ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

梅雨空、ローライト、トップ日和。エビモがキーとなる琵琶湖トップゲーム

寄稿:近松 卓二
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

梅雨に入りローライトコンディションの日が割合が多くなってきた琵琶湖。

気温も安定し、湖面が穏やかな日が続くタイミングで最高に面白いのがトップウォーターゲームです!特にアフター回復系が占める割合が高くなってきた南湖では、このタイミングでエキサイティングなゲームが楽しめます。

 

狙うべきスポットのキーは…ズバリ「エビモ」

近松 卓二 (Takuji Chikamatsu) プロフィール

レイドジャパンプロスタッフ。琵琶湖の人気プロガイドとして活動しながら、多くのトーナメントにも参戦。TBC(利根川)や琵琶湖のBATNET(バスアングラーズトーナメントネットワーク)のトーナメントで入賞多数。

 

風が吹けば桶屋が儲かる、エビモが育てば…

日照時間の長いこの時期、エビモは日照りが続けば日に日に成長し、2~3日もあれば〜30センチ程度はすぐに成長します。一気に伸びてたエビモが水面近くに至ると、「エビモの花」という5センチ程のツクシのような物が水面に顔を出します。

このエビモの花を目印にエビモの背が高い場所を目視で確認し、それを目印に狙いを絞ります。

 

エビモにベイトが集まる

水面まで伸びたエビモには、抱卵したエビはもちろん、水面に浮いた虫やプランクトンを捕食するために、アユや復活の兆しを見せているブルーギルなどのあらゆるベイトフィッシュが集まります。

そのため、バスたちも水面にまで伸びたエビモを転々と回遊していると考えられます。

エビモが生えるスポットの地質は基本的にハードボトムであることが多いので、南湖各所の地形変化がある場所やワンドなど、エリア自体は無数に存在します。その中で特にチェックすべきエビモスポットは、湖流の当たり方や水面付近のベイトの入り方などを観察して魚っ気(総合的な生命感)のあるスポットを絞り込みます。

 

近松的トップウォーターローテ

オススメのルアーは「スクラッチ」「ダッジ」「デカダッジ」。そして、近日発売予定のハイフロートテイルスピンミノー「SWITCHBAIT ANSWER」も大活躍しています。

 

出しどころの多い「スクラッチ」

エビモパッチなどの狭いスポットで使用頻度が高まるのが「スクラッチ」。

水面まで伸びたエビモパッチに対しタイトキャストした後、5秒程度ステイ。その後強めにロッドをあおってポッパーのように「ボコン!」とスプラッシュ+捕食サウンドを出し、再び~5秒程度ステイ。

スクラッチ特有の「魚の気を惹く着水音」でまず魚に気づかせ、その後のポッピングサウンドとスプラッシュでバスの心を鷲掴み、ステイの間で水面まで引き寄せるイメージ。意外なほど下層の魚までも引き寄せるパワーを持ったルアーなので、その魚を水面まで引っ張るだけの間を作ることが最もキモと言えます。ステイの時間を大切にしてください。

 

スクラッチはタダ巻きでも水面をウネウネとウェイキングするため、エビモのパッチを離れたら回収を兼ねてダメ押しのウェイキングで魚を誘うことができます。ウェイキングに切り替えてルアーにスピード変化が生まれた瞬間にスイッチが入りピックアップ寸前に猛ダッシュで突進してくるモンスターも多いので、これがまたエキサイティング!

スクラッチに出る魚はスクラッチを一発で仕留める覚悟でフルパワーで襲い掛かってくるので、最もエキサイティングなバイトを得られます。

湖面がベタ凪の時はリズミカルな連続トウィッチによるテーブルターンも有効。スクラッチは見た目とは裏腹にクイックでキレのあるターンを生み出します。そのボディ質量によってターン時にはしっかりと水を下方向に押すため、下層に定位するバスを焦らすことが可能。水面まで引っ張り出すことができます!

スクラッチは3/4oz.という自重がありロングキャストから高精度なキャストまで大変投げやすく、1つのルアーで多彩な誘いも演じることができる芸達者なルアーなのでメインルアーになっています!

 

もう1つの切り口「スウィッチベイト・アンサー」

スクラッチ同様にレイドジャパンの2021年注目の新製品「スウィッチベイト・アンサー」もこの釣りに効果てきめん。

アンサーはジャークによるダイブからの浮上&ステイが秀逸なルアー。ジョボボッ!というサウンドと共にスプラッシュをまき散らしダイブし、水中に泡の渦を引き込み魚にアピール。ボディサイズとシルエットは一般的な中型ルアーですが、一度使えばアンサーが生み出す泡の渦が水中の魚に対しかなりのアピールになっていることが理解できると思います。

 

アクションはこちら

 

この投稿をInstagramで見る

 

LureNews(@lurenews)がシェアした投稿

 

ダイブ後にゆっくりと浮上しながら高速回転するペラのキラメキがバスを誘惑。スクラッチでは水面を割りにくいような晴天無風水面ツルツルコンディションなどでも魚を絞り出す魔力を持っているのがアンサーです。

 

広範囲を探るときはダッジ&デカダッジ

ダッヂとデカダッヂはスクラッチやアンサーとは異なり、明確なピンが絞れないような広範囲のエビモエリアを効率よく流すような場合に使用します。

リトリーブスピードは、ダッジがキリモミ回転しないギリギリのやや速めのスピードで巻いてあげると効率よく広範囲のウィードを攻略することが可能です!

 

一年で一番トップウォーターが活躍する時期が到来しました!それぞれキャラの立っているトップウォータールアーで最もエキサイティングな釣りを楽しんでください!

 

過去の記事もチェック

【シャローか沖か】「丁寧に釣ること」と「ベイト」がキー!近松 卓二のアフター攻め2パターン

【アフターはウィードを狙う】レイドジャパン近松卓司のウィード攻略「強い」2パターンとは

【春はシャローがキーワード】ロクマルも登場!琵琶湖ガイド 近松 卓二のシャロー攻め2パターン

【三寒四温の「寒」と「温」を釣り分ける】琵琶湖ガイド 近松 卓二の3月の戦略/カットスイング×レベルミノープラス

【急激な水温低下でも安定の釣果】今、そしてこれからの琵琶湖でキーになるのは「カットスイング」と「ヘッドスライド+フルスイング」

 

レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。