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吉田撃に直撃。ただ浅くなっただけにあらず「アイルトン63SR」ストーリー

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春のバス釣り特集

「吉田撃」流の使い分け

コンセプトは「MR」も「SR」も同じで「良く飛び・パワフルに泳ぎ・ただ巻きで釣れる」

そう、言わば投げて巻くだけで釣れちゃうルアー。そのため、難しく考えずに魚が深けりゃMR、魚が浅けりゃSRくらいの感覚でOKとのこと。

四季で考えるなら、晩秋~冬などはため池などは減水傾向になり魚が沖へ移動、深いレンジに落ちるタイミングなのでMR。一方、シャローに差してくる春~秋はSRという感じで考えれば良いそうな。

もちろん例外もあるそうで。アフターのタイミングなど下から魚を食い上げさせたいときなどは、ゆらめきながら浮上するMRのシミーフロートアクションがバツグンに効くこともある。

つまり、MR=深いレンジ、SR=浅いレンジということを軸に、その時々で魚がいるレンジを想定して使い分ける…みたいなイメージといえばわかりやすいでしょうか。

SRにあってMRにないもの

リップの長さもさることながら、最も目を引くのはそのリップの形状。

SRはMRと異なりシャローを引ける。これが最大の魅力。

いわく、シャローを引ける=カバー周りやバンクの浅い所が射程圏内に入る。もちろんそういったポイントはただ巻きでも釣れる。ただ、それらのポイントを攻略するに当たり、もう1つ要素がほしい…と。

その要素が「キレッキレの横跳びアクション」が出せること。そのアクションを出すためのテストを重ねる内に角張ったリップ形状になっていく。リップの形状がどうというよりは、出したい動きを出すために必然的にその形なったという。

横跳びアクション

横跳びアクションと聞いて、ピンと来た人もいるのではないでしょうか。

そう、吉田さん+カバー周りやバンクの浅い所…そう「ジョイクロ(ジョインテッドクロー)」。吉田さんが得意とするストロングパターンの1つで、ジョイクロをデジ巻きで横に跳ばす釣り方。

 

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ジョイクロのデジ巻きは、吉田さんがアメリカにロケに行ったときに現地の人たちが「こっちの方がラクだ」と言って、ロッドでアクションをさせずリーリングのみでルアーをアクションさせているのをヒントに、ハイギアリールでビッグベイトをアクションさせるようになったテクニック。

吉田さんは普段からビッグベイトを多用、そのロッドアクションで体に負荷が掛かるため釣りに取り入れたそうなんですが、実はその考え方がこのSRにも生きており、小さいボディながらデジ巻きで力強く横跳びするルアーになっているとのこと。

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