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ボイルがあれば”ファンタスティック”な展開!琵琶湖ガイド「近松卓二」のイマの南湖と北湖攻略法

寄稿:近松 卓二
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さぁ、いよいよ待望の梅雨シーズン。

南湖はアフターから完全に回復し、バスは活発にベイトを追っている状況。様々なパターンで釣ることが可能になってきました。

主なベイトフィッシュはアユ、モロコ、ワカサギ、バスの稚魚、復活傾向にあるブルーギル。そして、それらのベイトフィッシュを食べるハスもメインベイトになってきている状況です!

近松 卓二 (Takuji Chikamatsu) プロフィール

レイドジャパンプロスタッフ。琵琶湖の人気プロガイドとして活動しながら、多くのトーナメントにも参戦。TBC(利根川)や琵琶湖のBATNET(バスアングラーズトーナメントネットワーク)のトーナメントで入賞多数。

 

キーはウィードと”ファンタスティック”

条件の良いウィードにそれらのベイトフィッシュが絡みボイルするような状況であれば、レイドジャパンの新製品ソフトスティックベイト「FANTASTICK(ファンタスティック)」の出番!

 

ファンタスティックはこう使う!

ウィードへ絡ませるようにファンタスティックを操ることで、追い詰められてウィードに逃げ込むベイトフィッシュを演出するのが狙いです。バスはウィード内に逃げ込んだベイトフィッシュが出てくるのを待ち伏せして捕食しているので、ウィードスタックを外した瞬間~フォールが食わせドコロ。

スタックが外れた瞬間に特有の極小テールがビビッドにアクション。それと同時にボディに入った縦2連スリットによって、まさにベイトフィッシュが逃げる瞬間のような「ドゥルドゥルッ」とした柔軟かつトルクのある全身運動を生み出すため、躊躇なく一口で吸い込むようなバイトを得ることができます。

 

そしてスタックを外した後のフォールでは、ボディをクネらせるようにゆらゆらとシミーフォール。傷つき弱ったベイトフィッシュを演出します。

つまりファンタスティックのメリットは、アクション良し、フォール良しという“一投の中で常に魚を誘い続ける様々なギミックが詰め込まれている”という部分にあります。

スティックベイトにチェイスした魚がジャークを止めた瞬間に我に返ってスイッチがOFFになってしまうことが良くありますが、止めてなお自発的に誘い続けるこのワームはそのような賢い魚もバイトに持ち込むことができるため、今や手放せない存在になりました。

 

ファンタスティックの使いドコロ

投入する場所は、湖流が効いた小魚系ベイトが沢山いるウィードエリア。

具体的には、カネカからアクティバ付近のメインチャンネル絡みのウィードアウトサイドや、6本柱南から南に広がる起伏のあるウィードライン、ディープホール付近のエビモパッチなどです。

メインリグはネイルシンカーを挿入したネイルリグ。オフセットフックの後方にスリットに沿って0.6〜1.5gのネイルシンカーを差し込むとファンタスティック特有のシミーフォールがさらに強くなり、移動距離も抑えることができるため、より繊細にウィードを攻略できます。

広大なウィードフラットではドラッギングしながらボトムを這わせ、ウィードにスタックしてからジャークしてハングオフさせます。背の高いエビモパッチが目視できる場合は、ダイレクトにエビモパッチに向かってキャストします。

エビモに沿わせてフリーフォール(シミーフォール)させ、バイトが無ければエビモに絡ませて逃げ込んだベイトを演出。エビモにスタックさせたファンタスティックをハングオフさせることでウィードパッチから飛び出してしまった隙ありベイトを演出し、フォールさせるのが一連の流れです。

 

この釣り方は岡との実釣動画を近日公開する予定なのでぜひ参考にしてみてください。言葉では伝わりにくい細かい部分についても動画なら理解度が深まるはずです。

この釣りにマッチしたタックルは先日発売となった2020年のNEWロッド、グラディエーターマキシマムGX-67MH-ST「BISHOP(ビショップ)」

繊細なソリッドティップによって細かい誘いはもちろんのこと、ティップからスタック感などの鮮明な情報が伝達されるためウィードへのハングオフが極めて高精度に行えます。

ハングオフの精度が高くなるということは、それだけ単純にバイトチャンスが増加する訳ですから、釣果に直結すると言っても過言ではありません。それでいて、ビショップにはしっかりと魚を掛けつつ寄せる強靭なバットパワーがあるので、ウィードから即座に魚を引き離すことができ、この釣りに最も適した私の溺愛モデルです。

そんなビショップにセットするリールは軽めなルアーも遠投可能なタトゥーラSVTW。ラインは強引なファイトにも耐え根ズレに強いシーガーフロロリミテッド14ポンド。フックはマッスルフック4/0、ネイルは入れやすいカンジのネイルシンカーCPがオススメです。

 

北はアフターを引きずったスローな展開が◎

一方、北湖はまだアフターを引きずった魚が多い状況なのでスローダウンした釣りが有効。

最近のマイブームはファットウィップ5インチHW(ヘビーウェイト)のネコリグ!

 

ノーマルファットウィップのマテリアルより柔らかく、高比重に仕上げたファットウィップ5インチHWは適度なボリュームと自重、そして独自のエッジの効いたリブが特長。操作性に優れていてアフター時期のより繊細でスローな誘い方に最適なストレートワーム。

1.8〜4.4gのネコリグで、3〜6mレンジのハードボトムやマンメイドストラクチャーを舐めるようにじっくりと丁寧に探れば、回復傾向にあるグッドファイトな魚がおもしろいように拾い喰いしてくれるハズ!ファットウィップが持つ力を信じてジワジワとスローに手繰り寄せるだけで、あとはファットウィップが勝手に仕事をしてくれるので本当に助けられています。

オススメロッドはグラディエーターアンチGA-611MLS-ST「STRIDE(ストライド)」

若干重めのリグでもブランク全体で荷重分散し背負える奥行きのある強さに、繊細なアクションが可能なソリッドティップを搭載したモデル。ブランク全体から生み出す無尽蔵のトルクによって取水塔や漁礁からモンスターを強引に魚を引きずり出すことができる、琵琶湖でも必須の信頼の1本と言えるでしょう。

ラインはフロロリミテッド6ポンドでフックはウィードガードムカデ2番。シンカーはMPシンカー1.8〜4.4gを湖流の強さに合わせて使い分けています。

 

というわけで、ますますおもしろくなってきている現在の琵琶湖!ぜひ、ご参考にいい釣りを!

 

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レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。