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ロッドのガイド基礎講座!【フレームやリングの種類などロッドを選ぶ時に役立つ豆知識】

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ガイド(リング)の素材について

続いては、ガイド(リング)の素材についてのお話。

 

ロッド(ブランク)の能力を生かす(ロッド本来の調子やパワーを損ねないこと)、リールの能力を生かす(糸の出し入れをスムーズにすること)・ラインの能力を生かす(スベりを良くし、ラインを傷つけないこと)。

ガイドに求められる性能は、ガイドのシステムを改良するだけでは解決できません。

トラブルの少ないガイドシステムと、ロッドやリール、ラインの能力を最大限引き出せる素材が必要。

で、どんな素材がいいのかというと、ブランクの能力を生かせる軽さ、リールの能力を生かせる摩擦熱を放熱する性能、ラインの能力を生かせるスベりが良く、カンタンに傷つかない硬さを持った素材。

これらの要素を備えている素材が、ガイド(リング)にピッタリというわけです。

 

SiC(エスアイシー)

竿を購入するとき、これ見たことありませんか?

それもそのはず。この「SiC」、様々なロッドに幅ひろーく使われている素材なんです。

で、何がいいのかというと…超・軽量、超・放熱性、超・スベり、超・硬度、これらの要素を持った素材だということ。

この要素、どこかで聞いたことありますよね。 そう、前述のいいガイドの要素にピッタリなんです。

 

超・放熱性

SiCは、改良型ハードリングの5.7倍という圧倒的な熱伝導率。ラインが急に強く引っ張られる時や大きな魚を寄せる時、リングとの接点には瞬間的に高熱が発生します。SiCリングは、その熱を一瞬で拡散し、大切なラインを守ります。

超・スベり

SiCリングは、宝石レベルの鏡面研摩仕上げ。硬く崩れにくいSiCを特殊製法によって徹底的に滑らかに磨き上げるから、表面は顕微鏡で見てもツルツルです。改良型ハードリングと比べた糸切りテストでは、驚異的な低摩擦抵抗によって20倍以上のライン寿命を記録したとのこと。
ラインダメージを飛躍的に軽減し、本体の色艶が変質したり劣化することもありません。

 

超・硬度

SiCはステンレスの12倍の硬度で、ダイヤモンドに次ぐ硬さ。目に見えない砂や塩が付着したラインは、長~いヤスリと同じ。なので特にPEラインには、削れにくく減りにくいSiCは不可欠なのです。

超・軽量

SiCはステンレスの1/3の軽さ。感度やバランス、ロッド性能を大きく引き出すカギとなります。

 

特長を動画でもチェック

出典:YouTubeチャンネル「FujikogyoCoLtd」

 

いろいろ書きましたが、SiCはガイドの素材としてとにかく優秀だということ!

 

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