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リバーシーバス上げ潮のタイミング。ランカーハンター久保田 剛之はこう釣る。

寄稿:久保田 剛之
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気圧の影響も考慮

更にそこに付け加えると…良く晴れた日は、空は高気圧に覆われています。気圧が高いということはその分大気が海面を押さえつけています。

海面が上がって来るのを妨げる力が働くので逆流するタイミングもタイドグラフ上で後ろに少しズレます。また曇り空や沖に低気圧がある時などは海面を引っ張り上げているので上げが効くのが早くなります。逆流している間中チャンスはありますが、一番のピークは逆流の流れに本格的に勢いが出たタイミングでしょう。

狙いどころとしては下げに良い場所と大差ありません。下げ潮時よりも流れが幾分緩やかなので水の流れを受けやすいKAGELOU124Fがオススメ。

 

下げよりも流れが緩やかではあるものの、流れの変化にシーバスは着きます。KAGELOU124Fで『あれ?引き抵抗が変わったぞ?』と感じる場所を重点的に攻めてみましょう。上のレンジで反応がない場合CUTVIB55HWなどの早巻きもお勧めです。

 

ケース2:上げ潮でも逆流しない河川

さて、続いては逆流しない河川。太平洋側で潮位変動はあるけど船の往来のない程の小規模河川、大潮の満潮と干潮の差がほとんどない日本海側の河川がそれにあたります。

 

小規模河川

まずは小規模河川から。

特に河川河口部がコンクリート化されていない河川では潮の流れや波によって河口が左右どちらか斜めに排出されていることが多いです。

このような河川の場合ほとんどシーバスの遡上はありませんが、それでも河口部海側では上げ潮時の時合いがあります。

シーバスにとっては遡上するには浅すぎてリスクの高い川でも、イナッコや小型のベイトは河川に入ります。このような小規模河川では水深が増し始める上げ潮5分くらいからが狙い目。

小規模河川の出口の直近までシーバスがそれらのベイトを狙って回遊してきます。

キャスト毎、潮位毎にレンジが多少変わってくれるのでGENMA110SCUTTER115などのシンペンを中心に攻めてみると面白いかもしれません。

 

逆流しない日本海側の河川

大潮であっても干満差がほとんどない。

日本海側の多くの河川にこのような特徴があります。もちろん大潮の上げ潮であっても逆流しない河川が多く見られますが、僕自身の経験で言うとやはり上げ潮のタイミングで河川にシーバスが入ってきているように感じます。

非常に緩やかで横ばいに見えるタイドグラフですが、そのなかでも横ばいではなく上げ潮の傾斜に転じたタイミングで海から魚が河川に入り始めます。河口エリアではそこが大きな時合いになることが多いです。

え?このタイミングの河口だけ?って思われるかもしれませんが、そんなことはありません。干満差がほとんどない。ほとんど潮位変動が起きないということは塩水くさびも上流まで伸びやすいんです。

塩水くさびのおかげかは分かりませんが、そういう河川って1日のなかでシーバスの出入りが鈍いというか、入りっぱなしになるというか、干潮でも満潮でも下げでも上げでも釣りやすいです。

どのタイミングでもポイントの水量や流れの変化の位置が変わらないのです。もちろんそのような条件のなかでもタイドグラフ上で見て下げが効いている時間や上げ潮が効いている時間に食いが立つように思います。

 

このような河川の場合、タイドグラフ上で少しでも潮が動いていればOK。鮎やイナッコなどのベイトが朝夕は浅場に、昼間はそこに隣接するもう少しだけ水深のある場所に移動する、このベイトの動きに合わせて狙っていくと夜でも昼でも下げでも上げでも釣果が得られやすいのではないかと思います。

小型の鮎に着いているシーバスが狙いやすいのでKAGELOU100FGIANT DOG-X SWPOP-Xがオススメです。

 

さて、いかがだったでしょうか。

このように考えていくと、リバーシーバスゲームにおいての上げ潮というのは逆に的が絞りやすいのではないかなと思います。下げ潮に比べ人も少ないので、是非自分だけの時合いを探してみてくださいね。

 

メガバス(Megabass)

1986年8月15日設立、静岡県浜松市を拠点とするルアーメーカー。デストロイヤーをはじめとする各ロッドシリーズ、各種バス、ソルトルアー、リールなど、あらゆるフィッシングタックルを輩出。 同社のCEO伊東由樹氏はアングラー、そしてルアー、ロッドデザイナーとしても有名で、同氏の手掛けるタックル&ルアーは実釣力の高さに加え、優れた機能美、造形美を放ち、国内外で高い評価を受けている。
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