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今江克隆のルアーニュースクラブR「TOP50開幕戦報告とライブソナー規制の動向」 第1278回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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2026年TOP50開幕戦七色ダムが閉幕した。

結果は33位で予選通過できず決勝進出はできなかった。だが今回の33位はさまざまな側面で自分にとっては決してシーズン開幕から絶望感を抱かせるスタートではなかった。

今週はその開幕戦から見る26年シリーズの傾向と、まさかの開幕戦終了直後にJB本部より公式発表された来季TOP50FFS(フォワードフェイシングソナー/ライブソナー)規制案について詳細を報告しておこう。

絶望的でない理由

まず今回の順位が自分にとってさまざまな側面で絶望的なものではないという理由の一つ目は、今だから言えるが昨年オールスター戦前に再発させてしまった腰椎間板症の回復が1月半ばの時点でとても2月の練習開始に間に合うとは思えないほど酷く、プリプラは半ば諦めたほどの体調だったにもかかわらず、見知らぬ一ファンの一通の紹介メールから良い医師に出会い、ギリギリではあったがほぼ万全の状態に戻せて開幕戦を無事終えられたことだ。

正直、悔いなく練習し、今年も全力で開幕を迎えられたことが自分にとってまずは小さな勝利に等しい価値があった。

プリプラではシークレットワームのディープ水中立ち木のロング吊るしがかなり効いていたが、本番は池原ダムからの濁りが取れてしまい、プレッシャーからか狙っていたエリアからバスが消えていた。

濁りのあるエリアでは最強に効いていたシークレットワーム、3年前に少量販売された「Gulp!ビッグアースワーム」。これはヤバいです。

FFSを主戦力に

そしてもう一つ、今年は自分の中で意を決してチャレンジする課題があった。それは今季1シーズンを賭けてでも必ずFFSを本当の自分の主戦力の一つにするという目標だ。

24年開幕七色ダム戦ではライブオンリーで挑むも操作に身体がついていかず予選2日目右足肉離れで戦線離脱のほぼ最下位スタート、25年野村ダム戦も初日ライブオンリーで挑むもノーフィッシュ、2日目最上流のリアルサイトにラスト20分だけ逃げて2尾を釣るも再び最下位スタート。

あえてライブで挑んだ開幕戦を2年連続参加点のみでスタートしている自分にとって、ここで中途半端な「ミックススタイル」に逃げるのではなく、本気の試合本番でやり切ることでしか身につかない実戦感覚をどうしても手に入れたいからだ。ゆえに今試合は今まで七色ダムでは主戦場としていた西の川最上流、北山川最上流でのサイトには初めて一切手を出さず、ライブのみでのチャレンジをプリプラ時点から決めていた。年初の高額なGFG 22インチモニター購入はそれに賭ける最終手段でもあった。

22インチモニターの威力

今回、自分のスコアはすべて「ジャバロンONE」を、藤原プロから分けてもらった超極細PE「リアルデシテックスX8」0.25号の0.9gマイクロホバストだった。

これを北山川上流のフラットエリアへ上がる手前の広めのベント部にあるステージングエリアでのロックバンクや立ち木周り5~7mで使って釣っている。結果的に33位という順位だったが、たらればだが幾度もビッグフィッシュを掛けバラシしており、最も難しい1インチクラスのマイクロホバストで、終始画面上で捉えつづけ仕掛けて食わせたことは大きな自信にはなった。

直前のチャプター戦から明らかにヒウオを意識した「ジャバロンONE」のマイクロホバストが効いてきた。めちゃくちゃ小さく軽く映しにくいためものすごいストレスを感じるが、1インチ級ライブができないとライブ上級者とはとてもいえないのだ。

初日2尾で29位スタート、今回は北山川上流の下付近の5mでバスをモニターで見つけて、見ながら喰わせる完全な中層ライブサイトに徹した。バイトチャンスは何度もあったが、掛けるタイミングに苦労した。

2日目は1本30位で200g足らず予選33位で試合を終えた。ライブサイトを本当に自分のものにするためには、本番で血を流す挑戦をしなければならないと思っている。3年目の今年は得るものがとても多かったように思う。

正直、GFG 22インチモニターを導入したことは劇的な視覚的アドバンテージを得ることができるようになったと思う。今年62歳を迎える自分の乱視混じりの老眼動体視力では、たとえ16インチでも見えていない部分、すぐに見失ってしまう部分が今まではるかに多かったことに気づくことができた。おそらく今まで自分には見えていなかった、見失っていたルアーも鮮明に若い彼らの目では普通に捉え続けられていたのだろうと改めて思わされた。

GFG22インチにしたことで「ジャバロンONE」をモニターにハッキリとイージーに捉え続けられるようになった。モニターに映りにくい水質のときはフラット面を持つG-niusのスクリューネイルにすると圧倒的によくなるのだ。

一つ後悔があるとすれば、せめて昨年春に思い切って22インチを導入していれば、今回ミスしたバスのうち何本かは手にできていたかもしれないことだ。デカいバスが喰った瞬間をモニター上で捉えて掛け、そのもんどりうって反転する姿をモニター上で完璧に捉える興奮、そしてバレて深みへ逃げていく尻尾の動きまで見えてしまう臨場感は、本格ライブサイト歴3年目の自分にはあまりにも新鮮でエキサイティングで、達成感のある釣りなのである。

タックルは「サイトイーグル」を久々に使ったが、ビッグバスにもまったく問題なくPE0.25号0.9gの「ジャバロンONE」を気持ちよく扱えたのは新たな発見だった。

ライブサイトの進化

だが今試合の最終結果、表彰台の顔ぶれを見てさらに痛切に感じたことは、TOP50のライブサイトは自分の進歩をはるかに上回る勢いで、昨年より格段に全員の装備・技術両面でのレベルアップが目覚ましいということだ。

予想通り表彰台はまさにライブネイティブといえる26~33歳の若手プロで占められ、そして表彰台の多くの選手が1.5インチ以下のワームを使ったマイクロホバストをかなり深いレンジ(水深7~12m)で操るライブサイトを主戦力にしており、そこからさらに優勝の吉川プロがメインにしていたのはマイクロワインド「ダートパニック」での下流域ディープ立ち木根元のライブシューティングという驚きのリアクションシューティングだった。

優勝の吉川永遠プロのメインルアーは今回「コイケ」ではなく「ダートパニック」の7~9mのライブシューティングだった。優勝を決めた決勝の真っ黒な3キロ弱のビッグフィッシュは「レインボーシャッド」だったそうだ。

この「ダートパニック」は表彰台で他のプロもその名を口にしていた今回のキーベイトで、もはやビッグフィッシュは従来のライブサイトテクでは喰わせるのが難しく、超繊細な1インチクラスのマイクロベイトかマイクロリアクションといった次のステージへと進化していたのである。

開幕戦表彰台はFFSを得意とする20歳代~33歳の選手で独占された。ゲームチェンジャーFFSの登場以降、TOP50は一気に若手中心に世代交代した。今回はやはりマイクロワームのライブシューティングが最強パターンだった。

事実、GARMIN16インチはもはやTOP50平均装備。ライブサイトを得意とする新人が今年も多数参戦してきたが、ライブの達人として知られる志達プロ、藤川温大プロ、元イマカツの津風呂湖トップライバー新谷プロ、イマカツの新ライバーにして七色ロコの高橋プロたちが軒並み予選落ちしていることが、昨年のTOP50ライブのレベルとは一段ギアが上がったことを示していた。

自分も「ダートパニック」は手駒の一つとして練習から使っていたが、岩盤ガレ場の立ち木根っこではなく、フラットで使っていたのでニゴイばかりで早々に選択から外してしまっていた。

そんな中で絶望的体調から復帰し、ライブサイトオンリー、しかも62歳乱視老眼の自分が「ジャバロンONE1インチ」、PE0.25号で100%中層ライブでやり抜いた結果の33位は、自分にとって前向きにとらえるべき順位だと思っている。

アナログ戦略の限界とライブソナー規制?

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