ランカーシーバスを狙い撃つ！大型ベイトが群れる球磨川デイゲームの魅力
狙って仕掛ける。それが球磨川デイシーバスの醍醐味
球磨川内でコノシロが群れるベストシーズンには、ロックポップ・ロックウォーク【シマノ】等のトップウォーターでシーバスを狙います。
銀鱗が美しいシルバーボディの全部分、またはその一部を出し、水面を割ってルアーに襲い掛かる姿はまさに、狙ってこちらからゲームを仕掛けるデイゲームの醍醐味。
例年でいえば、今の時期は最盛期を越えいよいよ球磨川シーバス最終章と言ってもいい時期に差し掛かる頃。 しかし、例年に比べ本年は水温の低下が穏やかなのか、いまだ河川内にコノシロが目立つ状況。
上空の鳥、鵜（う）の存在で容易にコノシロが群れる場所が分かり、コノシロの群れにルアーを打ち込むと、簡単にコノシロがフックアップ。また、バイブレーション・シンキングペンシルを沈めようとしても、群れるコノシロの影響によりゴツゴツとベイトにぶつかる感覚がラインを介して手元に伝わり、ボトムコンタクトを阻止しているかのような雰囲気。
生命感で溢れかえる状況でヒットするシーバスは、当然サイズ、ボディコンディションも文句のつけどころがありません。
つまり、球磨川は今が一年で最高の状態にあるんです。
コノシロが群れる最高の状況下でシーバスを狙う
さて、ここからご紹介するのが1年で最高状態を迎えた球磨川の私なりの迎え撃ち方。
まず、狙い場所としてコノシロの動向を把握することがキーポイントとなります。 前述したようにコノシロの陰には必ず私たちが狙う大型シーバスが潜んでいると考えています。
鳥等により傷付いたコノシロが辛うじて泳ぎながら流されていくのを、どこからともなく現れた80センチはあろうかと思われるシーバスが一飲み。捕食後、悠然と流心方向に向きを変えて去ってくのを、実際に目撃もしています。
これらを考察すると、シーバスはコノシロの群れと群れの間、群れの下層にポジションしベイトを待ち構えていると言えます。
シーバスゲームで言うところの”コノシロパターン”とはこの様なもので、ラインメンディングしながらドリフトで流してシーバスにルアーをアピールしヒットに持ち込むという実に理にかなったメソッドという訳なのです。
また、流心近くのコノシロの群れと群れの間でも、同じような状況が繰り広げられていると思っています。
これを裏付けているのが、コノシロの群れにレイジーファシャッド【ダイワ】を打ち込んで沈め、群れの泳層下を泳がせ、弱り流れ落ちるコノシロをイメージして流す。…そんなメソッドにより、狙って球磨川シーバスをヒットに持ち込む事が可能であること。
ただし、これらのメソッドは手元に伝わる感覚から推測される世界です。 実際、ラインの流す角度や、潮汐により影響を受ける流れにより大きく異なるものなので、あくまで感覚の中で繰り広げられる世界なんです。
しかし、我々アングラーは攻略の糸口を見つけるために、例え感覚で行っていることでも積極的に答え合わせを行います。 一つ一つヒントを積み重ねていき「答え」…つまりシーバスにたどり着いたときの感覚は、皆さんならばもうご存知であると思います。
感覚の中で繰り広げられる世界を「ライン」で可視化していく
この感覚でのみ行われる世界を、目に見える世界に引き出してくれるものがあります。
それは、アングラーとシーバスを直接結びつけ、私がタックルの中で最重要視している「ライン」です。
私が使用しているラインは、絶対的に信頼を置くサンラインのシーバスラインシリーズ「キャリアハイ6」「キャストアウェイPE」に「ソルティメイトショックリーダーカットインシリーズ」。
キャリアハイ6は6本組のPEライン。 4本組の特性でもあるザラツキを持ち合わせ、潮を受けることにより状況把握は容易。 潮を受け、自然に流すことが可能となり、シーバスに違和感を与えることが少なくなります。 また、強力・耐摩耗性に優れると言われ、伸度も低く需要が高い8本組のキャスタビリティや、真円性に優れるという特性。これらの特性をうまく融合させたのがこの6本組という発想。
ラインカラーのシャンパンゴールドは視認性にも優れ、170メートルというラインキャパは不安要素となるノットをどんどん組み替えることが可能になることも強い武器となります。
| 規 格 | LB | 12 | 16 | 20 | 25 | 30 | 35 |
| 170m単品 | 参考号柄 | 0.8 | 1 | 1.2 | 1.5 | 1.7 | 2 |
| 直強力(kg)MAX | 5.6 | 7.5 | 8.8 | 10 | 13.5 | 14.5 |
一方、キャストアウェイPEはミディアムシンキング設計により比重を高く設定。そのため、今のように季節風が強く吹く時期でも、水面に浮いたラインが風に吹かれ、流されることなく流し込むことが可能となっています。
| 規 格 | LB | 10 | ※12 | ※16 | ※20 | 25 | ※30 | 40 | ※50 |
| 150m単品 | 参考号柄 | 0.6 | 0.8 | 1 | 1.2 | 1.5 | 2 | 2.5 | 3 |
| 直強力(kg)MAX | 4.2 | 5.6 | 7.5 | 8.8 | 10.0 | 13.5 | 16.5 | 19.0 | |
| 希望小売価格(円) | 4,600 | 4,400 | 4,200 | 4,200 | 4,000 | 3,800 | 3,800 | 3,800 |
| 規 格 | LB | ※30 | 40 | ※50 | 60 |
| 200m単品 | 参考号柄 | 2 | 2.5 | 3 | 4 |
| 直強力(kg)MAX | 13.5 | 16.5 | 19.0 | 25.0 | |
| 希望小売価格(円) | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,200 |
| 規 格 | LB | 60 | 70 | ※80 |
| 300m単品 | 参考号柄 | 4 | 5 | 6 |
| 直強力(kg)MAX | 25.0 | 30.0 | 35.0 | |
| 希望小売価格(円) | 7,800 | 8,000 | 8,000 |
※印はI.G.F.A.規格です
現在の河川は上流域からの水の流れ込みは少なく、流れは潮汐影響で作られます。八代海に流れ注ぐ球磨川は最大干満差4メートルを超えるため、潮汐影響の流れといえども河川の流れは急であり、目視で確認できるほど干満差が激しく、釣りをするには厳しい条件。
そんな厳しい条件下でも、これらのラインを使い分けてルアーを流し込めるということは、かなりのアドバンテージとなります。
また、牡蠣殻が多く付着するボトムマテリアルでも臆することなくルアーを送り込み、ヒット後はストラクチャーから引き離し一気に勝負をつけることができる、カットインショックリーダーの重要さも見逃せません。
| 規 格 | LB | 12 | 16 | 20 | 25 | 30 | 35 | 40 |
| 50m単品 | 参考号柄 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 10 |
使用しているライン号数はシーバス狙いに標準的なメインライン1.2号を使用。リーダーは20～30ポンド程度を1.5メートル位取っています。
さぁ、残り少なくなってきた今年のシーズン。
皆さまも是非信頼のタックルとラインで、健康に留意され、安全を一番に考慮し、記憶に残るシーバスをキャッチして頂ければと思います。
ソルティメイト（SaltiMate）
