淡いシャンパンゴールドカラーに決まった「Night Raven」のREVIVEスプール。中径と小径を兼ねる内外2段式スプール径、シャフトの材質と太さ、ローターの神業的精度、PE前提で剛性強度を計算したブランキング、すべてが実績と経験に裏付けられている。

ド派手なオーロラに対し、「Night Raven」はシックで渋いマットブラック&シャンパンゴールドの職人仕様。マット仕様は片手グリッピングのアワセでも滑りにくく、よりシャンパンゴールドのスプールの輝きが際立つ。

この「ナイトレイブン」のチューニングコンセプトは、「全方向ノンストレス高性能」。14lbが70m巻ける34mmスプールにして、7lb・2.8gレベルのベイトフィネスから、12lb・7~12gの高比重ワームやテキサスリグ、さらにイレギュラーな角度からのクイックキャストやフルキャストでの高いアンチバックラッシュ性能を必須とする毛モノ系ライブフィネスキャストには突出した性能を持つ。そして通常の巻き物使いにも軽い振り出し、ショートモーションでもフックせず、気持ちよくまっすぐ飛ぶ遠投レスポンスと十分なラインキャパを備えている。

確かに総重量3~5g以下のシリアスなベイトフィネスでは、ABU LX992RSやGravius Aurora KTF/Finesseのような逆風フルキャスト&低弾道ピッチングの同時成立は厳しい。しかし、ピッチングだけに特化したブレーキセッティング(突発的フルキャストは控える)であれば、ラインキャパを55回転に抑えることでピッチング性能だけならLX、KTFフィネスと互角レベルで使用できる。

デザインを一新したGraviusのロゴが「Night Raven」の目印だ。「Raven」の名は、自分が全国どの試合でももっとも使用率が高いカレイド・ブラック&スーパーレイブンシリーズに合わせている。

だが、逆に7g以上になると立ち上がりが速いLX992RSやKTFフィネスよりルアーの「投げっぱなし感」や「手前刺さり」がなく、最後の着水までルアーの弾道をラインを通じてコントロールし続けられる感覚がずば抜けて素晴らしいセッティングである。

LTZ930pro、LX992Zほか、歴史に残るチューニングリールを作ってきたREVIVE武本氏のスプール製作技術はまさに匠の神業だ。福島健プロも昔から彼のチューニングには全幅の信頼を置いている。

実質的に近年は5g未満のリアルベイトフィネスがPEパワーフィネスに取って代わられたことで、7~10gの高比重やライトテキサス、バックスライド系ワームの出番がはるかに多くなった。この7~10gという重量は同時にクジャラやコイケの5gフットボールリグの重量とも共通しており、ピッチングもフルキャストも同じマグ設定で対応できる点もとても優れたリールに仕上がっている。高度で実戦的なスキッピングもおそらくこれ以上にやりやすいリールはなかなかないと思う。それほど、マグセッティングとオリジナルスプール、特に超高精度なローターの厚みと距離感設定はREVIVEの真骨頂だといえるだろう。

メカニカルブレーキにはREVIVEのロゴが、サイドには自分のシグネチャーが入る。クランクカーボンハンドル、高硬度ラバーグリップは自分のフィネス系ベイトリールのLTZ930以来のコダワリでもある。

自分が「Gravius全方向最高機能モデル」と称する最大の理由は、おそらくほぼ万人、中級者、上級者、そしてトッププロクラスまで、釣りのスタイルを問わず、その力量に応じてキャストパフォーマンスを優しくサポートし向上させる懐のとても深いリールだからである。

自分がベイトリールにもっとも求める重要な性能、それは今も昔も「緊張下のストレスを和らげるリール」に尽きる。ここ一番の緊迫したシーンでこそ、カチカチに固まった釣り人の身体を優しくサポートし、失敗を極力回避できるリール、そんな頼りになる「Knight」のようなリールという意味を込めて「Knight Raven」の名を冠している。

この春注目の新型リール3機種、ぜひ一度手に取ってみてください。

2年前から「紫スプール」と呼んでもっとも愛用していた「ナイトレイブン」のプロト。完全なプロユースのKTF KAHENとは性能的に匹敵するが、回転の性格がかなり人に優しいのがREVIVEチューンの特徴だ。

2 / 2
前へ
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」