ティップランエギングファンの間で長年愛され続けてきた「エギリー ダートマックスTR」。その正統後継モデルとして、ついに新作「ダートマックスTRZ」がリリースされた。

2010年のTR誕生から15年、ティップランシーンは大きく変化し、それに合わせてエギにも新しい性能が求められてきた。TRZはまさに現代ティップランに最適化されたエギである。

ダートマックスTRZ

ダートマックスTRZのラインナップは3.5号の30gと40gの2種類となっている。まずはここからスタートするが、新たなサイズ展開なども進行中!!?

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シンカーを追加してなお…ダートマックスらしさを

ダートマックスTRZを手掛けたのは、もちろんこの人、オーリーこと折本隆由さん。

TRの開発者でもあるオーリーは、自身でもシーズンとなればティップランエギングに足を運び、TRの正統後継者として現代のティップランシーンにさらに適したエギをTRZとして開発。

TR誕生時と現代ではティップランシーンも変化。特に強く感じていたのは、アップウエイト（追加シンカー）が当たり前になった現代のスタイルだ。深場や速潮、さらにフィールドによってはバーチカルゲームなど、よりヘビーな環境での使用が求められるようになっている。

そのなかで、アップウエイトした状態でも最適なバランスを発揮する専用エギの必要性を感じ、新たに開発を進めたという。

そのため、ダートマックスTRZは単体使用でのキレ・静止・姿勢の安定がアップウエイトした状態でも保たれるよう、浮力バランスなどを細かく調整している。

具体的な調整というのは企業秘密になるけれど(笑)、特に折本さんが意識したのはアップウエイトした状態で、ただただ海中に入れて「姿勢がイイ」ということではない。

海中では潮が走る。上下もある。その自然環境の中でアップウエイトした状態での安定感。様々な潮流の中で、その状態を確認してきたそうだ。

ダートマックスTRZで進化したポイント

そのほか、最も分かりやすいTRとTRZでの違いがフィン。

TRは鳥毛、そしてTRZではエラストマー製フィンへとなった。狙ったのは動き出しの速さ、止めた際の安定性、そしてアップウエイトした状態でもしっかり姿勢をキープする性能。このエラストマーフィンがトータルバランスに大きく貢献している。

フィンは大きすぎるとフォール速度が落ちたり、回転してしまうことがある。そのため、硬さや大きさの最適解が徹底的に探られた。最終的に辿り着いたフィンが、このTRZの動きのキレとメリハリを生み出している。

結果として、アップウエイトした状態でもシャクリの感触が軽快で、動くときはしっかり動き、ピタリと止まる。このメリハリこそTRZ最大の魅力といえる。

変わらない“釣れる要素

進化した部分がある一方で、ダートマックスシリーズらしさはしっかり引き継がれている。まず、鋭く細いのに強いカスタムフックを備えたカンナ。これはアオリイカの吸い付きに対して高い次元で対応できる仕様だ。

さらに、アオリイカが触れた瞬間にフッと掛かるあの独特の立体布も継承されている。ダートマックスファンにはおなじみの“釣れる要素”がそのままダートマックスTRZにも息づいている。

カラーは計8色で以下のラインナップ。

TZ01:ディープパープルボーダーパープル

TZ02:ディープパープルボーダーレッド

TZ03:レッドオレンジボーダーレッド

TZ04:スーパーアジゴールド

TZ05:パープルボーダーグリーン

TZ06:オレンジヘッド/ダークグリーンボーダーレッド

TZ07:オレンジヘッド/パープルボーダーパープル

TZ29:パープルボーダーパープル

TRがティップランを広く普及させた名作だとすれば、TRZはその先を切り開くためのエギだろう。深場、速潮、アップウエイト、バーチカル攻略。現代ティップランのリアルなニーズを見据え、その全てに応える性能を搭載している。

フィッシュリーグが満を持して送り出した完全新作。ダートマックスTRZは、ティップランの景色をまたひとつ変えていくに違いない。

エコギア（ECOGEAR）

エコギアはソルトのソフトルアーを中心に開発を手掛けるブランド。ソルトルアー黎明期から味とニオイ付きのワームシリーズを輩出、グラスミノーやパワーシャッドなどは超ロングランヒットを続けている。またブランド名にある通り、環境にやさしいワーム開発にも注力し、エコギア熟成アクアシリーズなどを展開、環境にやさしく、かつ実釣力の高さから多くのアングラーから支持を集めている。

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