今江克隆のルアーニュースクラブR「新型!Ambassadeur(アンバサダー) VOLTIQ & MAG」 第1300回
進撃のABUが止まらない。
4週間前、世界を震撼させたスピニングリール史上最軽量の「ZENON CX」が公式デビューしたばかりというのに、今江的にはコチラが大本命とすら思ってしまう衝撃のベイトリールがそのベールを脱いだ。
それが今江的にも待ちに待った、元祖ABUといえば丸型、ABUといえばメタルカップにメタルフレーム、そしてABUといえばやはりREVOではなく “Ambassadeur(アンバサダー)”。 その伝統の「Ambassadeur」がついに最先端、最新鋭のVOLTIQ電磁ブレーキシステムを武装搭載し、深紅の「Ambassadeur 1700&1701」、そして3700&3701として9月1日公式発表された。

CXの衝撃冷めやらぬ9月1日、衝撃の新型「Ambassadeur」2種4アイテムが公式発表された。
この深紅の「Ambassadeur」は、AbuGarciaが世界を驚かせた最初期のベイトリール「5000」のデビューカラーが深紅のレッドだったことから、そのオマージュとしてこの深紅のレッドに決まったそうだ。モラムの後継ではなく、「Ambassadeur」の正統後継である証は、SXなどのアルファベットが数字の先に付かない、「Ambassadeur」と数字のみの番手表示に表れている。

美しき深紅の丸型Ambassadeur。ABUが初めて両軸受けリールを世界に問うた伝説の5000番・レッドカラーが採用されている。

やはりAmbassadeurには赤が似合う。丸型、メタルボディ、そしてクレストマークこそがAmbassadeurの証だ。
ちっさ!!!
この「Ambassadeur」、実は4月に発売された「REVO VOLTIQ」と同時にすでにプロトタイプは存在し、約半年間、極秘裏にテストを続けていた。
ピュアフィッシングの情報統制が異常に厳しいため、試合や取材では一切使えなかったのだが、その性能は正直、REVOをその時点ですでに凌いでおり、自分の興味は正直この赤い「Ambassadeur」にぞっこんだった。

あまりにも美しい深紅のAmbassadeur。やはりABUはAmbassadeur、Ambassadeurは伝統の丸型なのだ。
そして今回、桧原湖でのプリプラでついに公式に実戦投入したのだが、超繊細なスモールマウスを相手にとってまったく不服のない実戦能力を証明してくれた。ベイトリールオンリーの撮影だったが、シャローのスモールを相手に、その実戦力の高さはまさにトーナメンターにも十分満足のいくレベルのものである。

桧原湖の実釣撮影において、神経質なスモールマウス相手でも何ら不満なく使い切れた。宇田さんのカメラワークは本当に素晴らしい。
その模様はすでに昨日Instagramに動画投稿されているのでぜひ見てほしい。
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お盆明けの桧原湖でスモールマウス相手にベイトオンリーはなかなかムリゲー。だが、Ambassadeurは十分期待に応えてくれた。
この「Ambassadeur」の性能面を説明すると、根本的にクラシックな丸型メタルボディに電磁ブレーキVOLTIQの搭載はすごいことなのだが、それ以上に注目すべきはその重量とギア比にある。
現物を初めて見たときの正直な感想は、「ちっさ!!!」に尽きる。
3700はもとより、1700のコンパクトさはオールドABUの2500Cや1500Cすら超えているコンパクトさだった。重くなりがちな電磁ブレーキに、メタルボディにもかかわらず、157g、177gの軽量さはそのコンパクトな形状と相まってそれ以上に軽く感じてしまう。
ロッドに付けて握ってみた感想は「軽っ!!」なのだが、なにより重量以上にフレームがコンパクトで極めて握りやすいため、1700番に至ってはさほど手の大きくない自分でも丸ごとパーミングできてしまうほどで、カップエッジに指がしっかり掛かりやすく極めてグリッピング力が高い。3700でもグリッピングに不満はまったく感じないどころか、逆にロープロ型より片手でのホールド力は高いのではないかとすら思う。
驚きはそのギア比
そして、なにより驚きはそのギア比だ。
かつて現代ベイトフィネスの始祖というべき1500Cや小径スプールの始祖2500Cは、そのコンパクトさと引き換えにギア比が1:4.7と絶望的に低かったのである。これはモラムSXにしてもしかりだ。 このギア比では現代のトーナメントでは現実的に使うことはほぼできない。だが、「Ambassadeur1700」、「3700」は、1500Cレベルの極小カップの1700で1:7.0、2500Cサイズの3700で実に1:8.1のハイギアを搭載することに成功している。これはもうトーナメントでも十分な実戦ギア比であり、そのカッチリと滑らかな巻き感、剛性感も、さすがにメタルフレーム&メタルボディの恩恵でREVOシリーズの比ではない。
この剛性感で157g、177gはある意味、本当に驚異的軽量さだとすら思う。

下手すればロープロフィールよりパーミングはしっかりできるかもしれない。1700番のコンパクトさは実際に見ると驚くほど小さい。なのにギア比は1:7.0のハイギア。
スプール径
そしてもう一つ特筆すべきはスプール径で、1700シリーズにはなんと30mm径のシャロースプールが標準装備され、極めて軽量なルアーも非常に気持ちよく投げられる。
1700番はベイトフィネス特化型VOLTIQといっても差し障りはないだろう。
特にPEラインを巻いたときのVOLTIQ制御のブレーキングアルゴリズムは秀逸で、バス用ベイトフィネスはもちろん、渓流ベイトフィネスにも抜群の適応能力を持っている。その軽量ルアーキャスティング性能はREVOシリーズとはあきらかに一線を画している。

スペックで注目すべきはその重量とギア比。丸型メタルボディのデメリットを解消している。スプール径にも注目だ。
一方で3700シリーズはそのコンパクトなボディにも関わらず、12lbを100m巻ける豊富なラインキャパをもつ深溝仕様の34mm径のスプールを搭載しており、コンパクトながら大型ハンドル搭載で遠投系、巻きモノ系に優れた性能を発揮する。
ギアの巻き感は剛性の高さからREVO以上に強い巻き上げ感を実感できる。
今江的にはこの3700にはぜひともシャロースプールも追加設定してほしいところだが、VOLTIQのブレーキアルゴリズムをスプールに応じて変えられるのか否かが未知の領域だ。VOLTIQ電磁制御ブレーキは良くも悪くもトラブルレスだが、裏を返せばさまざまなアングラーの平均的使用用途に合わせる力は極めて高いが、コーナーの限界ギリギリを後輪を滑らせながら攻めるような、プロ特有のイレギュラー状況に対する即応力、臨機応変の機転力には劣る印象がある。

桧原湖では撮影後もビーストボーン&3700VTQのテストでグッドスモールが連発した。
それでも桧原湖での実釣において一般レベルにおいて不満を感じるシーンはほとんどない。むしろその軽量さとコンパクトな握り込みの良さから、手の小さい人、初心者、女性、子供には間違いなく「REVO VOLTIQ」シリーズより高い適応力を持っているといえるだろう。

ABUの撮影でグッドスモールをシャローで仕留めたこともあり、その勢いでシャローベイト馬鹿になってしまった…。FFS以上に興奮できる釣りである。
伝説の「赤ベロ」が現代に蘇る!

























































