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小森 嗣彦 メガバスの2021年NEWルアー「KARASHI IGX」の開発について語る

寄稿:小森 嗣彦
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テストの過程で見えたこと

このi字系の釣法をテストしていく上で苦労したのは「巻いているときの抵抗のなさ」です。

目視できるような状態ならいいのですが、ローライトであったりすると、このノー感じな巻き心地の中、ただバイトを待たなくてはなりません。いかに巻いているときの抵抗感を感じるようにできるか、それも開発のポイントでもありましたし、アクションを損なわずに巻き心地を感じることができれば、手にしたユーザーさんが一匹目のi字バスをキャッチすることがより簡単になると考えました。

 

有効なシーズンとタックルについて

i字系ルアーの出番は、バスがシャローに上がってきてから下がるまでのシーズン。季節でいうと3月末から11月くらいまでです。

 

そして、このルアーの最も有効なテクニックは「ただ巻き」です。リーリングスピードは日によって違いますが、一番遅い巻からチェックしていった方がリズムをつかみやすいと思います。6.2:1のハイギアスピニングですとハンドル一回転5秒くらいを目安にしています。

キャスト地点からルアーの軌道を追うのはもちろん大切ですが、なんとなくリールとハンドルをぼんやり視界に入れておくとこのスローリーリングは比較的簡単にできるようになると思います。ベイトタックルでも同じです。6:1ギア比のベイトリールを1回転5秒くらいで巻くとよいと思います。ギア比を落とせばもっとスローにも扱えます。

もう一つのテクニックとしては、ラインにPEを使うことでしょう。スピニングなら0.6号程度のPEラインで扱うと、飛距離とフッキングが効率的になります。

タックルですが、現在3サイズのプロトをテストしており、どのモデルが発売になるかわかりませんが…ベイト、スピニングともF1クラスのロッドで扱うのがベストだと思います。フッキングを意識しすぎて硬いロッドを用いると、上手くi字アクションができなかったりしますので、そこはPEラインなどで対応できると思います。

 

最後に

冒頭でお話ししたた通り、多くのトーナメントフィールドで今や上位入賞のカギとなっているi字系メソッド。

そこに求める究極の理想がメガバスのテクノロジーで完成したことにより、2021年のトーナメントシーンは私にとってとても期待の大きいものとなりました。昨シーズンはストレスの溜まる1年でしたが、今年は存分に暴れまわりたいと思います。

改めて、今年もメガバス小森嗣彦を応援よろしくお願いいたします。

 

メガバス(Megabass)

1986年8月15日設立、静岡県浜松市を拠点とするルアーメーカー。デストロイヤーをはじめとする各ロッドシリーズ、各種バス、ソルトルアー、リールなど、あらゆるフィッシングタックルを輩出。 同社のCEO伊東由樹氏はアングラー、そしてルアー、ロッドデザイナーとしても有名で、同氏の手掛けるタックル&ルアーは実釣力の高さに加え、優れた機能美、造形美を放ち、国内外で高い評価を受けている。

 

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