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冨本タケルの底力。カバースキャットのノーシンカーがなぜこんなに釣れるのかを紐解く

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琵琶湖のバス釣り完全ガイド

進化してますよ、やっぱり同じものばっかり見てると喰わなくなりますから

他を圧倒する強さを誇るカバースキャットの釣りも、このところ進化しているという。

いわく、最初のころはサカマタシャッドのようにジャークで跳ね上げても喰ってたが、それじゃ今は喰わない。理由は「スレ」。使用する人が多くなり、バスからすると毎日同じルアーを見ていることになる。そうなるとどうしてもスレてくると。

そこで、より繊細なアプローチが必要となる。繊細なアプローチとはワームをボトムを這わす(ボトムでテーブルターンをさせる)こと。そして、ラインの存在感を消すこと。

シビアになるにつれて、よりラインの重要性が顕著になってきていると冨本氏はいう。

 

「シューターの20lb。このラインじゃないとこの釣りは成立しません。」

その徹底ぶりはガイド中にお客さんにラインを巻き変えてもらうことがあるほど。そこまで言い切るには、大きく2つの理由がある。

 

①:比重が重い

ワームをボトムを這わす、ラインの存在を消すにはどうするか。

その答えは完全にラインを沈めてしまうこと

 

魚がいれば喰う。そのため水深10mを超えるポイントや、湖流が強いポイントも狙う。それらのポイントで釣りを成立させられる要素がラインの比重の重さ。だから選ぶラインはとりわけ比重の重い「シューター」一択。それも20lbという異色とも言える太さである。

冨本氏のカバースキャットの釣りは1投に掛ける時間が長い。キャストして回収までに10分以上掛けることも。「ノーシンカーの釣りなんで、ラインがシンカーの代わりになるんです」と。

現在のシビアな状況には、それだけ時間を掛けてでもラインを完全に沈める必要があるんだという。

 

②:硬くて伸びない

もうひとつ。ラインをボトムに這わす上で、重要な要素は超低伸度であること。

アクションさせるのはボート上、そこからライン沈めてボトムを這わしてアクションさせる。となると、水深の分どうしてもラインスラックが出るのは察しの通り。

アクションさせる、バイトを感じる、顎を貫通させられるだけの合わせを入れられる。その動作すべてに必要なのが超低伸度。そう、伸びないライン。

 

冨本タケルの使用タックル

ロッド:GE-66MH+R ソフトジャーキングエレメント【deps】

リール:20Metanium XG LEFT【シマノ】

ライン:シューター 20lb【サンライン】

ルアー:カバースキャット3.5inch【deps】

フック:エリートツアラー ワーム 34R【がまかつ】

キレのあるダートをもたらすロッド、素早くスラックを巻き取り力強く合わせられるリール、巨大なバスに負けないフック、もちろん「カバースキャット」というワーム。どれかひとつでも欠ければ釣れる気がしないと冨本氏は笑う。

そして、ラインは重く・伸びない「シューター 20lb」。これも、この釣りになくてはならないタックルのひとつ。

 

シューター(Shooter)

シューターはサンラインのバスフィッシング専用ラインブランド。フロロカーボンライン「FCスナイパー』シリーズや、ナイロンラインの「デファイアー」シリーズやマシンガンキャスト、そしてPEラインのステューターなどが特に人気を集めている。

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!
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