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トモ清水が解説「新型ベイトリールZENON ゼノンのココがスゴい」【ゼノンLTX編】

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」
第163回トモ清水が解説「新型ベイトリールZENON ゼノンのココがスゴい」【ゼノンLTX編】

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

様々なロッドやリールの開発に携わっているスーパーマルチアングラー。ホームは、関東外房(フィールドテストで全国行脚するため、大阪、広島、九州、北陸すべてセカンドホームグラウンド)。趣味はサーフィン、スノーボード、キャンプと多趣味だが、釣りがダントツ。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

こんにちは、トモ清水です。
ピュアフィッシングジャパンのオフィシャルサイトから、ついにアブガルシア新型ベイトリールの詳細が発表されました。わたくしトモ清水もプロトタイプからテストしてきましたが、情報をオープンにしたくてウズウズしていました。

発売は2022年6月ということで、発売日までに実際にこの新しいリールの使い心地や、何が進化して何がどう変わったのか? 分かりやすく、現場でテストし使ってきた内容をレポートしていきたいと思います。ようやくモザイクが解禁出来ますね。

 

目次

 

アブガルシアの最高峰ZENONにベイトリールが登場

一年以上、ソルトシーンで使い続けてきたスピニングリールの「ZENON」。
軽さはさることながら、その耐久性、剛性感、トラブルの少なさなど、私自身、非常に気に入っているアブガルシアの最高峰のリールです。

さてその最高峰シリーズの「ZENON」からベイトリールがいよいよ発売されます!

「ZENON」のベイトリールの種類は、大きく分けて3タイプ

まず「ZENON」のベイトリールの種類は、大きく分けて3つ。それぞれのコンセプト毎に大きく分けて3つの種類があります。

・コンパクトサイズながらパワーと耐久性を誇る「BEAST」

・マグネシウムボディで軽量の淡水専用「MG7」

・ソルトにも使えるベイトフィネス用「LTX」

製品名 自重(g) ギア比 スプール径/幅 ハンドル長 ライン巻取長 最大ドラグカ ラインキャパシティ PE ベアリング 本体価格(税抜)
ZENON MG7 135g 7.5:1 30mm/22mm 85mm 71cm 4kg 0.285mm/12lb: 100m 0.310mm/14lb: 85m 0.330mm/16lb: 75m 1.5号150m 9/1 ¥45,000
ZENON MG7-L 135g 7.5:1 30mm/22mm 85mm 71cm 4kg 0.285mm/12lb : 100m 0.310mm/14lb: 85m 0.330mm/16lb : 75m 1.5号150m 9/1 ¥45,000
ZENON LTX 150g 8.3:1 30mm/22mm 85mm 78cm 5kg 0.205mm/6lb : 70m 0.235mm/8lb : 50m 0.265mm/10lb : 40m 1号100m 9/1 ¥43,500
ZENON LTX-L 150g 8.3:1 30mm/22mm 85mm 78cm 5kg 0.205mm/6lb : 70m 0.235mm/8lb : 50m 0.265mm/10lb : 40m 1号100m 9/1 ¥43,500
ZENON BEAST6 195g 6.8:1 32mm/22mm 95mm 68cm 5kg 0.33mm/16lb: 100m 0.37mm/20lb : 75m 3号100m 9/1 ¥43,500
ZENON BEAST6-L 195g 6.8:1 32mm/22mm 95mm 68cm 5kg 0.33mm/16lb: 100m 0.37mm/20lb : 75m 3号100m 9/1 ¥43,500
ZENON BEAST9 195g 9.5:1 32mm/22mm 95mm 95cm 5kg 0.33mm/16lb: 100m 0.37mm/20lb : 75m 3号100m 9/1 ¥43,500
ZENON BEAST9-L 195g 9.5:1 32mm/22mm 95mm 95cm 5kg 0.33mm/16lb: 100m 0.37mm/20lb : 75m 3号100m 9/1 ¥43,500

このように使う目的に合わせて選べるラインナップとなっています。

わたくしトモ清水はロッド開発という立場で、この全ての種類のリールをプロトタイプから約半年ほど使用してきました。ソルト用のロッドだけでなくバス用、トラウト用のロッドも開発していますので、色々なシチュエーションで3つ使い分けてテストしてきました。

なお、この連載が「ガッ釣りソルト」ということで、今回はソルトにも使える「ZENON LTX」に注目していこうと思います。

今回は、ZENON LTXを詳しくご紹介

ベイトフィネス用「ZENON LTX」
何が進化したのか?

製品名 自重(g) ギア比 スプール径/幅 ハンドル長 ライン巻き取り長 最大ドラグカ ラインキャパシティ PE1号 ボール/ローラーベアリング 本体価格(税抜)
ZENON LTX 150g 8.3:1 30mm/22mm 85mm 78cm 5kg 0.205mm/6lb : 70m 0.235mm/8lb : 50m 0.265mm/10lb : 40m 100m 9/1 ¥43,500
ZENON LTX-L 150g 8.3:1 30mm/22mm 85mm 78cm 5kg 0.205mm/6lb : 70m 0.235mm/8lb : 50m 0.265mm/10lb : 40m 100m 9/1 ¥43,500

アジングやメバリング、ソルトのシーンでベイトタックルを使用するアングラーは10年以上前と比べても明らかに増加し、もはやソルトのベイトフィネスは一つのスタイルとして確立したと言ってもよいでしょう。

ソルトのベイトリール、ベイトタックルスタイルにおいては、常に最先端を走ってきたアブガルシア。ソルト用のベイトロッドも、ベイトフィネス用をはじめ、どこのメーカーにも負けないラインナップの豊富さがあります。

 

私がこのリールの登場までメインで使用していたベイトフィネス用のリールが、「ALX-BF7」と「ウルトラキャストBF8」の二機種。

「ZENON LTX」は、この機種の性能を超えるモデルとして、最高峰のアブガルシアのベイトリールの位置付けで新しく発売されます。

今まで愛用していたレボの「ALX-BF7」と「ウルトラキャストBF8」に代わって、「ZENON LTX」がメインのベイトリールとなりそうです。

リール開発者のこだわりポイントとは?

まずリール開発者のこだわった点が重要になりますので、その点から説明していきたいと思います。今回は、前回の「Revo」と違って、軽さを1番重要視したわけではありません。

実際にリールの自重を見てもそれほど軽くなったわけでないことに気が付くはずです。

…では何にこだわったかというと、操作性や使い心地といった、実際にアングラーに必要とされる性能になります。軽さ以上に、キャストフィールだったり、巻き心地であったり、「BEAST」「MG7」「LTX」とそれぞれに求められる要素毎に各性能を上げています。

徹底的にアングラーに寄りそう、エルゴノミックデザインを目指し、体の一部であるかのような使い心地の実現を目指したわけですね。

 

 

わたくしトモ清水がリール開発者に求めた要素は?
1gといった超軽量リグ・ルアーが快適に扱えること!

テスト段階で、一緒にリール開発者とテストし、レビューしてきたわけですが、わたくしトモ清水がリール開発者に一番求めた要素。それは、1gといった今までスピニングでしか扱えなかったような超軽量ルアーをストレスなく、快適に使えるリール、ということ。

やはりソルトのベイトフィネスを推奨してきた自分としては、スピニングの領域をいかにベイトタックルでカバー出来るか、フィネスを求められるアジングやメバリングにおいて、さらなるベイトタックルの使用拡大を狙えるか、が重要になります。

まだまだベイトタックルは進化の途中で、最大のデメリットであるバックラッシュをいかに減らすことが出来るか、1gの超軽量でも遠投出来る能力、低弾道でキャスト出来るか、そういった点がソルトのライトゲームにおいて、さらなる進化を求められていますが、今回の「ZENON LTX」の登場によって、大幅な進化が実感出来るほど、または誰でもソルトのベイトフィネスを楽しめるほど、ストレスのないリールに進化しています。

ソルトのベイトフィネスは、やはりリールの進化があってこそ可能なスタイルになりますので、まずは使うリールが重要です。アジング、メバリングが誰でもベイトタックルで楽しめる時代に。ようやく私が思い描いていた理想のソルトゲームが実現しようとしています。

 

港で1gジグ単をキャストしテスト

テスト段階で、2gのジグヘッドの飛距離は抜群。ただ1g以下となるとハードルが高く、色々改良の余地が残されていました。結論から言いますと、リール自体の構造、スプール系、ボールベアリングの種類など、リール開発者が何度も開発を重ねて、たとえ1gのジグヘッド単体でも、飛距離、そして低弾道でキャスト出来るリールとなり、今までストレスを感じていた部分が軽減されました。

 

例えば、1gだとピッチング等で低弾道でキャストした時、どうしても最後にルアーが浮いてしまい、正確なキャストが難しい点と、1gのジグ単をフリーフォールで壁際に落とした時、どうしても摩擦でブレーキがかかり自然なフォールが不可能でした。それらのストレスがほぼ無くなった今回の新しいリール。

 

レイアウトを見直し、レベルワインドをよりリール前方側に配置することで、スプールとレべルワインド間の糸の導入角度を縮小。

 

巻き取り時にはボールベアリングとピニオンエンゲージ部の2点支持による安定。キャスティング時にはピニオンギア内面とスプールシャフトの間にクリアランスを維持することで摩擦ゼロの安定回転を実現した新しい構造のピニオンサポート構造を採用しています。

そして「ZENON LTX」に採用されたセラミックのボールベアリングなど、こういった点の進化で、よりソルトのライトゲームが、ベイトタックルで楽しめる時代が来たと思うとワクワクします。

もちろんリールだけでなく、ロッドも1g以下のルアーが投げやすいようなTAF製法をつかったスローテーパーモデルなど、マッチするロッドも多く開発しています。道具は、はじめてバランスが整ったときにアングラーに最高の使用フィーリングと釣果を約束してくれるのです。

 

あらゆるソルトのシーンで活躍

1gのルアーがストレスなく使用出来るということは、3g、5g、10gのルアーは、まさに普通に使用出来るわけで、今までベイトタックルが苦手というアングラーもスピニングと同様、普通に使えるようになりました。

アジ、メバルに対しては、1gを使用する頻度は高いですが、ライトロック、クロダイ、シーバス、エギングにおいては、やや重量のあるルアーを使うので、これらのターゲットに関しても十分ストレスなく遊べます。「ZENON LTX」は軽めのルアーだけでなく、やや重めのシンカー10gでも楽々扱え、ライトロックゲームにも最適。

身近なターゲット、ベラやカサゴだってタックルひとつで激的に楽しいゲームに進化します。小さなアタリを感じて掛けていく、リールが軽量で繊細であればあるほど、たとえベイトタックルでもスピニングリールの繊細さを感じることが出来るようになります。

 

プラッギングゲームにも。ストレスなく遠投出来て、狙った場所に正確にキャスト可能なので、「釣れた」ではなく狙って「釣った」感が増し、満足いくゲームを展開できます。今はカマスがよく釣れ、季節が進むとショゴやメッキ、サバなどあらゆる小型回遊魚が増え、ソルトのライトゲームが盛り上がってきます。ちょうどその時期の6月に「ZENON」は発売されますので、まさにちょうど良いタイミングとなります。

自分が使用、テストしてきたモノは、プロトタイプですので、実際の量産品とは品名ロゴや色合いなど異なりますのでご了承ください。

テストを繰り返しごとに確実に進化してきた「ZENON」。

なお5月くらいになるとキジハタが釣れ始めます。ライトロックに関しても、「ZENON LTX」リール自体のトルクと8.3:1というハイギアで一気に巻き取るパワーがあるので、ライトロックといえど、たまに掛かる40cmオーバーの良型にさえ、勝負出来るコンパクトパワーが魅力です。

 

ベイトフィネスと言えばクロダイ! といってもよいほど、クロダイ、チニングゲームに最適なのが、ベイトフィネスタックル。

このリールをきっかけにベイトフィネスに開花するアングラーが増えることを望みます。

 

ソルトだけでなく淡水全般に幅広く使用出来るリール

トラウトに関しても、ソルトのライトゲームと同様、軽量なルアーを使うので、1gのスプーンや3gのミノーといったルアーをストレスなく遠投、扱うことが「ZENON LTX」「ZENON MG7」においては可能です。

ズームサファリの追加モデルやトラウトロッドも開発していますので、そのフィールドテストでも新しい「ZENON」のベイトリールは活躍してくれています。

エリアだけでなく芦ノ湖でもテスト。遠投が必要なウェーディングスタイルでも、「ZENON LTX」の飛距離はアドバンテージになります。

 

リールは「ZENON LTX」のプロト。ロッドはズームサファリの振出タイプのプロト。ズームサファリの振出モデルと「ZENON LTX」。テスト中ですが、来年発売を予定しています。

 

新たなバスロッドも水面下で開発していますが、「MG7」「BEAST」と共に開発、テストしています。こちらのNEWバスロッドは来年2023年発売を目標に、現在、4thプロトまで進んでいます。かれこれ2年ほどテストしていますのでご期待くださいませ。

アブガルシア公式ベイトリール「ZENON」製品ページはコチラ
https://www.purefishing.jp/zenon/

さぁこれから本格的な釣りシーズン。新しいタックルによってさらに釣りが楽しくなるのは間違いありません。色々なシーンでこの新しい「ZENON」は活躍してくれるのではないでしょうか。

トモ清水でした!
See you next time!