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今江克隆のルアーニュースクラブR「この夏登場!注目のキテレツルアー3選」 第1294回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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梅雨が明けいよいよ猛烈な暑さの夏らしい夏になってきた今日この頃、なんだか年々スポーニングが7月半ばまでダラダラ続くせいか、本格的なアフター完全回復の夏パターンになるのが年々遅くなってきている気がする。地球温暖化で最近は9月も秋ではなく、もはや真夏といえるだろう。そんなサマーシーズンに活躍が期待される今江的真夏の奇天烈ルアー3選を今週はお届けしよう。

MJ-プロップ

真夏といえばやはり何といっても朝のモーニングドーン、そして16時以降のマジックアワーやゲリラ雷雨明けのトップウォーターがアツい。同時に数は釣りやすいがデカいのを狙って釣るのが難しくなるのもサマーパターンの特徴だ。そんな状況下で起死回生の一発に出会えるルアーといえば、やはりバド系やクローラー系に代表されるイライラ金属サウンド発生系トッププラグだろう。ただイライラ系トップといえば、バスもイライラするが人間もそのスローさゆえに暑さにやられてやりきれない人も多いかもしれない。

そんな中で今江的に今夏とても期待しているノイジー系トッププラグの一つが、三原直之プロが異様なほど時間をかけた自信作「MJ-プロップ」だ。

「MJ-プロップ」の「MJ」は「MJポップ」や「MJシャッド」の「三原Joint」の略ではない。その姿カタチから「ManJyuu(饅頭)プロップ」のMJなのである。三原の「M」もかけてはいるが。

すでに昨年春に完成した第一期作では、4月半ばに初めて青野ダムで投げてみたところ春にもかかわらず一発でプリのナイスバスが飛び出し、今江的には「もうOKでしょ!」と三原プロに喜んで連絡するも、三原プロのこのルアーへのコダワリはものすごく、そこから最終モデルにたどり着くまで1年以上もかかるとはまったく予期していなかった。

昨年の4月半ば、今江的には初見でコレは釣れると確信した「饅頭プロップ」。青野ダムで一撃でグッドサイズが喰ってきたが、三原プロにはまだ満足できるものではなかった。

結果、当初はカエル顔、カエル型だったボディも最終的にはさらに高浮力な丸みを帯びた饅頭型ボディに変わり顔つきも激変、プロップのクラッカーシステムも大幅変更、強烈なトッププラグへと変貌していた。

二期作からボディがカエルから饅頭に変わり、クラッカーボールからブレード式に変更。三期作ではブレードの取り付け方法が着脱式に変わった。これも三原プロのコダワリ。

最終形態となった「MJ-プロップ」の最大の進化ポイントは、すべてにおいて格段にパワーアップされたことだろう。まずクラッカーボール仕様だった金属サウンド発生機構は、固定式ではなく振動増幅効果のあるライトワイヤーの着脱可能なブレードクラッキング方式に変更された。バズベイト型アルミプロップのエッジがたわむワイヤーを介してブレードに接触することで金属サウンドは早巻きではもちろんスローでも数段強烈なものになり、同時にブレードのフラッシング効果も相乗された。

ブレード式になってがぜん金属サウンドが大きくなった。饅頭のようなファットボディになったことで飛距離も抜群に出るようになった。

だが「MJ-プロップ」の最大の進化ポイントはここではない。

ヘヴィーメタルのヘッドバンギングを彷彿とさせる縦ピッチの振動が「MJ-プロップ」の真骨頂。三原プロの要望で顔つきもマヌケ顔のカエルから危険なヘビ顔に変わった。

しばらく完成体サンプルが少なく自分が最終型を初めて使ったのは先の北浦戦プリプラだったが、何より驚いたのが饅頭型ボディの強烈な水押し感と、速度を上げると上下にハイピッチでヘッドバンギングする「MJ-プロップ」特有の縦振動アクションだった。 三原プロが初期プロトで「足らない」と感じていたのが、この縦方向への高速振動を発生しながら水を頭頂部にもっこりとまとうような水押し振動パワーだったのである。 その頭を縦に激しく振る姿はまさにヘヴィーメタルの「ヘッドバンギング」のようなイメージで、見ていると頭が痛くなりそうな動きである。

ブレードとバズプロップが接触することでフラッシングとノイジー金属サウンドを発生させる。同時に片羽根バズブレードのガタガタとした振動も増幅されている。

第一期作や二期作に比べ、圧倒的にノイジーさとルアーパワーが上がったというのが自分の感想だった。その強さゆえに今江的にこのルアーは間違いなくバスの体力が完全回復し回遊性が増す夏以降、秋に向けて真価を発揮するものだと思った。

使い方のイメージは基本的に爆投げして直線で表層を巻くだけの「ワッパープロッパー」やバークレイ「チョッポ」のようなプロッププラグと似ているが、その能力に圧倒的な金属ノイジーサウンドと、決定的な違いともいえるヘッドバンギングによる水押しルアーパワーが加わっている。ゆえにバド的な使い方もアリであり、春ならば第一期作よりスローでも使えることもメリットになったと思う。

どう見ても饅頭にしか見えない唯一無二のボディをもつ「MJ-プロップ」。オープンな小場所でも抜群の威力を発揮する。

なんだかこのルアー、三原プロはバサーオールスター時期での活躍をイメージして作ったんじゃねーの?とひそかに自分は思った。「MJ-プロップ」は8月末には店頭に並びそうだ。

カバーウェイカー

そして同時に「三原プロ…コイツもバサーオールスターをイメージして作ったんじゃねーの?」と新たに思ったのが、もう一つの真夏の奇天烈系プラグ?ワイヤーベイト?な「カバーウェイカー」だ。

「MJ-プロップ」と双璧をなす「カバーウェイカー」。ある意味、「カバーウェイカー」は「MJ-プロップ」を通せないところを積極的に攻略する表裏一体のような存在でもある。

このルアーも今にして思えばアフター初期の早明浦湖AbuGarciaロケで一番印象に残るバスを釣ったルアーとなったが、間違いなく夏以降の完全回復系バス、それも回遊性を増したバスを狙うときにこそ真価を発揮するルアーだと思い始めている。

ローカルトーナメントが開催されていて大混雑だったバックウォーター付近のウッドチップ溜まりで試しに使ってみたところ、まさかの50cmUP。一気に「カバーウェイカー」の信頼度が上がった。

AbuGarciaロケのときは結果的にウッドチップのエッジに絡めながらスローに巻いていてビッグバスを仕留めたが、このとき、実は三原プロから聞いていたまったく別の使い方を試していた。それがウッドチップ(浮きゴミ)のポケットとポケットを多くまたぐようにキャストし、ポケットに入ったら強いジャークで「スプラッシャー」のように水柱を上げさせる「ショートリッピング」で使っていたのだ。実はこちらの使い方が浮かせて止められる「カバーウェイカー」の真骨頂で、このときは2発出たのだがまだアフター初期でバイトが弱々しく乗らなかったのである。

「カバーウェイカー」は、「浮いて止められるバズベイト」と思って巻いてもよいが、それがこのルアーの真骨頂ではない。そこを理解して使うことが一番重要かつ伝わりにくい部分であり、同時に傾奇者・三原直之らしすぎる実に独創的な発想なのだ。

安直に浮いて止められるバズベイトと思われがちなフローティングバズブレード。この部位をフロッグとイメージしてカバーを果敢に攻めることで「カバーウェイカー」は真価を発揮する。

一つ間違えばこちらは不遇の迷作入り間違いなしだが…。端的にいえば「カバーウェイカー」は「2段式フロッグ」とでもいおうか、上のハイフロートプロップを「フロッグを扱うイメージ」で操作し、下のトレーラーや激しくなびく河童ヘッドラバーで水面に出きらないバスも喰わせるといったダブルイメージなのだ。

通称「河童ヘッドスカート」と呼んでいるバイブレーションスカート。スカート同士が重ならないので絡みにくく、常にフレアした状態でなびくシリコンスカートだ。

ゆえにAbuGarciaロケのときは「カレイド・クーガーエリート7」に14lbフロロで使ったが、この「カバーウェイカー」は絶対に2号クラスのPEラインで使うことをおすすめする。フロッグや「アベンタクローラー(RSではなくフルサイズの方)」を使うようなタックルがオススメだ。ロングキャストでラインが伸びると、ロッドの曲がりと相まって、狭いスポット内でいきいきとロッドワークでフロートプロップを操作しにくいからだ。ものすごくワガママをいえば、「カバーウェイカー」には三原の高強度グラスコンポジットロッド「ロデオライド・TEN-FIVE」が専用ロッドともいえるほどマッチしているかもしれない。

三原プロは「カバーウェイカー」をカバーだけではなくオーバーハングや護岸などのシェードでも軽いショートリッピングで使う。オープンでもフロッグの泳ぎをイメージした感覚で使うのがキモだ。

他のメーカーは怖すぎてこんな大昔風のルアーらしいルアー?を量産はできないかもしれない。だが昭和世代のバスアングラーには古き良き懐かしさもあって一度は使ってみたくなる。

緊急情報が入ったため、あえて紹介するのだが…

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