あと1歩。もう1歩近づけたら。
獲れなかったあの魚が獲れるかもしれないし、“ここにはいない”と諦めもつくかもしれない。ウェーダーは体を、服を、ただ濡らさないための道具…ではなく、釣師の理想を完結させるための道具。そう、れっきとした釣具である。
アラフォー記者がモビリティウェーダーをなぜ選んだのか
これからの時期のシーバス、ヒラスズキを存分に楽しむために、クロロプレンウェーダーを新調しようと記者が選んだのは山波商店の「モビリティウェーダー」。


size: XL/model: 177cm×95kg /foot size: 28.0
メーカー小売価格72,000円という決して安くはない買い物。それでも、モビリティウェーダーを選んだ理由がある。

シーバスやヒラスズキ、渓流といえば歩くことが多い。むしろ水に浸かっているより、歩いている時間の方が多いか。だからこそ、重視したのは“”動きやすさ”。動きやすい=疲れにくいと考えると、もう一つ向こうのサラシを撃てるかもしれないし、延々とポイントが続く河口エリアをランガンしやすくなるし、もう一つ上の“淵”まで攻め上れるかもしれない。
加齢もある。40も過ぎて日々デスクワークに従事していると、残念ながら思っている以上にカラダが動かない、動けない。事故防止の観点からも動けるウェーダーが必要だったんです。


記者は足がデカい。スニーカーなら28.0㎝が標準サイズで、ゆったり履くなら29cm、29.5㎝など。デカい故に、これまでウェーダーは足のサイズが合わないことがけっこうあった。モビリティウェーダーはソックスタイプで、その伸縮性たるや…記者の足でもキツさを感じることなく、かといって緩い感じもない独特な感触。足裏にはスベリ止めが配されていてホントに靴の中でズレない。動きやすさにも通じることですが、足場の悪い磯や山を走破するならココは大事。


丈夫であることも重要なファクター。道なき道を藪漕ぎし、磯や牡蠣ガラで擦れることもある。特にこれから寒くなる時期、ちょと触れてカンタンに破れるようでは困る。釣りにならない。ラフにガシガシ使えること。これも選んだ理由の一つ。

言わずもがな、クロロプレンに求めることは“暖かさ”もある。暖かさを求めるだけならモビリティウェーダーよりも厚い5mm厚のクロロプレンという選択肢もある。ただ、記者のように歩き回ること、そしてしっかりとレイヤーすることが前提だとけっこう暑く、汗が冷えると寒い。暖かさ+機動力の最大公約数がモビリティウェーダーであったと。

長く使えるということ。これも決して安くはない買い物では大きな決め手。モビリティウェーダーはアフターサービスが充実しており、万が一の破損、破れなどは国内工場での修理対応(有償)。個人的には長く使えば使うほど元が取れるという考え。「動きにくい」などと文句を言いながら数回使って買い替えていくのか、自分で納得のいく良いモノを長く使うのか。あれこれ思案して記者は断然後者でした。
なぜ、動きやすく、靴が履きやすく、丈夫で、暖かいのか
その理由はズバリ、クロロプレン素材を“部位ごとに厚みを変えて仕上げているから”。

2mm厚をベースに、胸の部分は動きやすさを重視した1.5mm、強度が必要な膝から脛の正面側は3mm、そしてソックス部分は5mmという厚みを持たせた仕上がりとなっている。だから、動きやすく、靴が履きやすく、丈夫で、暖かいと。

厚みを変えると動きやすい。よし厚みを変えよう。…そんな単純な話ではなく。
厚みを変えるということは、厚みの違う生地を縫い合わせ、張り合わせるということ。ウェーダーである以上、頑丈に、丈夫にする必要もある。聞けば、これがなかなか一筋縄ではいかないという。だからこそ、手練れの職人の技が必要で、1枚ずつ手作業でていねいに縫い合わせ、張り合わせている。はいた瞬間にわかる着心地の良さ、安心感、ダテじゃないと。
実際に着てみると
イベントや釣具店で試着した人がみんな“はしゃぐ”。
まるでジャージを着てるみたい。
…これ、決して言い過ぎでもなく、とにかくめちゃめちゃ動きやすく快適。

なんのストレスもなく仕事だってできる。ただ室内だとクソ暑い。
もっと言えば、しっとりと、ずっしりとした質感、足を通した瞬間にわかる吸い付くようなフィットする感覚。スムーズに開閉できるファスナーに、見るからに頑丈そうな肩ベルト、ピタッと気持ちの良いファスナー止めのマグネットまで、気持ち良さ、心地よさがある。

良いことばかり書くと嘘くさくなるのは重々承知で、個人的には本当に良い所しかないウェーダー。悪く言いようがないウェーダー。値段が高いじゃないか?…実際に所有してみてなお、高い買い物だったと言えるでしょうか。























































