タイゲームTZ 20th Anniversary limited
9月。秋のタイラバシーズンが本格的に開幕するこの時期に、ついにあのロッドがリリースされる。tailwalkの「Tai Game TZ 20th Anniversary limited(タイゲーム TZ 20th アニバーサリー リミテッド)」だ。

ブランド創立20周年という節目の年に放たれるこの一本。単なる「記念のお祭り騒ぎ」で作られたものではないという本気度が、そのスペックからヒシヒシと伝わってくる。
6.5ftのフルソリッドブランクス
取り回しとレスポンスを極めた6ft.5in。テイルウォークらしいフルソリッドブランクス。「どんなロッドか」と問われれば、このアニバーサリーモデル、「プレッシャーの高い激戦区でも、小さなアタリを逃さないロッド」となりそうだ。


| MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH (cm) | ROD WEIGHT (g) | LURE WEIGHT (g) | LINE WEIGHT(PE) | DRAG (kg) |
L1 (mm) |
L2 (mm) |
GRIP TYPE |
RETAIL PRICE (JPY) |
| C65UL/FSL | 6’5″ | 1&H | 128 | 135 | max 150 | max 0.8 | max 1.2 | 530 | 400 | A | 55,000 |
6ft.5inというミドルレングスの設定。タイラバにおいて、長すぎず短すぎないこの長さは、圧倒的な取り回しの良さを生む。乗合船はもちろん、プレジャーボートなど喫水が低くスペースの限られた環境でもストレスなく扱えるのが嬉しい。

さらに、このレングスゆえに穂先と支点が手前にくるため、持ち重り感が少なくレスポンスがすこぶる高い。着底直後にマダイがじゃれつくような「抑え込む小さなバイト」が多発する状況でも、ロッドが入り込むまでのタイムラグが少なく、スムーズにフックアップへと促すことができる。ただ乗せるのを待つだけでなく、アングラー側から仕掛けていける軽快さがこのロッドの真骨頂だ。
タイラバは「落として巻く」という極めてシンプルなゲームだからこそ、タックルの差が釣果を残酷なまでに分ける。コツッ…というアタリを弾いてしまい、「あぁっ!乗らない!」と船上で天を仰いだ経験は誰にでもあるだろう。

このロッドは、いち早くタイラバにフルソリッドブランクスを導入した同シリーズの血統をしっかり受け継いでいる。突っ張り感を排除し、マダイのファイトに応じて無段階に曲がり込むしなやかさを持ちながら、「強すぎず弱すぎない」絶妙なパワー設定を実現。

さらに、ワン&ハーフ(1&H)のジョイント設計により、負荷に応じてフルソリッドがしなやかに曲がり込み、最終的にはチューブラーのパワフルなバットが力強く受け止める。遠征やコンパクトカーでの車載に優しいだけでなく、実釣面でも理にかなった設計だ。
単なる記念碑ではない。より「掛ける」ための小口径・多点ガイド
個人的にスペックを見て一番胸が高鳴ったのは、ガイドセッティングの変更だ。

最高級の富士工業製トルザイトリング(軽量チタンフレーム)を採用しているのはベースモデル同様だが、この20周年モデルはなんと「5番サイズから4番サイズへ小口径化」し、さらに「ガイド数を2個追加」しているという。バットガイドにはクラス最軽量のWフットガイド「T2-LRVTG」を採用し、ダークグレーチタンのT2カラーでシャープに纏め上げている。
これは明確に「攻め」の姿勢か。ガイドを小さく、そして多く配置することで、ブランクスの追従性とレスポンス性能を極限まで高め、極小のアタリをよりダイレクトに手元へ伝える仕様になっている。ベイトモデルでスパイラルガイド仕様なので、糸絡みとも無縁だ。
20年の深みを物語る「DEEP RED」
そして最後に触れておきたいのが、バット部に静かに鎮座する20周年オリジナルエンブレムと、「DEEP RED(ディープ レッド)」のカラーリングだ。


マダイを象徴するカラーといえば赤だが、20年という歳月の深みを感じさせる、落ち着いた暗紅色。これが渋い。歳を重ねて少しだけ落ち着きを覚えた我々アングラーの心に、この上質な存在感がスッと馴染む。船上で無駄に主張しすぎず、しかし確かな所有感を満たしてくれる絶妙なカラーリングだ。
今月発売を迎えたばかりということで、まだこのロッドを実戦で限界まで曲げ込んだアングラーは世にほとんどいないはずだ。だから「これさえあれば絶対に釣れる」などと、大げさで軽薄なことは言わない。
しかし、数多のタイラバロッドを手掛けてきたtailwalkが導き出した「20年の最適解」という言葉には、否応なしに期待が高まってしまう。
秋の気配が色濃くなる海へ、20年の答えを持って足を運んでみたくなりませんか?
























































