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今江克隆のルアーニュースクラブR「注目のベイトリールを実戦インプレ!そして、3代目AURORA『グラビアス KTF/AURORA K.IMAE LIMITED』公開」の巻 第1104回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「グラビアス」への要求

この点を踏まえて自分が「グラビアス」にだした要求は明快だった。

10g以下に不満があるなら自分流にチューンする。

これはABUの時代から変わらない自分のスタイルだ。

そしてその不満点を完璧に解消し、なおかつ国産ハイエンドに勝るとも劣らないレベルまでパフォーマンスアップさせることができるのが沢村(幸弘)プロのデザインする「KTF KAHEN」である。

半年間使ってきて「グラビアス」の適正とセッティングのノウハウが見えてきた。「グラビアス KTF/AURORA」の実現によって国産ハイエンドにも決して引けを取らない性能になったと確信できる

もう、今さらゴタゴタ機構解説するまでもなく「KAHENか、KAHEN以外か」と断言してしまってもいいほど、このスプールは軽量級ルアーのノントラブル・キャスタスタビリティに関しては究極である。

この「KAHEN」構造の特許を沢村さんが放棄でもしない限り、もはやこのスプールユニットのマグブレーキ性能を超えることは物理的、機械的に大手メーカーの最先端技術でも不可能ではないかと思う。

何事にも機械的構造には進化の究極、デッドエンドは存在するが、「KAHEN」を組み込まれたベイトは、“残念ながら”、軽量級ルアーのキャスタビリティに関しては、もはや夢の新機構でも出てこない限り、超えることは難しいだろう。

あのダイワが、沢村さんの「KAHEN」をメーカー純正として搭載しているように、このスプールに関してばかりは、沢村さんを敵に回さなくて本当によかったと思ってしまう。

KTFの「KAHEN」スプールは、もはやマグブレーキのデッドエンド(終点)。 「KAHENか、KAHEN以外か、」機械的に、もはやその領域に到達している

バラしては組み換えのテストを半年にわたって繰り返してきた「グラビアス KTF」のプロト達。360度均等配置のマグユニットと「KAHEN」の相性は「LX992RS」にすら勝るとも劣らないパフォーマンスを実現した

グラビアス KTF/AURORA K.IMAE LIMITED

現在、「グラビアス KTF/AURORA K.IMAE LIMITED」は、すでに専用KAHENスプールが完成、あとは「グラビアス AURORAリミテッド」のボディ生産を待つばかりとなった。

初代「REVO AURORA」と第2代「REVO AURORA」。もともとスウェーデンABU本社を訪れた際、北欧のオーロラをイメージしたカラーをリクエストしたことに始まるIMAEオリジナルカラーだ

ABUでは幾度もLXでリクエストしていたが実現できなかった第3代AURORAが、まさかの「グラビアス」で、よもやのシャフトスプールとKTFシャフトレススプールが好みで共用できる形で実現できたことは、サポートアングラー冥利に尽きる。

3代目AURORAは奇しくも「G-niusグラビアス」で実現することになった。青木代表の情熱と沢村プロの技術で過去最高パフォーマンスのAURORAとして完成した

悩みに悩んだボディカラーは最終、“グロスブラック”に決まった。

インスタでアンケートを取った結果、DMを含め、約7割の方がグロス(艶アリ)ボディとAURORAフレームの組合せを選んだため、最終製品版はグロス仕様に決まった

最後に「グラビアス」は、青木代表の疑似餌屋か、G-nius WEBでしか購入できないが、「グラビアス KTF/AURORA K.IMAE LIMITED」は、「ゴライアス」と同様、全国プロショップにて販売予定です。

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