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ここまでくれば手加減なし。ビッグヒッププロジェクト最終章【カラーについて/それぞれの特長・使い方etc.】

寄稿:飛田 俊一郎
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メバリング特集

それぞれのカラー(HBのみにラインナップ)

さて、お次は「HB」のみにラインナップされているカラー。共通カラーよりアピール度が高めです。

④:ラフラフウィードグリーン【ケイムラ】

その昔、イベント限定ワームで作ったカラー「ラフラフウィードグリーン」をビッグヒップに載せてみました。時には水に馴染み、濁りの中ではアピールカラーにもなるグリーンベースは、パイロットにうってつけのカラーです。

そして、ビッグヒップワークショップでみんなが塗っていたカラーの配色をちょっとだけアレンジして、アピールポイントに金ラメとケイムラを。カラーテストでは抜群の釣果を叩き出しました。(big-hipディレクター富山 飛田俊一郎監修)

⑤:ドリームチーム【夜光】

tictの人気ワームカラー「ドリームチーム」をビッグヒップ用にアレンジ。ラインナップ唯一のグローカラーは、着水点が見やすく視認性抜群。テスト時には尺メバルも飛び出した実績カラーです。

蓄光させることによって、着水点や潮の流れを把握しやすく、磯やストラクチャーを狙うときに重宝します。(tictアンバサダー熊本 花田浩晃監修)

⑥:アミヘッド

「アミヘッド」はシーバスでは定番のレッドヘッドをライトゲーム用にクリアチューン。よくみたら、クリアにアカラメが…そう、アミパターンにも対応します。ワークショップでも数多く塗られたレッドヘッド、またアンバサダーの中でも要望の多かったカラーです。

手加減なし。こんな裏話も…

ここでビッグヒップらしいカラープロジェクトの裏話を。

本格的にカラー制作に取り組み出したのは2023年の夏。やはりプロジェクトメンバーの草嶋さんの部屋から始まります。

事前にtictアンバサダーさんの意見や、カラープロジェクトで目についたカラーリングをセレクトし、実際にエアブラシで吹いてみる。そこはモデラーでもあるある草嶋さんが僕らの指示にも完璧に応えてくれます。

遠方のアンバサダーとのやり取りはZOOMやライブ配信を使いオンタイムで指示を。便利なものはすぐに使ってみる、それもビッグヒッププロジェクトのコンセプトだったりします。

そして、それだけ詰めていただけあって、工場からあがってきたサンプルはかなりの仕上がり。もしかしたら、一発でOK?と思いきや、まさかの全員がNG笑。各アンバサダーの並々ならぬこだわりと情熱が感じられます。そして細かい調整の末、生まれたカラーがこの9色なのです。

なぜHBとKBFではラインナップが違うのか

そして、情報公開されてからよく聞かれるのが「なぜHBとKBFにだけ搭載されているカラーがあるの?」という質問。

最初にお伝えしておきたいのは、それぞれにのみ搭載されてるカラーを入れ替えても全く問題ないということ。むしろ、使いどころは充分あります。

では、なぜ分けたのか?それは“HBよりKBFの方が強い色をセレクトしたかったから”です。リトリーブの時は問題ありませんが、勝負は止めた時。“浮かべっぱ”で誘う時はビッグヒップのお尻が水面に出てしまいます。その分だけルアー存在感が薄くなるので、あえて強い色をのせています。

また、ベタ凪やクリアすぎる水質…つまり環境によるプレッシャーが大きい状況では、HBで水中に強い色を入れておくと、その色の強さゆえにメバルにプレッシャーを与え、ショートバイトが増えることも。そんな時は逆にあえて、KBFで”浮かべっぱ” で誘います、浮かせたお尻の分だけ、水中のルアーの体積を減らしてあげると、バイトが拾えることも多々あります。それでも存在感が強い場合は、共通カラーにチェンジ。更にアピールを弱くしても良いですね。

カラーの強さ的には、強め→KBF→HB→共通→弱め…みたいなイメージで良いでしょう。

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