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高橋優介に訊く!あと1匹、もう1匹釣れる…まである「ライン戦略」徹底解剖

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ライン。

世の中に数多あるそれは、こだわらなければタダの消耗品。逆にこだわれば、後1匹、もう1匹を狙う上で外せないタックルの一部となる。特にフィールド、パターン、メソッド、使用ルアー…様々な状況を、様々なタックルで釣り分けることが釣果に繋がる「シーバスゲーム」において、その“こだわり”は「はっきりと釣果を分ける」とさえ。

高橋優介のライン戦略

年間釣行200日を超える、シーンの第一線で活躍しているこの人は…いったい、どのようなラインへのこだわりがあるのだろうか。

① 高橋優介がシーバスゲームでラインに求めるもの

ご自身のスタイルを踏まえ、シーバスゲームでラインに求めるものは何でしょうか

シーバスゲームでラインに求めるもの

すごく根本的なところなんですけど、“製品にムラがない”ということです。

もちろんラインごとの特徴や強みは色々あるんですが、僕がラインに一番求めているのはそこですね。常に、ロットによってムラがなく、常に100%の強度や品質が保てていること。いかなる状況でも「新品が100%である」という安心感が一番大事だと考えています。

自身、いろんな釣りをしますが、ことシーバスフィッシングにおいては、アワセを入れられなかった瞬間に魚のバラシは一気に増えます。逆に言えば、アワセさえしっかり決まっていれば、ファイト中のエラ洗いでバレることはグッと減るんです。だからこそ、「強度を信頼して100%の力でアワセができるライン」を使うことが何よりも重要ですね。

② PEラインを選ぶ基準

高橋さんがPEラインを選ぶ基準(糸質やカラーなど)を教えてください。

ヒラスズキ

1年を通して一番使いやすい、使用頻度が多いのは“しなやかなライン”です。特に小さいルアーへの対応力が高いのがしなやかなラインの強みですね。

硬いラインであれば、水や風を切ったり、糸を真っ直ぐにしたりする“ライン処理”の際に、小さいルアーだと抵抗が少なくてロスが多くなるんです。ラインが真っ直ぐにならずにルアーが手前に寄ってきてしまったり、余分に動きすぎてしまったりする。着水直後からルアーを見られているような場合だと、ラインを操作している間に見切られてしまうこともあります。飛距離の面でも、小さいルアーは柔らかいラインの方が飛んでいきやすいですね。

③ 0.8・1・1.2号の使い分け

シーバスゲームのメインとなる号数(0.8号、1号、1.2号)は、どのような基準で使い分けていますか?

選ぶ基準は大きく分けて2つあります。1つは「ドラグ値(どのくらい無理しなきゃいけないか)」、もう1つは「使用するルアー」です。

僕が1年で一番使う、基準となっている号数は「1号」。初場所など、どこでラインが擦れるか分からない場所では、安牌を取って1号から入ることが多いですね。そこから、例えば8cmクラスのミノー(フックサイズが#6や#8)を使う時や、擦られて切られる心配がない場所では、ルアーをしっかり飛ばすために「0.8号」に下げます。逆に、ドラグを出せない(走らせられない)フィールドや、フックが小さくても無理に止めなきゃいけない状況では「1.2号以上」に上げます。

あとは気象条件ですね。特に横風が強い時は、細いラインの方が風の影響を受けにくいので、ルアーが小さくて風に弱い時ほど号数を落とすなど、トータルのバランスで決めています。

④ X8・X9の使い分け

メインで使用されているアバニ シーバスマックスパワーPEには8本編みの「X8」と9本編みの「X9」がありますが、この2つの使い分けは?

単純に言うと、小さめのルアーはしなやかなアバニ シーバスマックスパワーPE X8の方が扱いやすく、12cm〜14cm以上の大きめのルアーを使うならアバニ シーバス マックスパワー PE X9がおすすめです。

アバニ シーバスマックスパワーPE X8の強み

X8は本当にしなやかで、どんな状況でも使える万能なラインです。出番が多いのは、春先から夏にかけての時期ですね。小型のルアーやシンペンなど、リップが付いていないルアーを多用する時期は、ラインの処理でルアーに無駄な動きを与えず、細かく操れるX8が圧倒的に強いです。どんなルアーを投げるか分からない状況でも主軸になります。

アバニ シーバス マックスパワー PE X9の強み

一方でX9は、ルアーが大きくなりフックも大きくなる状況で、伸びの少なさを活かして遠距離でもしっかりフッキングできるのが特徴です。

ルアーの飛行姿勢をラインで制御するということ

そしてここが重要なんですが、なんでもかんでもしなやかなラインが良いという訳ではなく「ルアーの飛行姿勢をラインの硬さで制御する」という使い方もあります。

今のルアーは重心移動システムが多いですが、キャスト時に後方に重心がいった後、飛んでいる最中にルアーの頭がフラフラと振られようとするんです。そういった時、多少ラインに硬さ(ハリ)があるX9を使うことで、糸がルアーを適度に引っ張ってブレーキをかけ、頭のブレを抑えてくれる。だから、アンバランスなルアーほど、しなやかなラインよりX9の方が飛ぶという現象が起きます。20g程度の細身のシンペンなども、細くてハリのあるX9を使うと飛行姿勢がピタッと安定します。

サミングで調整できそうに思いますが、現実的にスピニングタックルでルアーの姿勢を安定させるだけの抵抗を手入力=サミングで与えることは不可能かなと。

また、サーフなどで初速が速いルアーをフルキャストする際、しなやかすぎるラインだと勢い余ってガイド付近で糸が追い越し、団子になるようなトラブルが起きることがあります。こういった初速の速い釣りや、“密巻き”でトラブルが起きやすい方には、適度なハリでトラブルを防いでくれるX9をぜひ使ってみてほしいですね。

⑤ リーダーのこと ~率直に何を使っているか、そしてその理由は~

リーダーはフロロカーボンとナイロン、どちらを使っていますか?

ぶっちゃけて言うと…今僕は95%くらいナイロン(シーバス ショックリーダーナイロン)を使っています。

理由は「ルアーの動きを妨げない方が好きだから」です。フロロは硬いので、ナイロンと比較するとどうしてもルアー本来の力を出しにくい。なので、ナイロンを選んでいます。

よく「ボトムを攻める時はフロロ」と言われますが、僕の実感としては、ナイロンの方が若干浮力があるため、リフト&フォールの角度が変わり、根がかりが減ると考えています。また、フローティングルアーは基本的に水面に浮きたがっているので、浮力のあるナイロンリーダーの方が相性が良いですね。さらに、実際に使っている「シーバスSLナイロン」は“VEP”という原糸を使っていて、通常のナイロンより圧倒的に傷が入りにくいのが特長=細い号数で勝負できるのも強みです。

では、残りの5%でフロロカーボンを使うのはどんな時ですか?

連続トゥイッチなどでルアーを左右に激しく飛ばしたい時、ルアーが飛びすぎてラインを拾ってしまう(エビになる)のを防ぐために、ラインに硬さを足す目的でフロロを使います。

あとは磯などで、横風を受けている状況でも“着水後1巻き目からしっかりルアーを潜らせたい”という時に、ラインに重さを足すためにフロロを選択します。

ノットの種類と、リーダーの長さへのこだわりはありますか?

ノットはほぼ全て「FGノット」です。編み込みを28〜30回ほど行い、本線とリーダーをハーフヒッチで3〜5回留めて終わりです。ただし、X9とフロロの組み合わせの時は糸が滑りやすいので、編み込みを数回多くしてしっかり締め込むよう意識しています。

リーダーの長さは1ヒロないくらい(約1m)で短めのセッティングです。これは、キャスト時に結び目(ノット)をロッドのトップガイドの中に入れたくないのが理由ですね。

⑥ フィールド別ラインセッティング

様々なフィールドがある中で、高橋さんのベースとなるラインセッティングを教えてください。

【港湾(春〜夏)】:X8の0.8号〜1号がメイン。ルアーが小さく、トップも多用するためリーダーはナイロン。

【河川(通年)】:1号〜1.5号まで幅広く使用。状況や使うルアーに合わせてX8とX9を使い分けます。

【干潟(秋〜冬)】:1号〜1.2号(ビッグベイトなら1.5号)。10月〜12月頃の大きめのルアーを投げる時期は、X9の出番が多くなります。

【サーフ】:飛距離と安心感を両立する1号がメイン。重いルアーを初速を上げて投げるため、トラブルレスなX9の出番も多いです。

【磯・ヒラスズキ(秋〜春)】:1.25号〜1.5号(青物が混じるなら2号まで)。サラシと同化しないよう、見やすいグレーカラーのX8を使うことが多いです。

⑦ 実際のタックル

初場所で基準としている、最もオーソドックスなタックルを教えてください。

僕の一番の軸となるタックルは以下の通りです。

ロッド: ブルーブルー バルバル99 ジャーキングエディション
リール: イグジスト 4000-CXH
ライン: アバニ シーバスマックスパワーPE X8(1号)
リーダー: シーバス ショックリーダー [ナイロン](20lb)

これを基準にして、流れが強ければワンランク太く、マイクロベイトなどでライトに攻めるなら細く、というように調整していきます。

最後に言いたいのは、ラインの交換をケチらないでほしいということです。先端を5mカットするのを惜しんで、ルアーを高切れで無くしたり、品質の悪い糸を使ってアワセ切れで魚をバラしてしまっては元も子もありません。常に新品状態のフレッシュな部分を使っていくことが、釣果を伸ばす最大のコツですね。

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