ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【アフターはウィードを狙う】レイドジャパン近松卓二のウィード攻略「強い」2パターンとは

寄稿:近松 卓二
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

琵琶湖全体でスポーニングが進んでいます。

日照時間が延び、水温の上昇が緩い北湖でもネストが見られるようになってきています。

今年は4月1日の時点で南湖にネストを確認しましたが、例年と比較して1~2週間程度スポーニングの進行が速いように感じます。5月を迎えると、南湖はアフター、北湖はポストとなり、南湖の方が圧倒的に釣りやすくなると考えています。

近松 卓二 (Takuji Chikamatsu) プロフィール

レイドジャパンプロスタッフ。琵琶湖の人気プロガイドとして活動しながら、多くのトーナメントにも参戦。TBC(利根川)や琵琶湖のBATNET(バスアングラーズトーナメントネットワーク)のトーナメントで入賞多数。

 

アフターシーズンのキーはウィード

そんな5月の南湖において狙うべき場所は、スポーニングエリア付近に広がるウィードエリア。

下物などの浚渫エリアにある広いハンプや、ディープホール周辺のウィードがメインエリアになってくるかと思います。

 

スポーニング行動から解放されたアフターのバスは、琵琶湖では割と早い段階で活発にエサを追い始め体力を回復しようとします。今年の南湖もアユやモロコが豊富な上、ウィードが繁茂している状況にあり、このまましっかりとウィードが生え揃えば、ベイトとバスはウィードを伝って湖全体に散ることが予想されます。

このような広いウィードエリアに散った魚を探すため、手返し良く広範囲にウィードのツラをサーチするルアーが必須になるのですが、5月は田んぼの代掻きなどの濁り要素があるため、濁りにも強いルアーであることが重要になってきます。

 

パターン①:スピナーベイト

そんなタイミングに、僕が迷わずチョイスするのはレベルスピン1/2oz.

 

レベルスピン1/2oz.はコンパクト設計で空気抵抗が少ないため飛距離が出る上、ブレードの抵抗値が高めのパワフルスピナーベイト。まさにこの状況にぴったりなルアーと言えるでしょう。

最近はフルスイング3.5インチや4インチをトレーラーにするのがマイブーム。

 

フルスイングの自重がプラスされることで飛距離が更にUP。アピール力も増加するため、魚を遠くから引っ張る力が倍増です!

 

パターン②:アラバマリグ

濁りが薄くバスを騙しづらい状況ではフルスイング3.5インチのアラバマリグ」が有効になる場合が!

レベルスピンがしっくりこない、クリア気味の水質のタイミングでは特に気に入って使っていて、その威力を実感しています。

 

フルスイング3.5インチは、5インチや4インチに比べると若干おとなしめなアクションに設定されており、パラパラとした軽く薄い波動を出すワームが力を発揮するアラバマリグにもベストマッチ!強すぎない絶妙なアクションによって、水がクリアになった際もバスに見切られにくくバイトに持ち込んでくれます。

そもそもフルスイング自体、マテリアルが少し硬めに設定されているため身切れしづらくワームズレが少ないワーム。安心してフルキャストできるのもイチオシポイントです!

ちなみに、アラバマリグをステルス5【GEECRACK】にすれば、全体のシルエットがより一層コンパクトになり飛距離が出せます。また、ウィードに絡みづらくストレス無くウィードのツラを引くことが可能。そして何よりリグ全体が軽く、GLADIATOR Antiのディフューザーで投げられるのでアングラーへの負担も軽く、1日中ストレス無く投げ続けることができるのでオススメです。

 

ウィードが絡みづらい場所は1/8oz.と1/16oz.ジグヘッドの組み合わせ。ウィードの濃い場所では1/8oz.と1/16oz.のオフセットジグヘッドというように使い分けて釣果を伸ばしています。

ちなみに1/16oz.の中に1/8oz.を混ぜるとういう組み合わせは、リトリリーブ時のスイム姿勢が安定し回転せずに引くことが可能になるという特長が。アラバマ入門にもオススメのセッティングとなります。

 

アフタースポーニングのバスはスローに…という考え方も一般的ではありますが、大きな魚ほど意外と回復していることが多いのも事実。ご紹介した”強い”2つのルアーを使い分ければビッグフィッシュに巡り合う確率が上がるはずです!

是非チャレンジしてみてください!

 

過去の記事もチェック

【春はシャローがキーワード】ロクマルも登場!琵琶湖ガイド 近松 卓二のシャロー攻め2パターン

【三寒四温の「寒」と「温」を釣り分ける】琵琶湖ガイド 近松 卓二の3月の戦略/カットスイング×レベルミノープラス

【急激な水温低下でも安定の釣果】今、そしてこれからの琵琶湖でキーになるのは「カットスイング」と「ヘッドスライド+フルスイング」

【水中の糸に全集中】水温6℃~10℃の琵琶湖!プロガイド近松卓二のイチオシは「チューンしたフルスイング5インチ」

【琵琶湖で”3桁”釣果】数を狙うか、型を狙うか。プロガイド近松 卓二の初冬の釣り「レベルシャッドスプリンター68MR」or「ワーミング」

 

レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。