山田ヒロヒトが明かす! 春エギング・型狙い必勝法【オスの狙い撃ち法・エギ選択・潮の読み方】
山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール
エギングをはじめてから、もう20年以上になります。その間、いろんなエリアに足を運んできました。
ドコに行ったかなぁ〜!?って、改めて思い返してみると…。
南は、西表島、石垣島、沖縄、徳之島、奄美大島、
鹿児島、上甑島、下甑島、竹島、種子島、屋久島、
熊本、長崎、五島列島(福江島、上五島)、
小値賀島、福岡、大分、
山口、島根、広島、鳥取、兵庫、四国、
福井、石川、富山、新潟、山形、近畿、
中部、神津島、八丈島…
正直、これで全部なのか? 全然、自信ないです…
で、ショアエギングに行ってないトコロはドコだろうと考えたら…
行ったことがないのは、宮崎県、岡山県、秋田県、関東では房総半島、それ以北…。
まぁ、雑誌のロケや、DVDやTVのロケ、プライベートでの釣行も含めて、ほぼほぼ日本中でショアエギングをしてきました。
私的には、その全ての釣行ががイイ経験になっています。
今年は今まで行ったことがないエリアに行こうと思っていましたが、コロナ禍が自由に遠征できない状態に…
実をいうと今年は、そんなこれまで行っていないエリアにも足を運びたかったのですが、新型コロナは収束せず…。というか、ますます厳しい状況に…。
現在、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が様々な都道府県に発令されており、、遠征がほぼできない状態になってしまっています。
さらにいうと釣り場の問題等についても、コロナ禍の中、いろいろと報告されてきていますので、これ以上、釣り禁止場所を増やさない努力を各々がしてもらえると非常にうれしく思います。
「ゴミをださない」「迷惑駐車しない」「騒音をだすなどの迷惑行為はしない」などは、当たり前のことですが、今一度、一人一人が、各場所で釣りをさせてもらっているという気持ちを持って行動することが大切だと思います。
あくまで「釣りをさせてもらっている」ということを、絶対に忘れないでいてもらいたいです。私も含めてぜひキモに銘じて行動しましょうね!
ともかく早く、新型コロナが落ち着いて、また再び日本中に飛びまくれる日々が戻ってくれることを心から願っている次第です。みなさんも十分注意して行動してくださいね。
型に関しては今年2021年はアタリ年といってイイかもしれません
さて、それでは今回の連載の本題に!
先月もお話したかもしれないのですが、今年の全国的なアオリイカの釣況は、数は少々微妙な感じですが、型は非常にイイ感じです。
4キロ、3キロといったかなりの良型が日本全国で出ており、型に関しては今年は当たり年と言ってイイかもしれません。
しかしながら、実際、釣ろうとすると、厳しいエリアも存在しますし、特大サイズのオスを釣ることは、そんなに簡単なことではないのが現実です。
春シーズンに型のよいアオリイカを獲るためには、どうすればイイのか?
というわけで、今回は、春シーズンに型のよいアオリイカを獲るためにはどういったことに注意すればよいのか? について、私なりに分析してみたいと思います。
なお、5月末となると、アオリイカの産卵としてはもう末期に差しかかってきますので、そのあたりも踏まえたお話をしてみますね!
さてアオリイカにとって、この春の時期というのは産卵時期にあたるため、1年を通じてもっとも重要なイベントとなります。
ちなみに産卵の時期は、エリアによってマチマチです。
太平洋側の黒潮の影響を受けるエリアは少し時期は早いですし…。
沖縄や南のエリアでは1月に良型が接岸してきます。
一方、逆に日本の北エリアの新潟や山形などでは、6月入ってからが産卵タイミングになってきますので、日本の中でも、産卵時期は、エリアによって半年も差があることになります。
型のイイアオリを重点的に狙う場合、まずは、そんな産卵時期が絡むタイミングで釣行することが第一歩なんですが、そんなタイミングで釣りに行ったとしても、基本的には、思い通りにいかないことが多く、さらに釣れたとしても、比較的、型がやや小さいメスばかりが釣れ、なかなか大型のオスが釣れないといったことも起こりがちだと思います。
型を狙うなら、サイズがデカい「オス」を狙う必要がある
ちなみに産卵時期のアオリイカというのは、オスとメスを比べた場合、オスの個体の方がかなりデカいです!
オスは、メスの1.5倍、時には2倍以上のサイズで、ペアを見つけて産卵をします。
なので、より大型のアオリイカをゲットしようと思うのであれば、このデカいオスを効率的に抱かせる必要があります。
そうはいっても、このオスを釣るのはとても難しく、なかなかオスがエギを抱いてくれないですよね。
では、どうすればイイのか? ですが…。
春イカに抱かせやすいエギとは?
私的に実践していることの1つが、春イカに抱かせやすいエギをセレクトすることです。
春用のエギとして、ピークやダート2のようなダート系のエギをローテに入れることは、イカにスイッチを入れるという意味では間違いではないのですが、より良型を抱かせやすいエギとなると、私はエメラルダス・ステイが、オス(メスの良型)を釣るのに効果的だと思っています。
実をいうと私が、ステイのテスト中から良型を高確率で手にできているのは、ステイの活躍が大きく起因しています。
3キロアップや良型は、ほぼほぼ、このステイで釣っているんです。
ダイワ公式 エメラルダス・ステイ/同RV
ダイワ公式エメラルダス・ステイ タイプS/同RV
号数 | 標準自重 (g) |
沈下速度 (秒/m) |
本体価格 |
エメラルダス・ステイ/同RV3号 | 18.5 | 4.25 | 1240円 |
エメラルダス・ステイ/同RV3.5号 | 25 | 3.75 | 1240円 |
エメラルダス ステイタイプS/RV4号 | 29 | 3.75 | 1370円 |
エメラルダス ステイタイプS/同RV3.0号 | 18 | 6 | 1240円 |
エメラルダス ステイタイプS/同RV3.5号 | 24 | 6 | 1240円 |
エメラルダス ステイタイプS/同RV4.0号 | 28.5 | 6 | 1370円 |
遊漁船Booth(ブース)は、北九州市の門司港から、アオリイカをメインターゲットに、春はボートエギング、秋・冬はティップランエギングで出船している遊漁船。船長は腕が確かな井原 健さん!
抵抗系のエギ「ステイ」でしっかりと水かいてアピールし!、その後の安定したフォールで抱かせる! これがオスの抱かせ方としてオススメ
なぜ、ステイがイイのか? ですが…。
潮がまったりとして動かない場合、エギを激しくアクションしすぎると、どうしてもメスが先にエギを抱いてくる傾向が高いんです←サラっと書きましたが、実は、これがかなりキモ。
逆に、どんくさいダート&安定したフォールでのステイを使って、しっかりと見せてやると、大型のオスを抱かせやすいんです。
特にステイのタイプSは、まったりとした潮ではかなり有効なエギとなっています。
ちなみにステイって、シャクっても全然ダートしないエギだと思っている方が多いようなのですが、実は、巻きじゃくりの一回一回のシャクリの間に少し間をいれてシャクってやると、キビキビとは動かないのですが、「どん臭いダート」はしてくれるんです。
ステイのような抵抗系のエギで、しっかりと水をかいてやることで、十分アピールしてくれ、その後の安定したフォールで抱かせる! これがオスの抱かせ方としてオススメです。
少し前にも、メスしか釣れていない潮で、唯一のオスの良型をステイタイプS(ピンクボーンAKUMA)で獲りましたが、これも、まさにそんなパターンでした。
なお、この時の釣りは、ヤマラッピチャンネルで動画を制作していますので、しばらくお待ちを!
ステイに変えたタイミングでガッツリとオスが抱いてきました
ピンク-ピンクボーンAKUMAは、ピンクテープが下地のかなり水中での存在感が際立つカラーなんですが、ホントによく釣れます。
ステイの使い方は、ヤマラッピチャンネルで詳しく説明してますので、ぜひチェックしてみてください
なお、YouTube ヤマラッピちゃんねるのチャンネル登録はこちら
産卵場所での有効な誰もやっていないしゃくり方なんかも公開してます!
サイズ狙いでは潮を読むことも、かなり重要です
さて、サイズ狙いでステイが有効! という話を続けてきましたが、それ以外の要素では、当たり前とはいえ、「潮を読むこと」もかなり重要です!
「潮を読む」場合、潮回りのことばかりに注意を払いがちな人が多いようです。もちろん、潮回りも考えることも大切なのですが、私的に、意識してほしいと思っているのが、潮の変化点・変化タイミングです。
例えば、注目してほしいのが「満潮、干潮前後の潮が変わるタイミング」です。
そのタイミングは、動いていた潮が止まったり、止まっていた潮が動き出したりと、とにかく、潮の変化が多くなるタイミングで、イカの活性が急に変わるタイミングとなることが多いんです。
潮が動きすぎている場合は、止まるタイミングが狙いめになったりする
なお、潮が「止まっている状態から動きだす」のと「潮が動いている状態から止まる」場合では、釣り方などを少し分けて考えて分けた方がいいとも思います。
単純に潮が動いていたらイイというわけでなく、例えば潮が動き過ぎている場合は止まるタイミングが狙い目になるなど、様々な考え方があります。
ともかく、潮の変化点を大事に考えて釣りをしてみてください。
朝夕のマズメも型狙いには外せないタイミング
あと、それ以外のタイミングでは朝マズメ、夕マズメも、型狙いには外せないタイミングです。
明るくなってからの1時間や、暗くなってからの1時間は、潮に関係なく良型を狙えるタイミングなので、ぜひ集中して狙ってみてくださいね!
以上、春の型狙い、特に型のよいオスの狙い型について、ご紹介させていただきました。
文頭でも書きましたが、現在、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が様々な都道府県に発令されており、それらの発令地域からの人流を断っているエリアもありますので、その点は必ず留意してください。
また、問題なく釣行できるケースでも、くれぐれも地元に配慮した行動して釣りを楽しんでいただきたいと思います。
ヤマラッピ・最新情報
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