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【怪なるトランスフォーム・フロッグ】メガバス×怪魚ハンターのコラボ作「BATRA-X」(バトラクス)いよいよ登場

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“フロッグ”の常識をアップデートする『BATRA-X』(バトラクス)が満を辞してリリース。『情熱大陸』や『アナザースカイ』に出演した“怪魚ハンター”、モンスターキス代表の小塚拓矢氏のアイディアを、メガバスが形にした。

付け外し可能なソフトカップと、多機能なランブルテールが特長的な、“怪なるフロッグ”だ。

この怪なるフロッグ『BATRA-X』について、今回小塚拓矢氏本人に直接話を伺うことができた。

小塚 拓矢(Kozuka Takuya) プロフィール

世界56か国を釣り歩いてきた“怪魚ハンター”。『情熱大陸』や『アナザースカイ』に出演、釣り業界の枠を超えて活躍。型破りな釣りスタイルと、世界基準の豊富な経験を背景に、3連結メタルバイブ「Chitala」や、タコルアー「TACO-LE」など、革新的かつ実用的なルアーをメガバスと共に世に問うてきた奇才。富山県在住。株式会社MonsterKiss代表。

 

BATRA-X(バトラクス)

あえて言うなら…「バス用」。

とはいえ、ブラックバスのみならず、身近なナマズやライギョ、果ては海外の怪魚まで、世界中のゲームフィッシュでテストを重ねた「バトラクス」。

貫通シャンク構造&アシストフック装着により、これまで獲れなかったショートバイトはもちろん、フロッグゲームの対象とされていなかった魚種までがターゲットになったという。

 

カップの付け外しが可能!

外見でまず目を引くのは、透明なソフトカップだろう。水面でのクロールアクションが想像できるが、それだけにとどまらない。

論より証拠、まずはアクション動画をご覧いただきたい。

出典:YouTube「Megabass Channel」

カップは、接合部の穴を楕円形にするアイディアで、非接着ながらもズレることなく、素手で着脱できる。市販状態ではアシストフック含め“全部盛り”になっているので、そこから引き算してフィールドにアジャストさせていくのが氏の常套手段。

カップを装着した「カップモード」では、巻きでのウォブルアクションはもちろん、ステイやシェイク時に移動距離を抑えた誘いが可能。カップは透明なソフト素材なので、障害物のすり抜けやフッキングを阻害しにくい。

もちろん、標準装備のランブルテールをブレードに交換するチューンも有効だという。

 

また、カップを取り外した「ランブルテールモード」は、高速巻きと超低速巻きと、リーリングスピードでアクションの性格が大きく変化。

高速巻きではランブルテールが回転し、サーチ&リアクションバイト誘発能力が高い。“浮くバズベイト”のイメージで、要所要所でステイやロッドワーク(首振り)を織り交ぜるなど、一般的バズベイトでは不可能な小技も利かせられる。

 

一方、ランブルテールが回転しない超低速巻きでは、ジョイントベイトのようなデッドスロー・ウォブリングを実現。この使い方では、アシストフックを外した方がアクションが安定するという。

またアクション動画にはないシークレットな使用法として、デッドスロー系のハネモノのようなスピード感で、かつカバー絡みの水面を誘うという使用法があるんだそう。

定番のブレードチューンにスレたライギョにも、次の一手に有効だ。

 

カップとランブルテールを取り去り、シルエットを最小化した通称「ダンゴ」モードは、食わせの最終手段。

硬質なストラクチャーに対し、プラグのような破壊の心配無しに思い切ってキャスト、時にはあえてぶつけて着水させるテクニック、通称「壁ドン」などは、『BATRA-X』の得意技といえそうだ。

夜釣り(キャスト精度が出ない)が有効なナマズ釣りとは、特に相性が良い。小型個体が多い場所でも、アシストフックだけ残すことで、ミスバイトの抑制に貢献。

 

多機能なランブルテール

カップと同じくソフト素材で作られた「ランブルテール」はチャンバー(空隙)が設計されており、ナイトゲームでは発光素材の挿入が可能。

 

デイゲームなら1〜2g程度のネイルシンカーを挿入するチューンがオススメとのことで、飛距離アップや浮き姿勢の変化のみならず、テールの回転パワーが上がることでサウンド増幅効果も期待。

実釣解説動画では、更なるシークレットチューンも紹介されている。

出典:YouTube「Megabass Channel」

いわく、これまで中空フロッグを「フロッグしか使えない」状況、カバー絡みでのみ投入をしてきた方も、『BATRA-X』に関しては、オープンウォーターでも積極的に投じて欲しいと。

スナッグレス性能の陰に隠れがちな「対衝撃性」「甘い着水音」「柔らかな波動」など、中空フロッグならではの特性を際立たせる工夫が満載。

狡猾なプレデターの攻略や、これまでターゲットと認識されてなかった魚種まで、この夏、『BATRA-X』(バトラクス)がフロッグゲームの可能性を広げてくれるのではないだろうか。

 

メガバス(Megabass)

1986年8月15日設立、静岡県浜松市を拠点とするルアーメーカー。デストロイヤーをはじめとする各ロッドシリーズ、各種バス、ソルトルアー、リールなど、あらゆるフィッシングタックルを輩出。 同社のCEO伊東由樹氏はアングラー、そしてルアー、ロッドデザイナーとしても有名で、同氏の手掛けるタックル&ルアーは実釣力の高さに加え、優れた機能美、造形美を放ち、国内外で高い評価を受けている。