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【その手があったか!】エギング用高比重ライン「PEワイルドジャークEGI」をネイティブトラウトで用いる有効性

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この春からGOSENフィールドスタッフとして活動を開始した、福井県の渓流を中心に活躍するネイティブトラウトアングラー小林祐二さん。

その小林さんより、『その選択肢があったのか!』とうなる、エギング用高比重PEライン「PEワイルドジャークEGI」の有効性についてレポートが届いたのでご紹介。

小林 祐二(Yuji Kobayashi) プロフィール

福井県在住。九頭竜川水系を中心に北陸の渓流を釣り歩くネイティブトラウトアングラー。 家の近くに里川が流れ、幼少の頃より川で遊び、釣りを覚えた。 大人になった今もシーズン中は綺麗な渓魚を求め日々探求を続けている。

梅雨時、水量の多い状況で高比重PEが効く理由

渓流でのルアーフィッシングではナイロンラインを使用するアングラーが多い。

しかし、最近ではルアーの操作性の良さ、遠投性の高さなどからPEラインを使うアングラーも増えている。そんな中、今回は以前より気になっていた高比重PEのインプレッションをお伝えします。

使用したラインはGOSEN「PEワイルドジャークEGI」。

エギング用に開発された高比重PEで、重くするために「高比重繊維」と「PE芯」の二つの芯を採用したGOSEN独自の技術が投入されています。

号数は0.6号をチョイス。通常のPEの比重が0.97に対し、こちらは1.19。また、0.5号だと1.24、0.8号は1.14となっています。

PEワイルドジャークEGI

ゴーセン「PEワイルドジャークエギ」。左は150m巻き、右は210m巻きのパッケージ。号数は0.5号、0.6号、0.8号(150m巻きのみ)

号数(Lb) 参考直強力(MAX:kg) 比重 150m巻き 210m巻き
0.5(9lb) 4.1 1.24
0.6(11lb) 5.0 1.19
0.8(13lb) 6.0 1.14

号数により比重が変わるのは、重い芯に対して軽いPEの体積が変わるから。

太くなるとPEの軽い体積が増えて比重が軽めになり、細くなると体積が少なくなって重くなるということ、だそうです。ちなみにナイロンの比重は1.14、フロロカーボンは1.78です。

アキュラシー高く、操作性がダイレクトに

キャストした印象は「狙ったポイントへルアーが直線的に入りやすい」といった感じです。

比重0.97のPEラインより風の影響を受けにくく、キャストしても糸フケが少ないので、着水直後すぐに水中へダイブし、ルアーへアクションが伝わり、手元の操作に対するレスポンスの良さを感じました。

ここ一番のポイントへ流すとき、即座にルアーがダイブすることで、ルアーの存在をいち早くアピールし、狙ったコースを思い通りにトレースできるので、よりヒットの確率を高めてくれます。

このアドバンテージはかなり大きいと感じました。

さらに、一般的なPEラインほど水の流れの影響を受けませんので、小さいアクションのトゥイッチもミノーに伝わりやすく、より繊細なアプローチが可能です。

重要となる視認性ですがイエローとネイビー、ダークグリーンのカモフラージュカラーは、明るい色と暗い色のコントラストがはっきりしていて想像以上によく見えました。

特に朝マヅメ、夕マヅメなど光量が少ない時ほど見やすかったです。

ラインシステムは1.5~2号のフロロカーボンリーダーで、長さは50cmから1mくらい。リールにノットを巻き込まないよう注意しています。

リールは2000番でハイギアを使用。水量が多く、早い流れの中でルアーを操作しますので、ハイギアでないと釣りが成立しません。

ミノーは45mm~60mm、スプーンは3g~6gを用意しています。

梅雨シーズンは水量が多いため、特に高比重PEラインが威力を発揮するでしょう。

押しが強い水流の中での釣りとなりますので、安全に十分注意し、美しい自然に囲まれた、気持ちの良い渓流フィッシングを楽しんでください。

ゴーセン公式PEワイルドジャークエギ詳細ページはこちら

ゴーセン(GOSEN)

1953年設立、大阪府大阪市中央区に本社を置く繊維ブランド。フィッシングラインの開発から始まり、その後テニスやバドミントンのガットなどを手掛け、現在は世界的に注目されているブランド。 すべての製造工程を自社内でトータルに手掛け、「細くて強い糸」の実現に向け、日々研究開発を重ねている。