年々、盛り上がりを見せているルアーフィッシングの新ジャンルといえるのが、ルアーでアユを狙う「アユイング」。
まだまだ新しい釣りで、これからはじめようという人はもちろん、はじめてみたけど、イマイチ分からないことが多いという人も多いよう。
そこで今回、ルアーニュースRではそんな悩める人たちのために、「アユイング完全ガイド」と題して、アユイングにまつわる様々な知識・ノウハウを4記事に分けて、ガッツリ紹介します!!
【情報協力:ダイワ、DAIWAフィールドテスター:木森直樹】
第1回 基礎編 アユイングをはじめよう!
第2回 アユイング専用ロッドのススメ
第3回 アユイング専用ルアー全9種の特長と使い分け
第4回 アユイング便利グッズ大集合!
「アユイング完全ガイド」第1回
基礎編 アユイングをはじめよう!
【テキスト=DAIWAフィールドテスター:木森直樹】

さて、第1回の今回は、アユイング基礎編と題して、アユイングにまつわる知っておくべき基礎的な知識・ノウハウを全紹介!
アユの習性、装備・服装、ポイントの選び方、ルアー選択、タックル選択、誘い方などをご紹介したいと思います! ぜひ参考にしてもらえればうれしいです!
さて、色々解説していきたいのですが、なかなかイメージしづらいこともあるので、まずはこの動画をぜひチェックしてみてください。その後、細かく記事で紹介していますので、合わせて見てもらえると、分かりやすいです!
その動画がコレ↓
【初心者が、つまずきがちな点を徹底現場解説】釣り方、ポイント選びのキモ
それでは、アユイングについて、細かく解説していきますね!
「アユイング完全ガイド2026」第1回
基礎編 アユイングをはじめよう!
目次 INDEX
アユイングってどんな釣り?
アユイングとは、その名の通り! ルアーを使って、アユを釣るゲームフィッシングのこと! ただ通常のルアーゲームと少し違うのが、アユの習性である「縄張り意識」という習性を利用したルアーフィッシングなんです!
えっ?「縄張り意識を利用する釣り?」って? など、色々分からないことが多いと思うので、まずはそもそもアユってどんな魚なのか? から紹介してアユイングについても少しずつご紹介したいと思います。

アユイングの魅力について
アユイングには具体的にはどんな魅力があるのか? ですが…。
魅力は何といっても「手軽さ」です。
友釣りに比べて道具も仕掛けもシンプル。
また、太陽が上がってエサとなるコケが光合成を始める時間から動けばいいので、早起きしなくていいのも楽です(晴れの日なら10時~14時がベストタイム)。
また、ある程度ポイントを見極めることができれば、初心者の方でも簡単に釣ることができます。
あと、色んな料理で美味しく食べられるのも◎。
近年、いろんなジャンル、魚種のルアーフィッシングがありますが、そんな中でも、アユイングは間違いなく初心者でもエントリーしやすく、釣果も得やすいジャンルの釣りだと思います。

アユってどんな魚? アユの習性について
アユは、基本的に1年で一生を終える「年魚」とされています。
川の下流部や湖の岸近くで産卵し、孵化した稚魚は沿岸部で冬を過ごしたのち、春になると群れで川を遡上していきます。

アユは川の石につくコケを食べる!
よいコケの生える場所を「縄張り」として執着!
縄張りに侵入する別のアユを追い払う習性があり
その習性を利用して釣るのがアユイング
アユは、厳密にいうと雑食で、幼魚の頃は虫などを捕食しますが、成長するにつれて川の石に付く、珪藻(ケイソウ)などの藻(一般的にはコケと評される藻)を食べるようになります。アユが好むのは新鮮なコケで、そんなコケは流れの当たる石などに繁茂します。
アユはそんな石に付いたコケを上下のクチビルで、なめとるようにしてコケを食べるということ!(=「コケをはむ」と言ったりします)。
そのため、良質なコケが生えるエリアを縄張りとして守る、執着するという習性が生まれるのです。そしてその縄張りに侵入してくる相手を体当たりなどして追い出す習性があるんです。
アユイングでは、この縄張り意識を持ったアユのエサ場周辺にルアーを投入し(侵入させ)、そのルアー(侵入者)を、縄張りアユに追わせて釣るスタイルの釣りなんです。



さてそんなアユイングという釣りですが、近年、急激にファンが増えているんです。なんでそんなに人気なのか? その魅力とは?
アユイングのシーズンとルールについて
アユ釣り(アユイングも含む)のシーズンは、一般的に6月頭~6月下旬から解禁(一部早いトコロは5月上旬、寒い地域では7月中旬など地域差はあります)、おおよそ10月いっぱいでシーズンが終了となっています。
アユ釣りには各都道府県が制定する「内水面漁業調整規則」、そして各漁業協同組合が制定する「遊漁規則」があります。エリア・河川によって異なる遊漁期間、遊漁エリアのルールとなっているので、それらに従ってアユイングを楽しんでください。なお漁業協同組合が管理されている河川で釣りをする場合には、必ず事前に管轄漁業協同組合の遊漁証(入川券など)を購入してから釣りを行うことを忘れずに!

なおアユの遊漁規則内に「リール付き竿」「ルアー」どちらか一方の使用を禁止しているフィールドもあり、それらのフィールドではアユイングはできません。またアユイングができても、使用フックやハリスの長さなど細かい規定が設けられているので、、必ず釣行前には各管轄漁業協同組合の規則・詳細をご確認するようにしてください!
また、実際の釣り場では、昔からアユ釣りを楽しんでいるアユの友釣りほか、いろんなスタイルの方がいます!
それらの方々とともに楽しく釣りができるよう、十分な距離を保ってアユイングを楽しむようにしてください。友釣りの方との距離については、目安として20mは開けるようにしてください! というのもアユ竿の長さが10m、仕掛けの長さが10mあるので! なのでほかの釣り人の妨げになるようなロングキャストはしないでくださいね!
近くにアユ釣りをしている人がいるなら、自分が釣りをはじめる前に、あいさつしたり、この辺りで釣りをしてもいいですか? などの声がけをしてほしいです! こうすることで無用なトラブルを避け、楽しく釣りをすることができると考えています!

アユイングが可能な推奨河川の漁業協同組合一覧
(引用:ダイワ公式サイト)
ダイワの公式ページにはアユイングが可能な推奨河川の漁業協同組合が紹介されているので、ぜひチェックしてみてください↓こちら
現在100河川以上が、アユイング可能・推奨河川として掲載されていますよ!
釣れるアユは天然もの? 放流もの?
釣れるアユのサイズって?
釣れるアユは、天然遡上のアユのみという場所は少なく、ほとんどの釣り場は天然遡上モノと放流魚の両方といった感じです。
なお解禁当初に釣れるサイズは河川によってまちまち。
解禁当初の天然遡上のアユの場合は10~15cm程度が多く、シーズンが進んでいくにつれて大きく育っていきます。
一方、放流魚のサイズについては漁協次第ですが、15~20cm程度、こちらもシーズンが進むにつれて大きくなっていきます!
全体的にアユは20cm前後が標準サイズ、それ以上となれば大きめ、25cm以上となれば大型、30cm以上は尺アユでかなりの大型といったサイズ感です!

アユイングをはじめたい! と思っている人はどうすればいい?
全くはじめてアユイングをする人や、はじめたけど、いまひとつわからない!という人も多いと思います! そんな人にオススメしたいのが、私自身、講師役として参加させてもらっている「初心者向けのアユイング講習会」への参加!
この講習会は毎年、全国各地のアユイング河川・数カ所で行っているアユイング講習会で、当日はしっかりアユイングに関する知識、やり方を覚えてもらえるよう参加人数は10人から15人程度と少ない設定しています。ただ最近はアユイング講習会も人気なので、なかなか参加できない場合もあるとは思うので、そういう場合は、アユイングに詳しい近くの釣具量販店・スタッフを探してみたり、友人・知人のアユイング経験者に連れていってもらうのが上達への近道だと思います!
はじめてのアユイング!
ライフジャケットと滑らない足回りは必ず装着!
まずは安全が第一!
安全にアユイングを楽しむためにライフジャケットと、川底で滑らないための足回りは必ず用意してください!
ライフジャケットについては、アユイングの場合は水が体にかかる場面が多いので、誤作動を防ぐという意味から、まずは手動膨張のモノがオススメ。
次いで、首掛け、肩掛け、腰巻きと色んなタイプがあるけど、一番のオススメは下写真の首掛けタイプのライフジャケット(手動膨張)! というのもショルダーバッグやフィッシングベルト(鮎ベルト)などを装着した時にも邪魔にならないからです!

↑ダイワ公式「DF-2520ショートライフジャケット」詳細ページはこちら
あと上記のネックタイプライフジャケットに加え、熱中症対策用のフーディー機能が付いた新型が2026年4月に登場! UPF50+で接触時にひんやりとする素材を採用。フーディーは取り外し可能。ポケッタブル仕様のため携帯に便利
↓ダイワ公式「DF-2520FDショートライフジャケット」詳細ページはこちら


続いて安全対策として必ず用意してほしいのが、滑りづらい足回り!
アユイングは川の中に入って釣りをするケースが多く、川底はコケがついて滑りやすいので、滑らない足回りが必携です!

オススメは、ソール(靴裏)がフェルト、もしくはフェルトスパイクのシューズ!
普段SWのオカッパリなどで使っているようなウエーディングシューズでOKです! あと鮎タビでもOKです。
なお、川を歩くとシューズに砂利が入ってくるので、それを防ぐ「ジャリガード JG-901」というアイテムも必携です! なお、ジャリガード付きのウェーディングシューズもありますよ!




なお、上記のシューズ類を履くとして、靴下関係はなにがいいのか? ですが、濡れるのを前提として通常の靴下もしくは、ネオプレーン素材のソックスを履いてください。シーズン序盤などで少し寒いのが心配…という人は、布の靴下よりネオプレーン素材のソックスの方をオススメします!

ネオソックスは、2.0mmクロロプレン製。好みに合わせて選べる「先丸ショート丈・先丸ロング丈・先割ロング丈」の3タイプから選べます!

あと、安全面を考えて、キャップや偏光グラスの着用もお願いします!
偏光グラスの着用は、安全面はもちろんだけど、よいコケのついた石、場所を効率よく探せるのでオススメ! ちなみにダイワからは色んなフレームタイプ、色んなグレードの偏光サングラスがラインナップされているので、ぜひチェックしてみてください!
ダイワの偏光グラス各種についてはダイワ公式のこちらをチェック

はじめてのアユイング・タックル選び
ロッド・リール・ライン・ルアーは
アユイングではどんなモノがいい?
アユイングに向くロッドの特長を挙げると、まずは長さが9ft~10ft前後のモノで、穂先がかなり軟らかく、ロッド全体が曲がるスローテーパーのモノが適しています。あと操作性を考えるとベイトタックルがオススメです! スピニングに慣れているのであれば、もちろんスピニングもアリです!
ロッド選びで避けてほしいのが穂先が硬いもの。アユイングでは細いアユバリを縄張りアユに掛けて釣りあげるので、穂先が硬いと、フックが弾かれてなかなかフッキングが決まらないんです。なので、穂先の軟らかさは特に重要です。
その点も含めてベストな選択はアユイング専用ロッドなのは間違いないです。実際、専用ロッドと、そうではないロッドでは、想像以上に釣果に差が出ますので!

最上位グレードの「アユイングEXシリーズ」
上位グレードの「ネオステージAYシリーズ」
スタンダードグレードの「アユイングXシリーズ」

とはいえ、一番最初は手持ちのモノを試してみたいという人も多いかと思うので…。
その場合は…。
長さは7ー9ftで特に長めの9ftぐらいのモノで穂先が軟らかいモノがオススメです。
ただ9ftぐらいとなるとシーバスロッドとかになるので、それだと硬すぎると思います。なので現実的にはスピニングで7ft台のメバルロッドや秋の新子用エギングロッド、トラウトロッドの繊細なモデルなどが、軟らかさの面では、専用ロッドを購入する前段階で試すロッドとしては適しているのでは? と思います
アユイングで使用するリールについてですが…! そもそも遠投する釣りではなく、チョイ投げでOKな釣りなので、お試しで使うならリールは、ロッドほどシビアに選ばなくても大丈夫。
スピニングに関しては、トラウト、ライトソルトなどで使っているリールでOKです。1000〜2500サイズがオススメ!
具体的にはルビアスLT2500SやカルディアLT2500Sなど、軽量なスピニングリールが使いやすいと思います(浅溝スプールでOK)!
ベイトリールは軽量で浅溝スプールのモノがよいですが、手持ちで小さめ、軽めのモノを試していただければ! と思います!

ラインセッティングについて
メインラインPE 0.4〜0.8号(0.6号が基準)。
リーダーはフロロの 3〜6lb.(0.8〜1.5号)、リーダーの長さは矢引(約75cm)~1ヒロ(約150cm)ぐらいを基準に!お好みでOK

オススメのアユイング専用ルアーはコレ
どれか1つ! と言われれば、オススメなのは「アユイングミノー 94SF(スローフローティング)」で、このルアーはもっとも汎用性が高くて、これ1本あれば、けっこうどこでも対応できます。あと「アユイングシンカー」を用意できればさらに万全!


↓下写真上から、アユイングミノー95SS、アユイングミノー94SF、アユイングミノー110SFの順。この3種のうち、もっとも汎用性が高いのがアユイングミノー94SF

・アユイングミノー94SF=オールマイティに使える一番オーソドックスなタイプ!
・アユイングミノー110SF=リップがデカく深く潜らせることが可能! そこまで流速のない深場狙いで!
・アユイングミノー95SS=浅いザラザラ瀬などで、ルアーが水面を割りがちな状況ならこのスローシンキングの出番
ハリスがブラブラしないようにハリス止めをつないでるリングを固定するマグネットが配置されています。*アユイングジョイントを除く

ハリス止めの端からフックのラインアイまでの長さの基準は指3本、追いが悪い場合に長くする場合なら指4本~指4本半まで


アユイングシンカーを用意しておけば、手持ちのアユイングルアーが少ない場合でも少し深いトコロ、少し流れが速いところにも対応できます!


なおもう1個オススメなルアーとして挙げるのであれば速い流れに対応できる「バイブレーションタイプ」のアユイングジョイント110S、同130Sがオススメ。

アユイングのフックについて
ダイワのアユイングルアーの多くにはアユイング用フック「アユイングフックSS」が2本付属しています!
付属されていないものや、予備フック、少しサイズ違いやタイプが違いが欲しい場合は、以下のような「アユイングフックSS」も発売されているので安心!
「アユイングフックSS」はアユの友釣りで使うモノと同じ3本イカリ! フック形状は、ダイワ自体には色んな形状のアユ針があるんだけど、「アユイングフックSS」では選びやすいよう、厳選された3タイプがラインナップされています!どれか迷う人は、最も汎用性の高い定番の掛かったらバレにくい「キープ」を選ぶのがオススメです


ポイント探しについて
初心者の方は釣りやすい瀬肩エリアがオススメ
まず最初にエリア的な話をすると、瀬(水深が浅く、流れが速い場所)を探してください。ポイントとしては、瀬の上流側(瀬肩)、瀬の中、瀬の下流側(瀬尻)のいずれも釣れるのですが、初心者の方にオススメなのは、瀬絡みの中でも、いいコケが付きやすく、少し流れがゆるやかで釣りやすい瀬肩(瀬の上流側)のエリアを選ぶのがオススメです。


キラキラしている場所を探す
瀬肩のエリアが決まったら、次にポイントの絞り方ですが、まずは水中でキラキラしているトコロを探してください!
というのも、アユは石に付いたコケをクチビルでこそぎとって食べる時に体を動かすのですが、その動きの時に白っぽいお腹や体が太陽に反射してキラッキラッと光るからなんです! 日中はかなりキラキラするシーンを見かけると思うので、そういった場所を探してみてください!
流れが当たっている大きめな石を探す
もしキラキラが見つからない! という場合ですが、その場合は、よいコケが付いていそうな流れの当たる大きめな石を探してください。狙うべき石が定まったら、狙う石の上流側5-10m前後に立ちます。そして石を狙ってほんのチョイ投げ、距離にして5-10mキャストして、石の回りでステイ! ステイ中は川の流れによって、勝手にルアーが動いて誘ってくれます!
ルアーを流れに乗せて、アユが居そうな石の横で「止める」というイメージ。アクションを加えるよりも、ルアーを安定させてステイさせることが重要です。
縄張りアユは、流れの当たる石の上流側、もしくは石の両サイドにポジションしているケースが多いので、その場所にルアーを止めて、縄張りアユが、アユルアーにアタックしてくるのを待つというのが攻めの基本です!
石の上流側、両サイドにアユルアーを止めてやるのが基本ですが、それで反応がないようであれば、その場所へルアーを送り込む角度や方向を色々試すのも効果的です!
立ち位置を変えたり、ルアーを石に対して左右に横切らせたり、石から少し離れた上流側から少しずつルアーを石に近づけたり、逆に石の少し離れた下流側から石に近づけたりなどなど。
こんな感じで数投して反応がなければ、次の石、次の石という感じで狙ってみてくださいね!

まったくポイントが分からない場合は…
瀬肩のエリアを広く探ればOK!

大きめな石が見当たらない!とか、まったくポイントが分からないという人もけっこう多いとは思います! そんな場合は、瀬肩のエリアを広く探ればOK!
その探り方ですが、まずは自分の立ち位置の下流側をタテ方向に探るのがオススメ!
作業的には簡単で、下流側に向かってチョイキャスト、その後は、少し巻いて止める、少し巻いて止めるを繰り返すだけ!
ちなみに石の回りは流れが複雑なので、そんな場所でルアーを止めていると、ルアーが少し暴れるので、その感覚も覚えてもらうとより1尾に近づくと思います。
ロッドのポジションを変えつつ自分の回りのいくつかの縦の流れの筋を探り終わったら、少し横移動して、再び縦方向をこまめにチェックしていきます。
こんな感じで、広く探っていくと、必ずどこかでアタリがあると思うので、焦らずに探ってみてくださいね!
タテ方向の探り方の動画はこちら

ちなみに、いいスポットを見つけることができると、同じ場所から何尾もヒットを引きだせたり、反応がなくなり、いったん離れた場所でも、再び戻ってきて釣りをしたら、また釣れた!というケースも多いので覚えておいてください!



斜め下流にキャストして、ドリフトさせながら狙いの石を誘ってやるのも効果的!

おさらいすると、アユイングは、縄張り意識の高いアユが付いていると思われるスポット(いいコケが付いている石周り)を探り当てて、そこでルアーを止めて縄張りアユがアタックしてくれるのを待つという釣りなんです!























































