今江克隆のルアーニュースクラブR「全米を席巻中!ウワサのバークレイLABシリーズが日本上陸」 第1306回
今週はバサーオールスタークラシックの練習で引き続き霞ヶ浦水系に滞在中。練習内容はまずまずなのだが、さすがにいま明かすことはできないので、今週はついに今月末店頭発売になる、今、全米を席巻しまくっている超人気ワーム「バークレイ・LABシリーズ」について、かつて実際に訪問をしたこともあるバークレイのラボに聞いた詳細な開発秘話をお届けしよう。

26年バスマスタークラシックを制したバークレイLABシリーズが今月末ついに店頭デビュー。アメリカで爆売れのため次回日本入荷は完全未定らしいのでお早めに…。
まずこのLABシリーズ、バークレイラボの名前から名付けられただけあって、その威力は現在アメリカのトーナメントで激売れ中らしく、「ミノー」、「フラットワーム(リッジテール)」、「フィネスワーム」そして何かと話題の「モエバ」を筆頭になかなか日本向けの生産枠を取ってもらえないほどの超人気のワームである。
人気の発端
その人気の発端はやはり今年1月のB.A.S.Sバスマスタークラシックで、史上初の22歳現役大学生で優勝を果たしたディラン・ナットが、バークレイのプロト「ミノー6.5インチ」をシークレットベイトとして5gジグヘッドのミドストで使っていたことを試合後に明かしたことだろう。しかもバスマスタークラシック・テネシーリバー戦での歴代最重量記録まで更新したため人気に火がついたようである。

現役大学生のディラン・ナットがスーパービッグウェイトで制したB.A.S.Sクラシック。試合後明かされたシークレットルアーがLABシリーズの「ミノー」(そのまんま…)プロトだった。
そのブームの火種になっていたのが2020年にBPT(MLFバスプロツアー)でジャスティン・ルーカスが初めてMAXセント素材で作られた「フラットワーム(日本名は商標の都合で「リッジテール」となった)」で優勝し、3位、4位も「フラットワーム」だったことに起因している。その「味と匂い」の究極・MAXセントがさらに劇的に進化し、「色と動き」にまでこだわって2025年末に完成したのがLABシリーズなのである。

3年前MAXセントで作られてMLFバスプロツアー優勝&上位独占した「フラットワーム」こと、和名「リッジテール」。LABシリーズにアップデートされカラーが素晴らしく美しくなった。アメリカではダウンショットリグ専用らしい。

ジャストワカサギサイズ&ワカサギソックリのカラーの「リッジテール(フラットワーム)」。桧原湖でも霞ヶ浦水系でもこのカラーは外せない。今江的には霞水系でハゼを意識して使っている。
LABシリーズの特徴
このLABシリーズの最大の特徴は、透明感のあるパワーベイト素材に、不透明ながら最強の激臭素材であるMAXセント素材を「ハンドポワード製法」で3層に積層成型し、さらに「ラピッドリリース・スライム」と呼ばれるザラザラした粗い拡散粒子を最上層部にギッシリと充填していることだ。
このラピッドリリース・スライム粒子が、水中で素早く溶け出し納豆のような粘りを伴いながら溶解拡散し、強烈な集魚効果、バイト誘発効果を生むとされている。
バークレイラボに直接質問したところ、このラピッドリリーススライムの最大効果時間は15分で、「ここぞというスポットでは必ず新しいLABを付けてくれ!効果が格段に違うんだ!」と激推ししていた。なかなか贅沢なワームだが、生きエサと思えば確かにその通りで、生きエサ並みの鮮度が重要ということだろう。そのひと手間を惜しまないマメさとコンフィデンスが大金のかかった試合に出ているアメリカのバスプロにはあるようだ。

水中に入ると「ラピッドリリーススライム」が背中から全身に一気に拡散される。背中の塩の粒子のように見えるのがMAXセントを濃縮したラピッドスライム。濡れるとまるで納豆ワームかナマズ汁だ。
そのLABシリーズ、「ミノー」、「フラットワーム(リッジテール)」、「フィネスワーム」の3種類が11月末についに店頭リリースされる。
「ミノー」のインプレ
その中でもUS最大人気の「ミノー」は自分も5.25インチのプロトだけは存分に使わせてもらったが、一言で非常に考えられたバスプロの意見がハイレベルに反映されたミドスト・ホバスト系シャッドワームと言えると思う。 サイズ展開も初回日本向け入荷サイズは5.25、4.25、3.5インチと実に絶妙で、ホンマ、桧原湖戦の前に3.5インチと4.25インチ使わせてくれよな…とぼやいてしまったほどカラーリングもサイズ感も素晴らしい完成度である。

アメリカで大人気のLAB「ミノー」。日本では5.25インチ、4.25インチ、3.5インチが11月末に同時リリースされるようだ。今江的におすすめはいろんなリグに使えて便利な5.25インチ。4.25インチと3インチは桧原湖戦の時にほしかったのでまあまあ恨んでます。
うならされたのはもちろんカラーの美しさ、味と匂いとラピッドリリース効果もあるが、それ以上に内部に空洞部を配置し、ジグヘッドやホバスト時にボディが逆立ちしたり、後方に垂れたりしないよう、常に水平姿勢を保つように空気室で姿勢を制御する工夫がなされていることだ。さらにFFS機器の電波は金属同様に「空気・気泡」に対しても明確な電波反射を起こすため、FFSモニターに映しやすいというメリットまで計算しているかもしれない。 エラストマー創成期の今、ワームの水中姿勢の重要性に気付いた一部バスプロ達の意見を早々に取り入れているところに、バークレイはもはや「研究所データ第一主義」ではなく、「実戦&研究共同開発主義」への転換を強く感じることになった。

「ミノー」はバスプロの意見を積極的に取り入れ、特に水中での姿勢とロールにこだわった絶妙な極薄テールに設計されている。内部のエアホールは水中でのワームの姿勢を水平に保ち、ロールを強めるための工夫だ。
この「ミノー」に関してはジグヘッドのミドストで簡単簡潔・問答無用に釣れるのでとにかく使ってみれば損はしないと断言できる。今江的にはジグヘッド以外にも5.25インチ頭ちょいカットでレインボーブレードの最高パートナーに現在なっているほど、空気室をもつボディバイブレーションは素晴らしい。

早明浦湖ロケではジグヘッドリグでなら無双級に釣れまくった「5.25インチミノー」。リールが主役の撮影なのでいくら釣っても全然主役にされてないのがアメリカンなプロ感覚だ。今江的にはナットのクラシックウィンの6.25インチもほしいところ。

「ミノー5.25インチ」はカバーでオフセットフックを使ったビフテキリグ、さらにはベイトタックルでのミドストでも使いやすくよく釣れた。クリアウォーターでは完全に今江的一軍定着しているワームだ。

試しに頭を少し切ってスカートを押し上げ、「レインボーブレード」にセットしてみたらメチャクチャ相性がよく驚いた「ミノー5.25インチ」。中空部分がしなるアクションが秀逸で、利根川ではシーバスならなんぼでも釣れた。
ワームのカラーに対する意識改革
そして、日本でも人気が出ること間違いなしなのが、「フィネスワーム」の5.5インチ、4.5インチだろう。実際に今回のオールスタープラで使ってみたところ、思わぬカラーに対する意識改革ができたように思う。
それは日本ではグリパン&ウォーターメロン、モエビ、スカッパノン系(ミミズ系)といった、まさに「ワーム」、ミミズイメージが圧倒的定番になっているが、アメリカでのワームカラーの選択要因は必ずしもワーム(ミミズ)チックではなく、あくまで水質や環境、視覚効果によって製作されているということだ。バークレイラボもその筆頭で、カラーに関しては日本以上に様々なバリエーションが多い。ブッチャケ、日本人の感覚では「こんなカラー釣れるんかい???」と思ってしまう謎カラーがとても多いのだが、その一つ一つに明確な意図と狙いがあるのがLABシリーズの色の特徴でもある。
LABシリーズのカラーは日本人には正直選択に度胸がいるカラーが多い。そのためか日本人好みのカラーも少しラインナップしているのがピュアジャパンらしい。
簡単に分別すればLABシリーズのカラーは、全て魚系、水棲生物系、そしてアピール系の3種に分類されている。自分が今回驚いたのは昔でいうところの一見地味な人気カラー「キャスティークレイクチョイス」のラピッドリリース面に派手なチャートを配した「ボールドギル」という奇天烈カラーだ。

ワームカラーは食わず嫌いの方が多いと思うが、たまたま使っていきなり釣れると新たな自信がつくもの。この「ボールドギル」は霞水系ではめちゃ気に入ったが、今回の日本向けカラーラインナップには入ってないそうです…。
実はコレを使う気になったのは、かつてメガバスのプロとして実力人気ともに兼ね備えたUSプロだったランディ・ブロウキャット氏のインスタで、氏が「チャートを配したカラーリングは平均で25%、グリパン系などのナチュラルなカラーに比べ釣れるバスのウェイトが重くなる」というカラー解説をたまたま見たからだった。 それが妙に説得力があったため、今回信じて使ってみたところ、まず老眼でもカバーへのアプローチが劇的に見やすく、水中での明滅効果が抜群でカバー内に吊るした時の動きの視認性がとてもよく集中力がアップ、アクションがていねいになることでバスが釣れるという好結果につながった。 速攻でピュアフィッシングに電話してLAB「フィネスワーム」の「ボールドギル」の追加を頼んだが、なんとワンパックだけのUSサンプルで、日本入荷からは外されたカラーと聞いて、まさに日本人感覚丸出しじゃん…と大ショック…。もうあと3本しかないし…。

地味と派手の表裏が特徴の「ボールドギル」。とても遠方やカバー内でも見やすく、吊るしでも明滅がよく見えるためアクションも意識的につけやすく集中できる色だ。チャートはデカバス率も高いというUSプロの意見もある。

最近霞水系にずっと滞在していると、地味な色のワームより人から「見やすい系」のワームの方が釣れる気がしているのは気のせいか?ひどい老眼なのでキャスト時も操作時も自分から見やすい色が釣れる色になっている気もする。
LABシリーズのカラーセレクトに迷ったら…
























































