注目を集めている天龍の渓流ルアーロッド「レイズインテグラル」。パックロッドを主としたシリーズとしてリバイバルされたシリーズで、パックロッドでありながら上質なフィーリングを持つロッドだ。

今回はその中のショートモデルのうち「Twitchin'(トゥイッチン)」タイプの2機種RZI484S-UL、RZI484B-ULをピックアップ。

出典：天龍公式「レイズインテグラル」詳細ページ

出典：YouTube「TENRYU CO.,LTD」

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4’8”のTwitchin’モデル

この2つ、同じく4’8″の4本継ぎで、ブランクスも同じ調子のものを採用。アクションもULと、同様の性質を持つSスピニングとBベイト、ということになる。

初代インテグラルにもショートなTwitchin’モデルはあったのだが、初代は5ft。今作は全長でおよそ10cm短くなり、スピニング・ベイトともに仕舞寸法39cmと何より携行性がさらに向上しているのは、源流などではそれだけで大きなアドバンテージとなる。

仕舞寸法は39cm

Twitchin’の名の通り、まずは渓流ルアーの柱となることが多いミノープラグのトゥイッチでの細かな操作性が非常に高く、スプーンやスピナーなどといった軽量ルアーへの対応力が非常に高いモデル。

#1と#2に低弾性カーボン

いずれも4ピースだが、#1と#2のセクションは低弾性カーボンを採用。これはショートモデルのJerkin’モデルも同様なのだが、しなる。

バイトを弾かない…などの利点もあるのだが、最も効果的にその恩恵を感じるのは、最小限のモーションでティップのしなりだけでルアーをキャストできる点。つまりはスナップキャストが決まる。

ネイティブでのトレイルとなると、場所が限定されることも多く、小場所で大きくテイクバックして投げられないことも多い。そんな時に手首だけでキャストが決まるのはウレしいかぎりだ。

△ステンレスフレームSiCリングKガイド

いずれもナイロン3～4lbほどにはもちろん、非常に相性がよいのがPE。0.4～0.6号程度のライトラインと合わせると、ティップのしなやかさは生かしつつラインには伸びがないことで軟らかくも無駄のない動きが出せるし、フッキングも決まりやすい。もちろんキャストでのアドバンテージも。

2g程のフローティングミノーから、4g程のシンキングミノー。2～5ｇ程度のスプーンやスピナーを軽快に動かして釣るには、どちらも最適。

持っていきたくなる

また、これは今回紹介する2機種に限ったことではないが、天然ウッド素材と、西陣織カーボンパイプを融合。個性豊かな木目と、西陣織の織目が唯一無二のデザインを表現。

天然素材のため、木目が同じ物がないっていうのも、使い込んでいくうちになんとなく愛着が沸くというか…。いつでも持っていきたくなりますよね。

コンパクトになって利便性も増しながら、ロッドとしての性能も劣ることない新生インテグラルのTwitchin’モデル、ぼちぼち本格シーズンが始まりますが、ぜひチェックしてみてください。

天龍（TENRYU）

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量＆高感度のＳＷライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。

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