今江克隆のルアーニュースクラブR「新型!Ambassadeur(アンバサダー) VOLTIQ & MAG」 第1300回
伝説の「赤ベロ」が現代に蘇る
だが、今江的本当の驚きはAbuGarciaがこの赤い「Ambassadeur」に関し、さらに衝撃的計画を水面下で進めていたことである。それがVOLTIQではない、シンプルなMAG仕様、それもまさかまさかの伝説の「赤ベロ」仕様で現代に蘇らせたのである。
「赤ベロ」とは、自分が小学校6年生のときに初めて日本に輸入された世界初、Ambassadeur初の「サムバー式クラッチ」を搭載した5600Cの愛称である。このサムバーがAmbassadeurの代表・ 5000Cのイメージカラーの黒に、鮮やかな赤のバーが付いていたことで「赤ベロ」と当時の有名人の誰かが名付けたようである。
そしてその赤ベロを大阪服部の釣具屋、シャーク(インターパレス大阪)のショーガラスケースの中で見つけたときから、どうしても赤ベロが欲しくて、3年間お年玉を貯めた末、中学3年生のとき、初めて買ったAmbassadeurが「5600C赤ベロ」だったのだ。

これが「赤ベロ」。黒の丸型ボディに赤のサムバー。昭和バスアングラーなら一度は憧れたAmbassadeur初、世界初のサムバー式クラッチモデルである。
それから7年、赤ベロは自分の宝物だったが、21歳のとき、どうしてもトーナメントに出るためのお金がなく、泣く泣く大学の先輩に1500C、2500Cとともに売ってしまった悲しい過去がある。その先輩が誰だったかがいまだ思い出せないので、今も取り戻すことはできてはいない。中村先輩だったら速攻ですべて奪還したのだが…。
それでも、自分にとってバスフィッシングの原点ともいえる赤ベロは、トーナメンターとしての確固たる地位を確立した2008年、5600Cを知り合いのお店の方から借りてルアーマガジンでノスタルジックな野池取材をしたほど無二の愛着のあるものなのだ。

20年近く前のルアーマガジンでのノスタルジック取材。Ambassadeur5600Cとフルーガー。ともに自分にとってバス釣りの原点となった宝物である。

赤ベロは自分にとってバスフィッシングの原点でもある思い出のリール。赤ベロ、ラリーニクソン、バスボートが自分をこの世界に導いた。
その赤ベロがAbuGarciaの粋な計らいなのか何なのか?2027年「Ambassadeur1700&1701MAG」、「3700&3701MAG」として現代に蘇る。

まさに赤ベロ5600CのオマージュであるAmbassadeur 1700&3700MAG。こちらは日本限定生産モデルとなりそうだ。
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黒いボディにシルバーのクレストマーク、そして赤ベロを搭載した1700MAG。昭和世代には感慨深いものがある。
ここで今江的に一番うれしかったこと、それは皮肉だがVOLTIQではなく、従来のMAG仕様だったことにほかならない。

桧原湖のシャロー攻めに本気で使ってみたAmbassadeur 1700MAG。ものすごく小さくコンパクトなのに、巻き取り速度といいパワーといい、スピードに勝るスモールマウス相手にもまったく不満は感じなかった。
その理由は決してVOLTIQが嫌だからではない。従来のネオジム式MAG仕様、それはすなわち、AbuGarciaの現代の他メーカーにはない一番好きな理由、「自分好みに自由にチューニングできる余白があること」に尽きる。
電磁ブレーキ系のリールは良くも悪くも個人的にいじれる余地はほぼ、ない。それほど完成された現代技術の最先端リールなのだ。それでも、自分は「自分流にいじる喜び」「自分好みに操作する喜び」、これこそが釣り具の楽しさであることも極めて大切なことだと思っている。 ゆえにAbuGarciaとの40年にわたる歴史の中で(途中クビにされた空白の4年間はあるけど)、自分が使ってきたABUは4600RD&DDL以来、すべてK.IMAEシグネチャーモデルなのである。
自分にとって、このいじって楽しめる余白、チューナーの手次第で大化けする性能もまたAbuGarciaのリールの最大の魅力なのだ。
その余白を残した「Ambassadeur黒の赤ベロ」が伝統の赤のAmbassadeur VOLTIQと同時に発表されたことは、AbuGarciaが先端技術のみならず、釣り人の心に刺さる伝統とノスタルジーを忘れず大切にしてくれていることがとてもうれしい。

Ambassadeur VOLTIQとともにラインナップされたMAGバージョンのAmbassadeur1700MAG。こちらはまだプロト段階なのでさらにカッコよくなる模様。
新赤ベロAmbassadeurは、2027年に日本限定で発売予定だが、それまでにABU認定公式チューナー・REVIVEの武本氏の手を借りていじり倒し、大化けさせてみたいとすでにワクワクしてしまっている。PEベイトフィネス専用に特化チューンした1700RS赤ベロや、3700にREVIVE小径化リング式スプールを搭載したベイトフィネス機、Ambassadeur3700RS・赤ベロなどなど、このMAGモデルのラインナップにはさまざまな道具いじりの楽しみが満載である。

カレイド・スーパーレイブンに組んだ1700赤ベロ。その圧倒的なコンパクトさがわかると思う。
しかし、、、、、ピュアフィッシングさん、、、、MAXScentにVOLTIQ、今度はCXに続く赤玉&赤ベロ同時発表、、、今年はちょっと進撃しすぎやありませんかね…。

最先端のVOLTIQ搭載の赤玉と、フルチューニングできる余白を残したマニュアル的なMAGの赤ベロ。最先端とノスタルジー、どちらを選んでもABUはABUなのだ。

























































