トモ清水のガッ釣りソルト「ソルト新ジャンル誕生⁉ブレードチューンジグの有効性」
5年ほど前から毎年通っている山口の岩国で覚えたサワラのライトオフショアキャスティングゲーム。超早巻きメソッド。ショアスキッドジグのブレードチューンを使って、全国のどのエリアで成立するのかテストしています。
この岩国で覚えたサワラのライトオフショアキャスティングのゲーム性、メソッドを全国に広げたいと考えています。この釣り方を覚えた岩国エリアの海域では、9月ぐらいからシラスやイワシなどのベイトが集まりだし、それらを追って実に様々な魚種が集まる、最高のフィールド。最近では遊漁船や漁師なども増え、土日には船団になるほど人気が高まっているエリアです。今年もシーズン中盤戦ではありますが、11月末に行ってきました。毎年恒例になっています。
同時に東京湾や北九州エリア、新潟エリアでもテストしていて、岩国だけでなく、東京湾も大阪湾も北九州もサワラの行動パターンは同じということが分かってきました。
捕食しているベイト、釣れだす時期、場所、釣り方など、ある程度の共通パターンが見えてきました。エリアの共通点を1つだけ挙げるとすれば、流入河川が多いエリアということです。広島、大阪湾、東京湾、かなりの大きな川が湾に流れ込んでいます。それだけ栄養素が豊富で多くのプランクトンを育み、イワシ、サッパ、コノシロ、アジなど多くのベイトフィッシュを集めます。当然ながらそれらを狙ったフィッシュイーターが集まるという仕組みです。
岩国でのブレードチューンの超早巻きメソッドの有効性
ブレードチューンの超早巻きメソッドがなぜ有効か? それは学習能力の高いサワラサイズに対して、まずはルアーを見破られないため。あとルアーを飲み込まれてラインブレイクを防ぐためです。
ハイギアのリールで回収より早いスピードでのリトリーブとなりますので、知らない方は魚がそれだと追いつけないのでは? と感じてしまいます。私もそうでした。でも実際にはサワラなど直線的な動きを得意としている魚にとっては、超高速巻きでもルアーの動きが早いと思っていないのかもしれませんね。
むしろカンパチやブリにしても、大型魚は一度ジグを見失うと追うのを諦めやすいと感じています。そこにヒントがあり、直線的な動きを演出が出来るただ巻きは、一度ジグにバイト損ねたとしても直線的に動いているジグに対しては見失うことなく、再びバイトしやすいといえます。実際に魚も今度はしっかり食べようと思うのか、二度目のバイトのフッキング率は1回目より高い傾向にあるのは面白い現象です。
あと南波船長に監修して頂いたオーシャンフィールド・オフショアキャスティング76MLですが、サワラキャスティング専用のロッドが世の中にないので一緒に2年以上かけて作り上げました。
ティップは繊細で、魚を掛けてからベリーからバットまで綺麗に入り、ブリやサワラの急激な突っ込みを吸収し、バラシを低減してくれます。テスト段階でも10㎏オーバーのブリや、メーターオーバーのサワラでも全く問題ない強度で、ロッドは曲がるがトルクフルで粘るため、ブリサイズでも短時間で取り込める、非常にリーズナブルな価格でありながら、性能は超実践的な仕上がりが特徴です。
お陰様で、オーシャンフィールド・オフショアキャスティングシリーズは3機種あるのですが、発売後、すぐにメーカー在庫を切らしてしまうほどの人気ロッドに。
船長曰く、ターゲットがメーターオーバーのサワラ、ブリと聞くと、ヒラマサやマグロを狙うようなガチガチな従来のオフショアロッドを持ってこられる方がまだまだ多いとのことです。それだと30g前後の軽いジグを遠投キャストするのは難しいですし、魚もバレやすく、ティップが硬すぎるのでバイトを弾いてしまいます。
さらに言えば、このゴツいロッドで1日中キャストして、超高速巻きを続けるのは至難の業です。よってこのゲームを体験した方はほぼ100%に近い確立で、このロッドを購入し使われています。それほど従来のオフショアキャスティングロッドとは全く別物だということです。
今はそのオーシャンフィールドの上のクラスのソルティーステージシリーズで、この専用ロッドを開発、テストしています。ガイドとブランクスをさらに改良して上のランクに仕上がっており、またモバイルⅢということで、持ち運び便利なモバイル仕様が特徴です。
岩国ゲームは大阪、東京といった県外からのアングラーも多く、遠征に便利なモバイル仕様のこのロッドは非常に便利で武器になります。ブランクスに関しては、ティップの先まで独自のカーボンXテープで補強されていますので、キャスト時のブレと超高速巻きしたときのブレをさらに抑えています。そこはやはり毎日のように海に出ている船長に監修して頂いておりますので、絶対的な自信はあります。また北九州の宮崎船長にもたいへん気に入って頂いております。