今江克隆のルアーニュースクラブR「夏スイムベイトの極意!『レイジースイマー6インチ』のカンタン釣れ釣れ使用法を紹介」の巻 第1111回
レイジースイマーで釣るために重要なフックセッティングについて
さて、真夏のレイジー実釣は、是非動画で学習してほしいが「レイジースイマー6インチ」を使ううえでの重要な基本を解説しておこう。
重要なのは、フロントフックのセッティングで、デフォルトのフックでも問題はないが、瞬時のフッキングや想定外の突然のバイトも確実に獲るためには最高品質のフックに交換しておくことを強くオススメする。
こと、スイムベイトやビッグベイトのフックにはシビアになってなり過ぎることはないと思う。
自分はフロントフックを「BKK」の「SPEAR-21 SS(スーパースライダー)」の#1に交換しているが、スポンサー忖度抜きでも価格以上のクオリティの高さ、大型サイズ展開の豊富さなど、「BKK」には現在絶大な信頼を置いている。
ちなみに夏は浅くても水面~水面直下勝負がほとんどで、春のようにボトムに置く釣り方は基本的に少ない。
そのため、背針ではなく腹針重視のセッティングになることが、春との大きな違いだ。
基本、サイトフィッシングではトレーラーフックなしで十分なのだが、晴れた日や無風の時などはキスバイトや浅いバイトが多発する時や、風が吹いてサイトが不可能でドリフト気味にデッドスローで巻く時はトレーラーフックを写真のように腹部にセットすることで、バイトを確実にとらえることもできるので、参考にしてほしい。
背針セッティングの出しドコロ
ただ、背針仕様も派手地味カラー1個ずつは常に使えるようスタンバイさせておいた方がよい。
立木やロープ、エビモパッチのトップなどに「レイジースイマー」の腹を持たせ、サスペンド以上に長い間を稼ぐことでバイトに持ち込めるケースも結構あるからだ。
またバックウォーターの爆流の中では、フロントアイに「クイックチェンジャー(グレネードシンカー)」の14gクラスをセットすれば、「ステルススイマー」でお馴染みの「瀬転がし」もできる。
背針の方が置いてからの逃げのキレは鋭くなるため、双方を状況にあわせて夏でもスタンバイさせておくことをオススメする。
ソフト首振りアクション
最後に自分がこの夏、「レイジースイマー」の新たな可能性を感じているのが「レイジースイマー」の、すなわちビッグベイトではなく、スイムベイトの「ソフト首振りアクション」だ。
霞ケ浦の練習時にその可能性を肌で感じ、現在チューニングレベルで試行錯誤し、来春実現に向けての開発が進行している。
このジョイントチューニングだけならば、市販されている「レイジースイマー」でも特殊な工具を利用すれば比較的簡単にできる。
WEBでさんざん探して見つけた「ホットナイフカッター」は、キレイに切削できるうえ、ワームも切削刃も焦げないのでワームやソフトスイムベイト、エラストマールアーの改造にはとても便利なので紹介しておこう。
だが、この首振りチューン……現状のアイ位置では全く動かないため、アイ位置を変えるワイヤーチューニングが相当ハイレベルなものになる。
よい動きが出るまで「レイジースイマー」を最低2~3個は壊す覚悟がいるだろう。
さらにナマズや雷魚にバイトされると一撃で下半身がなくなるので、そのつもりで……。
高価なスイムベイトを一撃でお陀仏にしても、当方を責任取りませんので、スイムベイトのオタクチューンは自己責任でお願いいたします(笑)。