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【レイドジャパン開発よもやま話】第8回:いよいよ大詰めか?!ホバスト・ミドスト用中層攻略スペシャル「ホバスト専用ワーム」

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以前、おさかな君の記事の際に、「おさかな君はホバストからの派生である」とお話しました。

おさかな君の開発はもちろん、ベースとなったホバスト用ワームについても着々と開発が進んでおります。

 

ホバスト用ワーム

昨シーズンの冬あたりに登場し2020年にムーブメントを起こした話題のリグ筆頭である「ホバスト」。基本的に高浮力ワームを用い、ジグヘッド用のフックに極軽量のネイルを装着したリグは、その名の通り水中をホバリングするように漂い、その長い滞空時間で中層攻略の新たな扉を開いたリグです。

僕自身もホバストの存在を知り、早速トライ。今までのリグでは決して成しえない極デッドスローな移動距離、そして厳寒期にも関わらず深いレンジからライズアップし、躊躇なくバイトしてくるバスの姿に衝撃的を覚えたのは記憶に新しいできごと。

それからと言うもの、タックルセッティングを研究しワームも様々なタイプを試しつつ、やり込めばやり込むほどに理想は膨らみ…理想のホバストワームを求めて開発がスタートしていました。

 

長い滞空時間がホバスト用ワームのキモ

ホバストの最大の特長は何といっても長い滞空時間。ワームを極力一点に留めアクションさせる事で、魚を焦らしライズアップさせる釣りだからです。

そのため、開発中のワームは移動距離を抑える為に頭を太く設計し、エラを張らせる事で水噛みを増強。また、広範囲から魚を呼びライズアップさせる強い集魚力の為、ボディーの断面形状を四角くエッジの効いた形状にすることで、よりパンチの効いたフラッシングとボディー側面での強い水押しを発生させるというギミックを盛り込みました。

そして、本来ロールアクションし難いホバストを簡単にロールさせる為に、ナチュラル感を失わないギリギリまで体高とボディーの厚みをアップ。少々シェイクが苦手であっても簡単にロールアクションを発生させられるレスポンスに仕上がりました。

さらに、体高とボディーの厚みをアップさせた事によりボディー体積が上がり重量アップ。裏テーマである飛距離アップにもつながっています。

 

今回のワームの開発コンセプトはホバストを主とした、ホバスト・ミドスト用中層攻略スペシャルという事で、ジグヘッドやホバストセッティングは抜群にハマりセットしやすい設計。マスバリにもバッチリ対応ですが、オフセットフックはギリギリ装着できる程度と、あえて使用用途を絞り特化した”造り”になっています。

時に汎用性も大事ですが、特化したからこそ出せる性能を大事にしました。

ホバストワームについてはテストもいよいよ大詰め。2サイズが最終段階に入っていますが、ホバストが最も効果を発揮しやすい春に間に合うよう開発を進めていますので、楽しみにしていてください。

 

レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。