1人のファンの手によって復刻「ENDSVILLE（エンズヴィル）」。

それはブランド名であり名称。かつて一世を風靡していたロッドメーカー“ダイコー(DAIKO)”が手掛けていたバスロッドのフラッグシップモデルであり、釣り事業から撤退してから10数年が経過する今もなお多くの愛用者が存在。その中のユーザーの1人が、“もっと使い続けたいのに先はもうないのか？”という想いにかられたことをキッカケに、“約6年間の歳月をかけてようやく復刻を実現”。当時のブランク設計士とタッグを組むことにも成功し、本場の大分県の工場から次々名竿を現在復刻中…。

エンズヴィル

ダイコー(DAIKO) の名作ロッドを復刻させるため設立。 兵庫県西宮市に拠点を置き、株式会社iEAのフィッシング事業としてロッド開発＆製作を実施。ハイエンドバスロッドシリーズとして、琵琶湖や池原ダムに代表されるビッグバスフィールドでの使用を想定し、”硬さ”と粘り強さ”の最良のバランスを追求した、やり込む人のための正統派スタンダードバスロッド「エンズヴィル」のラインナップを現在拡大中。ロクマルフィールドで求められる、バスに主導権を与えない粘りと強靭さ、素材や製法などにも拘り、軋むほどロッドを締め込むターゲットとのやり取りも安心して行うことができ、使い手のわがままに対する自由度の高さ、使うほど手になじむＤブランクはエンズヴィルの真髄。これからも多くの名作ロッドを続々と復刻予定。

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今年2023年には待望のスピニングモデルが復活するというニュースで話題を集めていますが、先行して復刻を果たしたのはベイトモデルの4機種。今回はロッド全体的な特長を簡単におさらいさせていただいた後、現在発売中のモデルと復刻予定のモデルも含め、ベイトモデル全ラインナップを紹介。ぜひこの機会に「ENDSVILLE（エンズヴィル）」というロッドの世界に入り込んでみては如何でしょうか？

ENDSVILLE（エンズヴィル）とは？

やり込む人のための正統派スタンダード。

誰の色にも染まらないロッド。

これらのコンセプトを軸に、流行やその時代のスタイルを差し置き、マイスタイルを突き詰めたベテランアングラーの為のスタンダードモデルが「ENDSVILLE（エンズヴィル）」。半世紀にかけてブランク製作を継続してきた経験によって生み出される熟練の枠、当時のブランクを再現し、“投げる、掛ける、寄せる、浮かせる”というバスフィッシングの基本を徹底的に磨き上げられた作り。使い手の右腕になるよう、各アングラー自身の色に染まる。そのような想いが込められたロッドに完成しています。長期間愛用し続けられるようにデザインがシンプルな点も魅力です。

強い

琵琶湖や池原ダムといったビッグバスフィールドの使用が想定されているロッドシリーズなだけあり、ブランク周辺は硬さと粘り強さを最良のバランスでセッティング。クセの強いアクションと強度の両立を図りつつ軽量化も実現している仕様。標準搭載されている、独自のダイコーブランクを継承した「D-BLANK」はリフティングパワーに優れ、ビッグバスを効率良く獲れるパワーを備えています。

コンセプトに沿った実釣テストと品質テスト。

これらの条件をクリアした物だけを製品化。当たり前のことが当たり前にされていたことが長年支持されてきた理由。当時から継承されてきたロッドの在り方“魚とのやり取りで強く良く曲がる”。それを一切ブレさせず追求、芯に力のある粘り強さと剛性感を纏った“D-BLANK”。半世紀余の経験や知識を秘めたブランク設計技術が継承され、国内最高峰のグラファイト/グラスファイバーマテリアルを採用。絶妙な剛性と弾性のバランスを実現、入念に下処理が施されたブラックカラーは、低弾性～超高弾性まで、幅広い弾性率の素材を用途やコンセプトに応じて各モデルにセッティング。「ENDSVILLE（エンズヴィル）」の真髄と言える、トータルバランスに優れた高強度で軽量なブランク。

パーツ紹介

では、ベイトモデルに搭載されているパーツも紹介。細かい箇所にまで徹底的に拘られていますよ。

リールシートには、FUJI製TCS16・TCS17タイプを継承。また、セパレートグリップモデルも同様に継承。リアグリップコルクには、均整のとれたAAAグレードのコルクが採用。（※写真のセパレートグリップモデルは、EC71ML・EC71MHに採用）

特徴的であったフォアグリップは、エンズヴィルフォアグリップレスモデルに合わせられ、リール装着時の様子をイメージし再設計。ハイエンドモデルに相応しい外観と質感に。（※写真のフォアグリップは、EC62LFS・EC71ML・EC69M・EC71MHに採用）

以下写真のフォアグリップはEC71M・EC73H・EC711XHに採用されています。

オリジナルの後継に相当するチタンSICガイドを採用。

では、ロッド全体のコンセプトや特長などをお分かりいただけたトコロで、本題であるベイトモデル全7機種の魅力を一気に紹介していきたいと思います。

EC71ML【エンズヴィル】

ライト＆ストレングス。

ミディアムライトクラスにも関わらずMHクラスを彷彿とさせるバットパワーを秘め、長さを感じさせない究極のシャープネスブランクと高弾性カーボンマテリアルにより、繊細かつパワフルなルアー操作性を実現。小径ガイドセッティングによって、エンズヴィル特有のブランクの曲がる力をロスすることなく発揮。魚を浮き上がらせる感覚をリアルに体験できる作りになっています。シャッドプラグを使ったライトプラッギング時のかすめ取るバイト、高比重ワームのノーシンカー攻めで動きを感じ取れる繊細さ、サカナに主導権を与えない強さを両立したセッティングは、ビッグフィールドはモチロン、陸っぱりでもその性能を遺憾なく発揮。

エンズヴィル公式「EC71ML」詳細ページはこちら

EC69M【エンズヴィル】

究極バーサタイル。

クセのないテーパーとアクションによってもたらされる究極のバーサタイル。絶妙な長さとバランスは、ミドルウエイト級のムービング系ルアーからボトム系ルアーまで難なくコントロール。汎用性の中に、エンズヴィルならではの粘りとパワーが際立ちます。サーフェスからミドルレンジを攻略するような、トップウォーター、ジャークベイト、クランクベイトをはじめ、ドロップショットリグなどのワーミングはモチロン、スピナーベイティングにおいてもその適度なハリと性能を体感できます。

エンズヴィル公式「EC69M」詳細ページはこちら

EC71M【エンズヴィル】

巻きモノ系スペシャリティ。

その名の通り、巻きモノ系ルアーに求められるキャスティング性能と、良くありガチな反転バイトをシッカリ乗せられるように、低・中弾性グラファイトコンポジットブランクを採用。巻き続けることを前提としたセッティングは、正に攻めの巻きモノ専用モデル。ミッドレンジを中心としたクランクベイトやバイブレーション、ワイヤーベイト、スイミング系のテキサスリグやチャターベイトに、シャローレンジを中心とした3/8ozクラスのシャロークランクなど、ファストムービング寄りのバーサタイルとして開発。’線’と’面’を探る釣りに最高のアドバンテージを発揮し、巻きモノシーズンには複数本をボートデッキに並べたくなるほど。フックセットレスポンスの良さと、フックアウトを軽減する絶妙な弾性バランスが追求され、低／中弾性グラファイトマテリアルの構成比率を他のモデルに比べて高めに設定。ハイテーパー設計による軽量バランスと、しなやかに負荷を受け止めることができる、グラスロッドのような粘り強い特性を備えています。

エンズヴィル公式「EC71M」詳細ページはこちら

EC71MH【エンズヴィル】

ラバージグ／テキサスリグ スペシャル。

長さを感じさせない究極のシャープネスブランク。高弾性カーボンマテリアルとジグ／テキサスリグの使用感を追求したテーパーデザインは、魚を浮き上がらせる粘りとトルクフルな性能を実現。ロッドレングスを活かしたパワーゲームの釣りにおいて、主導権を決して譲らないやり取りが可能に。ラバージグ／テキサスリグを主体としたショートレンジからミッドレンジの“撃ちモノ”をはじめ、ミッドレンジからロングレンジの“リアクション釣法”において、その性能を充分に発揮。高弾性素材を細身＆肉厚に巻き上げられていることで、ティップ～バットセクションまでを金属的な張りを備えながら、曲がるほどに張るリフティングパワーも発揮。正に“新世代の高感度操作性モデル”。ラバージグ・テキサスリグに最適な使用感を実現、そのバイト感知能力とフックセットレスポンスの良さをぜひご体感アレ。また、ヘビーキャロライナリグなどでも快適なキャストフィーリングと飛距離に優れ、キレのあるアクションが求められるフットボールジグなどを使用する際や、ブレードの回転を感じながらのスピナーベイトのスローローリングにも高次元に対応。

エンズヴィル公式「EC71MH」詳細ページはこちら

EC73H【エンズヴィル】

パワーゲームマスター。

カバーに潜むバスの目の前にルアーを送り込むためのレングスと、素早くカバーから引き出すためのパワーを備えながら、ただ強くて硬いだけじゃなく、ブランクセッティングによってバスを必要以上に暴れさせず、浮かせることができます。ラバージグやテキサスリグを駆使したカバーへのピッチング、ディープエリアのボトムトレースにおいて、卓超した操作性を実現。また、クセの無いテーパーデザインは、ビッグスピナーベイトとの相性もバツグン。ジグ/テキサスリグによる込み入ったカバーへのアプローチ、重量系ファーストムービングの釣りまでこなすニュースペックモデルとして、パワー＆レングス共にこれまでにない設定で調整。65LbクラスのPEラインを使ったフロッグゲームも得意としています。

EC711XH【エンズヴィル】

繊細なマグナムパワーロッド。

凄まじいロッドパワーと、繊細かつ高感度なティップセクションを両立させたマグナムパワーのフリッピングスティック。シリーズ最強のリフティングパワーを秘め、誰もが躊躇してしまいがちなハードカバーへのアプローチを可能にするだけでなく、ウエイテッドエンドキャップの装着による、シャローカバーへの繊細かつ軽快なフリッピングを実現。冠水したカバーや、葦へのフリッピング、厚みのあるマットカバーへのアプローチに加え、ビッグベイトゲームなどにも柔軟に対応。食い渋る状況下でも食わせの間を考慮した繊細かつ高感度なティップセクションと、ビッグバスの強引でパワフルな引きに対してシッカリ抑え込み、ハードカバーごと抜き上げれるリフティングパワーを備えたシリーズ最強モデルの威力をぜひ。

EC62L FS【エンズヴィル】

フルソリッドマネジメント。

フルソリッドブランク特有の食い込みの良さに加え、シッカリとした復元力によって、ブランクの能力を最大限に引き出したベイトフィネスモデル。カーボンソリッドモデルとしては高弾性と分類される30t.素材を削り出した先鋭な作りに。素材特性を活かした細身のブランクがもたらす独特な使用感が特筆すべき点。チューブラーやソリッドモデルとも異なるフルソリッドブランクならではの、荷重に対してどこまでもスムーズに負荷を受け止める特性に、芯に力のあるバットセクションを採用。ショートレングスを活かしたバーチカルアプローチや、シャローカバーへの繊細なキャスティングアプローチなどで、タフな状況でも口を使わせることを可能。スモールラバージグなどのライト系ルアーだけではなく、メタルジグなどにおいても、その性能を最大限に発揮。幅広いルアーに対応し、ラインの引張強度を引き出すことが容易なため、安定感のあるやり取りが可能。繊細さや柔らかさだけでなく、ライトモデルの形が表現された機種に。

以上が現在ラインナップされている機種と、これから復刻が予定されている全7機種になります。かつて一世を風靡していたロッドメーカー“ダイコー(DAIKO)”が手掛けていた名作番手が続々と復刻中。世代の方はモチロン、“ダイコー(DAIKO)”のことをあまり知らない若手アングラーの方にもぜひ触っていただきたいです。

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