【そのまんまミミズ】プロデュースした小森嗣彦本人が解説する「ヤマミミズ3.5inch」の真実
秋のパターンとヤマミミズ
9月に入るとあの暑かった夏が嘘のように涼しくなってきます。それとともに水温も低下していき、湖はターンオーバーを起こします。秋はその大きな水の動きと水温の低下がキーワードになってきます。
リザーバーを例にとると、この時期は一般的にディープに向かっていくのが大筋ですが、表層もベイトフィッシュの存在によっては活性化します。水温の低下とターンオーバーは12月まで続いていき、徐々に表層は収束しディープ攻略がメインとなってくるのが秋のパターンでしょう。ちなみに霞ケ浦や北浦では、この時期はロックエリアでバスがフィーディングします。
ディープに向かうバスが最も食べやすいのはボトムにいるエビなど。ワカサギやベイトフィッシュが多いところではそれを追います。
水深は湖によってまちまちですが、私が秋によく通っている房総の亀山ダムですと、5～8ｍくらいの水深がメインになります。岩盤やバンクの急なところは避け、季節が深まるほどフラットが良くなってきます。
リザーバーのディープではベイトを追う映像などが魚探で確認できたら、そこはもちろん狙います。沈んでいるストラクチャーをダイレクトに狙うのもOK。ディープの釣りなのでリザーバーなどでは魚探が必須ですが、ない場合は山並みから地形がなだらかなところを見つけて沖へダウンヒルで狙うという方法もあります。
初秋は浅いほうが大きく、深いほうが小さいというイメージですが、急な冷え込みが入ると逆転します。デカいバスはこの時期は天候の変化に敏感というのも覚えておくと良いと思います。
ベイトが多いところでは、ディープクランクやスピンジグなどハードベイトで反応を探るのがよいかもしれません。リザーバーでのハードベイトはとにかくレンジを合わせる事だと思います。
しかし、6ｍより深くなるとハードベイトも通し難くくなるため、ダウンショットやライトキャロなど…ボトムをとりやすいワーミングの釣りが主流になってきます。ライトキャロはレッグワームやグラブを使い、人が歩くよりもゆっくりしたスピードで引いてやるのがキモ。
一方のダウンショットはレッグワームと並行して、ヤマミミズのワッキーがけダウンショットがオススメです。ターンオーバーの初期のころ、水が悪いときはワッキーがけダウンショットの方が反応が良いときがあります。ワッキーがけダウンショットの使い方のキモは、ボトムでとにかく一か所で激しく揺らす事です。
ワッキーダウンショットはマスバリ（スーペリオフックM1＃８）を使用し、リーダーの長さは20cmくらい取って、フックをワームの中央に横から刺します。バイトはシェイク中にひったくられるような感じ。他の釣り方もそうですが、特に秋は「食べに来た」といったバイトが多いです。食欲の秋ですね。
ローテーションは基本的にハードベイト、ライトリグどちらから通しても釣果に差が出たことがありません。この時期は特に。なので、ローテーションとしては釣りたいルアーからでOK。ワーストアプローチから反応を見てスローにしていったり、強くしていったりと変化をつけます。
ちなみに霞ケ浦や北浦では、この時期ワカサギや小さいベイトフィッシュを水深1.5ｍくらいのところで活発に食べています。そのため私はシャッドプラグで広範囲を探るか、4インチグラブのジグヘッドリグをカーブフォールさせて使用することが多いです。
カラーについて
ヤマミミズには全12色のラインナップがあります。
特に秋以降におススメとなるカラーは「020 ブラック（ソリッド）」。ブラックはディープで特に実績があります。
もう1色は「390 スカッパノン／スモールブルーフレーク」。こちらはエビ、カニ、小魚、もちろんミミズも、何でもイミテートできる万能カラーです。
タックルセッティング
ロッド：60ＵＬＳ ショートなファーストテーパーのライトアクションロッド
リール：スピニングリール2000番手
ライン：ザルツ バスハードフロロ3ＬＢ
いよいよ季節は秋。そして秋が終わればまた冬がきます。テストを繰り返し様々な状況で実績のある私の自信作「ヤマミミズ」で価値ある1本を手にしてもらえるとウレシイです。
