今江克隆のルアーニュースクラブR「半プリアフター攻略!気になりマクりなキテレツ水面系プラグ5選」 第1287回
暑い…冷たい雨のGWから一転、今週はまるで夏かと思うほどの暑い日が続いている。
先週のAbuの早明浦湖ロケでも感じたが、この暑さですでに半プリアフター状態のバスが上流エリアに大集結し始めており、まだ半プリゆえに結構手強いのではあるが、今年は早くも水面系プラグ攻めが効き出していることを実感した。 そこで今週はいち早く産卵を終えた大型個体を狙って釣れる、今季注目の「今江的気になりマクリな奇天烈水面系プラグ5選」を紹介しよう。
カバーウェイカー
奇天烈アフター最強水面プラグといえば、今やキワモノどころか絶対定番といえるクローラーベイトの王「アベンタ(クローラー)RS」だろう。しかし近年はクローラーベイトは逆に一番投げられている水面系ともいえ、人が多い状況ではアングラーの技術差勝負になってきている。
今回のAbu撮影も、近年の傾向?「GW明けのほうが釣り人多い説」よろしく、平日なのにローカルトーナメントが開催され、ガイドやレンタルのお客さんでごった返しており、アフターの見えバスが多い上流の温冷水分岐点に発生するウッドチップ溜まりは超人気エリアになっていた。
ようやく上流から人が降りてきたタイミングで参考までにとウッドチップ溜まりエリアに入ってみたら、いるわいるわ、アフターのデカバスが浮きゴミが浮遊する水面1m~1.5m付近を数匹の群れで回遊している。だが、さんざん攻められているのかいろんな釣りを試してみるもののガン無視…。カバー最奥撃ちで釣れることもあったが、それ以上に多い水面浮遊バスを何とか仕留めたくていろいろやったが、中途半端な浮きゴミがどうにも邪魔である。フロッグ系やカバー撃ち吊るしには薄すぎ、ピクピクやi字系スイミングでは中途半端にややこしい浮きゴミが邪魔なうえにトーナメントが開催されているのですでに見切られている感じ。
そこで思いついたのが、昨年から三原直之プロが開発していた奇天烈バズ「カバーウェイカー」。

「カバーウェイカー」はフレア&バイブレーション度の高い河童スカートと呼んでいるビラビラに動くシリコンスカートが標準装備される予定だ。

三原プロいわく、このバルーンのような硬質発泡素材ブレード?は“カエル”だそう。で、「ブシドー」が脚になる、イメージはバズベイトではなくフロッグの一種だそうだ。今は妙に納得している。
たまたまロケ数日前の東条湖イベントで、三原プロが最終完成した「カバーウェイカー」をリグっており、「このバズって、実はフロッグなんですよね~。」と桟橋で近くのゴミだまりに撃ち込んで、まさに「フロッグ同様のアクション」で使い方を解説してくれた。そのイメージに今回の状況が実にマッチしていたのである。フロッグでやるほど濃いカバーではないが、i字やピクピク、バズなどが引けるほど薄いカバーでもない。しかも、浮きゴミの下は数mもの水深がある。いわゆるメンドクサイ、流れや風で濃淡がある水面浮遊ウッドチップだ。攻めきれないことがわかっているのか、その下をバスが悠々と回遊しているのが見える。この状況でこそ「浮くバズ」でもある「カバーウェイカー」の独壇場だった。
この「カバーウェイカー」、引き方も奇天烈だ。
今回は専用タックルではなかったが、本来はフロッグで使うような強めのロッドにPEラインを使い、浮きゴミ系やウィードパッチ系の薄すぎず濃すぎないルート(薄めの穴のあるところや岬状のカバーエッジ)を狙ってロングキャストする。そのまま直進的に引けるところはキュルキュル音を発生させながらビッグバド的感覚でスローな引き波巻き、そして濃度の高いカバーに達したら浮かせたまま「フロッグのような動かし方」をする。すなわちロッドのショートジャークによる「フロッグの首振りアクション」感覚だ。そうするとバルキーなフローティングプロップがまるでスプラッシャーのように音としぶきを上げながら、水面直下ではトレーラーが左右に首を振っているような状況を作り出せる。見た目の動きはまんまポッパーフロッグなのだが、ヘッドが水面下にあるのがキモで「気付かせるフローティングプロップ」と「喰わせるアンダーヘッド」が今までにない水面系ギミックだ。ただの浮くバズベイトとはまったく違うコンセプトなのだ。

ウッドチップ溜まりを黄色のラインで巻いてきて、ゴミエッジでモワッとモンドリングバイト。濃いウッドチップマットの上ではフロッグのように動かすのがキモだ。
今回のロケはAbuの撮影だったのでイマカツルアーは仕事外ということで、スタッフの休憩時間中に試しただけだったが、あの叩かれまくった上流部でアフターのメスの50cmUPを仕留めた威力には今後さまざまな可能性を感じさせるに十分な出来事だった。このシーンは河野正彦プロがスマホで動画を撮っていたので河野プロのInstagramで見ることができる。
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今回のAbuのロケで休憩中に20分ほど使っていきなり50cmUPを仕留めた「三原毒饅頭Ⅱ」改め「カバーウェイカー」。まさに狙ったとおりの、並のルアーでは狙えないスポットからのモンドリングだった。
最初は正直、このルアーはメーカーにとって「事故物件」かも…とビビっていたが、三原のたっての希望でイヤイヤ?製品化を決めたが、ただの奇天烈系不遇の迷作ではないようである。

三原プロから伝授された使い方をそのまま実践したら、ホンマに釣れてしまった衝撃。不遇の迷作入りが確実視されていた謎の事故物件が、これを機に一気に一軍登録されそうである。

三原プロは「ブシドー」のトレーラーがカエルの脚っぽくて最強ですと勧めてくれたが、Abuの撮影なんで一応気を使って「クラッドクロー」を付けた。結構これはアリアリである。
ということで、今週の気になりマクリ水面系プラグ1つめは「カバーウェイカー」に決まり。

変顔をしているが、こんなもんで釣れるんかい???と思うようなルアーでデカいのが釣れてしまうルアーフィッシングの驚きと魅力を体現しているのだ。この新鮮な驚きがいつまでもあることがバスフィッシングなのだ。
スクリーミンチョッポ110
そして2つめは、バークレイ「スクリーミンチョッポ110」だ。
これはすでに数年前に発売されている不遇の名作で、今回撮影でも使ったが、その金属スクイーズ音とプロップの甘いポコポコサウンドのハーモニーが本当によくできていた。

4年前前に発売されたがほとんど認知されていなかった「チョッポ(スクリーミンチョッポ)」。これだけ優秀な水面系プラグが認知されずに不遇の名作になるのが日本のルアー業界でもある。
だが自分が最も凄いと感じたのが、110の驚異的な飛距離である。飛距離に関していえばプロップの逆整流効果(エアロ効果)で下手をすればペンシルベイトより飛ぶのではないかとすら思った。ちなみに「カバーウェイカー」もビビるくらいに飛ぶので、これが「VOLTIQ X」のデジタルブレーキ性能ゆえんかはわからないが、超真っ直ぐ、超遠投でショアラインを超広域カバーできるハイスピードトップとして、今江的に忖度なしで相当に戦力になると感じた水面プロップ系プラグである。

「チョッポ」の魅力は恐ろしいほど飛ぶ飛距離と、作り込まれたリアの金属スクラッチサウンド。どこまで飛ぶねん…ってほど飛ぶのでバスの警戒心の円の外側で仕掛けることができる数少ないノイジートッププラグだ。

























































