「浪速の女魚泥棒マリナ」こと、がまかつ・ラグゼスタッフの久角真梨奈さんによる「女性のためのオフショアジギング」もいよいよ最終章。
ラグゼの最新ジギングロッド「ジグドライブR」について、カタログからは分からない自身の使用感や、女性にもオススメできるロッドである理由、さらに15機種というボリューミーなラインナップの中からポイントを絞ってオススメするロッドセレクトなど、核心に迫る部分を解説してくれました。どうぞお読みください!
【女性のためのオフショアジギングby久角真梨奈 シリーズ一覧】
vol.1 オフショアジギングにハマったきっかけと気付いたコト
vol.2 悩んだタックルバランスとジグドライブRとの出会い
軽量・高強度なジグドライブR
前回は、「軽い!!楽!!!」で驚いたジグドライブRについて少しだけ説明をさせていただきました。
ジグドライブRはブランクスにトレカT1100Gを採用、ガイドのフット部分はシングルフット(一番硬いS63MHのみダブルフット)で、かなり軽量化、かつ強度のあるロッドになっていることをお伝えしました。
何十グラムの違いが、一日を通してオフショアジギングをしていると、ホントに大きな違いだと体感できたのです。
ジグドライブRの魅力はそれだけではありません。今回はもう少しジグドライブRを、私自身が心から体感していることを元に掘り下げてみたいと思います。
前回の最後にお伝えしました、「キリンの皮を被ったサイ!?」の意味もお分かりいただけたらと思います(笑)。
おっとり系でスゴいパワー
キリンの皮を被ったサイ!?
ジグドライブRは、グリップが握りやすく細身になりました。
それだけ?と思うかもしれませんが、実はグリップってとっても重要な部分なのです。
その握りやすさで、いざ大物が掛かった時にも力の入り具合が変わります。ジグドライブRのグリップは、女性でもガッと握れて、かつ男性にも握りやすい絶妙な太さに仕上がっています。
そして、その見た目が細身なのとは裏腹に、しっかり魚を浮かせるパワーに皆様驚かれます。
パワーといっても、「ガン!」と止めてゴリゴリした力で攻撃的にパワーリフトしてくるのではありません。
いざ大物が掛かっても、おっとりしたような雰囲気で魚の引きに追従しながら粘って粘って受け止め、バットのパワーはあるのでシッカリと魚を浮かせる。
キリンの皮を被ったサイ…!!
いかがでしょうか!? 分かりにくいですかね(笑)。
魚の引きにどこまでも追従
負担も減り、バラシも激減!
そんなジグドライブRですから、魚が掛かってからの体への負担はかなり減りました。
これがただガチガチのロッドだと、凶暴に頭を振られた時、弾いて外れたり身切れを起こしてしまうことがありますが、ジグドライブRはそれが非常に減りました。
魚とケンカをするようなロッドではなく、自然といつの間にかリフトアップできるような。
そのためか、「メジロかな~」なんて思っていたら9kgのブリだったってことも多々ありました(笑)。それくらい体の負担も少なく短時間で楽に上げさせてくれます。
ちなみにバラムツも毎年狙っています。バラムツというとピンとこない方も多いかも知れませんが、とてもトルクがあり水面まで上がってまた引く大型の魚です。
キハダや大ヒラマサよりはキャッチ率が少し上がるので、それらを想定した練習をすることもできたり、ロッドやリールのテストをされるメーカーさんもいらっしゃったりするような魚です。
そんなバラムツ。私が30kg近いバラムツをキャッチした時はS63MHを使用しましたが、船長さんも「その細身でそのパワーと曲がり凄いな!!」と驚かれるほどでした。
ファイト時間は7分前後。
PE5号に300g以上のジグを使用し誘って掛けるのですが、タックルが楽な分、それでもまだまだ体力があり余っていました(笑)。
感度もとてもよく、中でもソリッドモデルの感度は凄いです。水深が浅く潮も緩い場面では、ジグの動きが分かりにくくなることもある中、小さいジグでも動きが手に伝わり、不意の大物がきても任せられます。