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今江克隆のルアーニュースクラブR 第950回「理想のビッグベイト像とは!?」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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多関節系ビッグベイトのメリット

多関節系を使ったことがあればすぐに理解できるだろうが、多関節系ビッグベイトで静止状態から左右いずれかの方向へ意志通りダートを決めることは、至難の技である。

実はブーツテールも形状的に3関節(ブーツのクビレが関節になっている)のため、意志通りダート方向の左右を決めることは不可能に近い。

しかしブーツテールは「ビクっ!!」とした逆にスライドさせない移動距離を抑えた、ダートとは違った種類のトリガーアクションが出せるのがメリットになっている。

即ち、多関節系はサイトで使うには最後のキメダートが決めヅラいというデメリットがあるのだ。

しかしながら、逆に多関節系は幻惑効果の高いシヴァーアクションを活かして「巻き」で効果を発揮することが多く、リップレスなら高速巻き、リップを装着すればデッドスロー巻きでも良く動くため、多関節ならではのボディを活かしやすいビッグベイトだといえるだろう。

それでは「サイトはS字系2関節、巻き系は多関節」で使い分ければOKってことになるが、実は多関節はビッグベイトサイトに最も必要な「ある性能」を持っているから面倒臭いのである。

その「ある性能」こそが、多関節ゆえに水中、湖底を問わず静止状態でも動いている自発的アクションと、同時にイヤらしいウネリを伴う多関節のシヴァーアクションである。

多関節系ルアーを縦に落とした時、スポーン絡みのメスが強烈に反応する事実は、ジャバロンのヘビダン等で既に周知の事実である。

多関節の「バスロイドJr./TD」は既に2017年から自分のトーナメントサイトの絶対必需品になっている。特にスポーンを意識したバスには、多関節の「ジャバロン」の降下アクション&ステイは最強である。

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