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今江克隆のルアーニュースクラブR「スト系最強!?進化する毛モノ骨モノ研究会」 第1285回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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大雨、爆風と天候が荒れ気味な今年のゴールデンウィーク、そんな先週も様々なタックルのテストと動画撮影で、再び近場バスボートが使える金砂湖へと出向いてきた。

今回も目的は1日目は新型スピニングリールのテスト、2日目は久々に自らテスト開発に没頭している「ビーストボーン」の第5弾プロトテストの実釣動画撮影だ。 今回は大潮初日とあって、初日のスピニングテストは浮いている半プリ(1回産卵済み)の大型メスをサイトで狙い、2日目はベッドのオスバス狙いでは撮影にならないため、やや深めのステージングエリアを探して、「ビーストボーン」のボトストスイミングでスポーン第2陣を狙うプランだった。

初日は1日中冷たい大雨で一週間前の水温17度から水温12~14度と急激な水温低下。なかなか見えバスが見つけられず苦戦したが、なんとか「ハドルフライ」のホバストサイトで50cmUPのメスを筆頭に数匹仕留め、スピニングテストは終了。

2週連続ロケの金砂湖は、大雨爆風水温激下がりの最悪状況だったが、逆にそれが幸いした。

世界的衝撃のスピニングリールのテストだった初日は、「ハドルフライ」のホバストでアフターの50cmUP。

2日目は大雨の影響で一気に増水し、さらに9mを超える爆風と難しい状況になったが、逆に増水と風でシャローにウッドチップカバーが各所にできたり、見えバスを気にせずやや深めのステージングエリアを見つけることに専念できたため、結果的に非常に価値ある実釣動画を収録することができた。

毛モノ骨モノの変遷

今回のテストの目的は、第5弾まで改良が進んだ「ビーストボーン」の「毛」と「骨」のベストコンビネーションを判断すること。

当初は骨系ワームだったが、「ダンベルクラブ」をコンビネーションさせたことでその威力の向上を感じ、その後いろいろと「植毛改造」を施した「ビーストボーン」を作成していた。今回はその中でどのタイプにバスが反応しやすいか、実際に泳がせてみて水推しの感覚のよしあしを探る目的だ。

今回の最大の目的は「ワイバーン」、「ナイトレイブン」の製品版テストも兼ねた「ビーストボーン」の第5弾改植毛モデルの実釣テスト&久々のイマカツ公式YouTube撮影。

爆風と増水でいたるところにカバーができたため、まずは「ビーストボーン」の横付けテキサスリグも効果的だったが、今回の目的の使い方ではなかった。

今回持ち込んだ第2弾、第3弾プロトと植毛チューンした第5弾プロトの「ビーストボーン」。どの生やし方が一番効果的か?その量や太さ、配列を実釣で判断する目的だ。ラバーは最終的に一体成型で考えている。

イマカツでは昔から毛モノ骨モノへの造詣は深く、日本のバスメーカーとしては最古の歴史を持つ「毛モノ骨モノ」を開発してきた。その発端は、今はなき伝説の「ヘアリーポーク」という豚毛のポークリンドの凄まじい威力からで、その後、豚毛をワームにコンバートした「ヘアリーチャンク」、超高額の8面体金型をアメリカに依頼してまでチャレンジした毛モノの意欲作、モジャオことヘアリーホッグ、今ならストで使ってみたいアラバマ触手ワームドレッドホッグが存在する。

イマカツが古くから開発してきた毛モノたち。毛の威力はすでに30年前から理解していたが、エラストマー素材の熟成によって一気に花開いた感がある。毛の硬さが命の「インチヘアリー」はエラストマーになって今年待望の復活を果たした。

そして骨モノとしては、歴史に残る狩野敦デザイナーのイマカツ時代の奇作「ギルボーン」、分家した霞デザイン時代の「踊る接骨院」が早すぎた天才としてその名を残している。

毛モノと同様に、イマカツでは古くから骨モノも開発してきた。当時は超キワモノとして不遇の迷作の代表格となった「ギルボーン」だが、まさに早すぎた天才だった。そして後継の「踊る接骨院」も中国コロナ禍で不遇の金型喪失となった。

しかしながら、当時はまだ「エラストマーワーム」が素材的にワームとして全く実用化できておらず、これらのワームは一部の玄人マニアのみに刺さった不遇の迷作ルアーとなってしまった。引っ張り強度が圧倒的に劣り、浮力のない通常の塩ビ系ワーム素材では毛モノは毛を細く長く成型することができず、骨系はすぐに千切れると文句を言われたのである。

その後、イマカツが業界初の「ハドルスイマーエラストマー」でTPE系エラストマーワームにチャレンジし、その数年後エラストマー素材が劇的に進化し業界に普及したことで毛モノ骨モノ系が劇的な進化を果たすことになった。

ビーストボーン

このような経緯から、今江的には昔から高くそのポテンシャルを評価していた「毛モノ」、その延長とも言える「骨モノ」、そして同じく世界初のギル型ワームにもかかわらず認知されなかったバークレイ「ビースト」のテールアクションDNAを全て受け継がせた「ビーストボーン」には一方ならぬ思い入れがある。

それだけに安易にコンビネーションさせただけでは気が済むはずもなく、ついには今回の第5弾の実戦評価を待たずして、第6弾プロト、第7弾プロトまですでに作成指示済みで、第7弾にかんしては、もはや行き過ぎとも言える、モジャオを超える複雑で奇々怪々の金型成型技術を投入している。

スト系ワームの本懐

だが結果的に言えば、今回の第5弾プロトはもうこのままでもいいのではないかと思うほどの実戦力を発揮してくれた。増水と午後には10mを超える爆風でシャローが壊滅したことで、ライブソナーを使ってミドルレンジにステージングでバスが溜まりそうな岩盤に挟まれた傾斜の緩い4-8mのブレイクを探すことで、バスが群れでステージングしているストレッチを見つけることができた。

ただ爆風でライブの操作が極めて難しく、最初は猛烈にストレスが溜まったが、逆に割り切ってバスが多いレンジを見つけてからはライブサイトを無視したことが今回のキモになった。その理由は毛モノ骨モノである「ビーストボーン」の圧倒的ともいえる「集魚力」、言い換えれば「バスが見つけやすい波動」にあったと思う。

要は、ライブソナーを一切見ずに、7gのフットボールマス針にセットした「ビーストボーン」を、ブレイクを斜めに切るように全力フルキャスト。水深3~4m付近のボトムから8m付近まで、ボトムを少し切ってブレイクに沿わせるようにていねいにストで泳がせてくる。これを巻きモノ感覚で延々と信じて続ける方法だ。バスがキャストした付近に泳いでいて、「ビーストボーン」の波動に気付くと見つけて追ってきて、軌道が上昇に変わるド中層やボート真下付近で喰うという「スト系ワームの本懐」とも言える典型的な釣れ方をしてくれたのである。

悪天候が逆にこの時期特有の見えバスへの気の散りをなくさせてくれた。今回はバスもライブも「見ないこと」が一番のキモになった。

結果的にこのライブ無視の超遠投ミドスト気味ボトスト?が奏功し、久々に45cm前後のきれいなバスが一時ほぼ入れ食い状態になり、120点満点の理想的実釣動画を撮影することができた。揃いも揃ってヌメリの強いきれいな身体の45cm前後が多かったことが、プリの第2陣ステージングっぽさを印象付けた。ネスト最盛期のGWでも、一段深めに見つけにくい別動隊が確かに存在し、それを狙って釣れることを証明できたサイズ以上に価値ある動画撮影になった。

6m前後で釣れるバスはピカピカで実に美しい身体つきだった。このサイズが一時入れ食いに。「ビーストボーン」の最高のスト系動画が撮影できた。スパイラルガイドの「ワイバーン」はマジでこの手の釣りに最高だ。

今回の釣行で大のお気に入りになったBKKの「ファストヘッド」。これしかできないことがあるので。その理由はブログ・トップシークレットに書いてます。

ベッド最盛期にディープで狙って釣れまくるとものすごく快感だ。使い方はワームというより巻き物感覚。延々とバスが濃いエリアでルアーを信じて巻き続けるのがキモだ。

「ビーストボーン」のミドルレンジストロールで釣れるバスはみなヒレピンのグッドコンディション。中層での独特のフッキングの瞬間がめちゃくちゃ楽しい。

ワームの域を超えた「ソフトプラグ」!?

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