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【目指せ脱初心者】ビギナーから中級者へ!タイラバはもっと知れば、もっと楽しくなる!

寄稿:Galápagos 高島 健資
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…以前、大ボリュームで書かせていただきました“タイラバ超入門”の記事2部作。

前編

【超入門解説】狙うは天然マダイ!今年は「タイラバ」に挑戦してみよう!基礎編

後編

【超入門解説】狙うは天然マダイ!今年は「タイラバ」に挑戦してみよう!道具・釣り方・食べ方編

大変ありがたいことに遊漁船さんが資料化してくれるなど、反響も多々ありまして…ならば次は“中級編”だ!と息巻いた次第でございます。

高島 健資 (Kensuke Takashima) プロフィール

Galápagosのディレクター…もとい、なんでも屋。軽い気持ちでタイラバの世界に足を突っ込み、今なお深い沼に沈み続ける毎日らしい。元バス釣りYoutuberだったり元ロッドメーカーの人だったりと一際異色の経歴で今日も現場に混乱を巻き起こしている。タカシマムザホルモンと名乗っているが、某ミクスチャー系バンドとは何の関係もない。

タイラバ初心者→中級者へ!

さて、高級魚マダイを狙うタイラバ。なんとなく始めて、何度かやってみたけど、なんだかいつも納得の釣果に恵まれない…。そんなお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんでしょうか?

「落として巻くだけ」という超絶シンプルな釣りだからデビューは簡単。でも更なる釣果を求めるとこの“超絶シンプル”が故にどう工夫していいかわからない。上手な人がアドバイスしてくれたけど感覚的な部分が多くて理解できない…となってしまいがちなのがタイラバです。

苦手な人も多い真冬のタイラバ。真冬でも安定して釣れ出したらステップアップの兆候です。

そんなわけで今回の記事では、みんなが通った道「初心者→中級者」へ、ステップアップの方法のヒントをこっそり書いていこうと思います。どこかで「あ!あの人が言っていたのはこういうことだったのか!」という気づきがあれば幸いです。無ければ…できそうなものからぜひ実践してみてください(笑)

※なお、この記事では…今回解説していく内容は「兵庫(明石淡路)・和歌山加太エリア」をメインとしたお話とさせていただきます。他の地域にも当てはまる話題があると思いますが、ディープエリア等を含めあまりに広義的にしてしまうと内容が薄くなってしまうので避けようと思います。もちろん似たような特徴があるエリアにお住まいの方は積極的に取り入れてみてくださいね。

エリアのクセを知り、情報を取捨選択する

所変わればなんとやら。タイラバはエリアごとに「癖」が強く出る釣りです。この癖を理解しないまま、ネット記事やYoutubeで見た「これでタイラバ爆釣間違いなし!」を鵜吞みにしてしまうと…落とし穴にスッポリ、なんてことにも。

特に。いわゆる“激戦区”と呼ばれるエリアなどで釣りをされる方は非常に注意が必要で、まるで釣り堀の鯉が如くマダイがうじゃうじゃいる場所から発信された“オススメ”を導入したところまるっきりの逆効果。“釣れるはずなのに釣れなかった”…このマイナス経験が迷宮入りのきっかけになってしまう事も少なくありません。

ではその癖という要素。どのようなものがあるでしょうか。注目すべき要素は大きく2つです。

①:マダイの数が豊富なエリアか(あなたの釣り場は激戦区か否か)

そもそもマダイの生息数が少なければチャンスも少なく、マダイの数が多くても釣り人の数が多すぎればどんどんスレていきます。理想はマダイ、めちゃくちゃいる!人、いない!なのですが…あなたの地域はそんなパラダイスでしょうか?それとも老若男女ひしめく激戦区でしょうか?

例えば明石は間違いなく激戦区ですね

スレた魚を釣るのとフレッシュな魚を釣るのでは、世界がまるで違います。「フレッシュな魚がほとんどの地域でたくさん釣れる方法」が必ずしも激戦区でも有効とは限りません…というか、本音を言ってしまえば当てはまらないことの方がきっと多いはずです。

ただし逆は大いにあり。よく「明石で安定して釣れるようになると全国どこでも釣れる」という話がありますが、決して大げさな表現ではないと思います。

出典:YouTubeチャンネル「ルアルアチャンネル」

② ドテラ流しが主流か、バーチカルが主流か

ドテラ流しとは、船の片方側から横に仕掛けを流していく釣り方のこと。対してバーチカルとは船から真下に仕掛けを落としていく釣り方のこと。これはエリアはもちろん同じエリアでも船によって違ったりします。

「横に仕掛けを引く」と「縦に仕掛けを引く」ですから、実は釣り方も結構変わる訳です。ドテラ流ししかしない船に乗るのに、一生懸命勉強した動画はバーチカルに釣りをしていた。ここに気づかないと、まぁまぁな痛手を追うことになります。

ドテラ=ディープというわけではありません。これは加太沖40mラインでのドテラで釣れた魚

これらの要素を、今回の兵庫(明石淡路)・和歌山加太エリアに当てはめると「超激戦区×バーチカル主流」という形が浮かび上がります。※もちろん細かく言えば明石でも加太でもドテラの船はありますが、主流はバーチカルですよ、ということで。

この時点で思い返した時、あなたが普段から勉強で見ている動画は?SNSは?雑誌は?ブログは?…魚影濃い&ドテラ主流のエリアだったりしないでしょうか?もし、そうであれば中々釣果が実らない原因は“そこ”かもしれません。

ネクタイのローテーションを考える

タイラバはシンプル。故に奥深い。この奥深さはひとえにその選択肢の多さから来るものですが、特に我々を悩ませるのがネクタイです。種類、サイズ、色とほぼ無限とも思える中からベストなチョイスをしなければいけません。

ちなみに以前このローテの基準もチラッと紹介しました。

【超入門解説】狙うは天然マダイ!今年は「タイラバ」に挑戦してみよう!基礎編

ちょっと脱線しますが、タイラバという釣りはエリアトラウトと非常によく似ています。どちらもやる方は今画面の前で首が取れそうなほど頷いていることと思いますが、カラーの重要性、基本動作が巻きの釣りであることなどその共通点は多く、特に「色」に関しては超が付くほどの要素です。

超クリアな釣り場でカラーによる反応の違いを見るタカシマムザホルモンの図

ただ、エリアトラウトとタイラバで決定的に違うところは「レスポンスの差」でしょう。目の前に確実に魚がいるエリアと比べればタイラバにおける魚の密度はお話にならないレベルで薄い。そのため、試したことに対する魚からの返答=レスポンスが大きく劣ります。

そう考えるとやはり「この場合はこのカラーだよね」「状況がこう変化したから次はこのカラー」といったようなローテーションの軸が自分の中にあるかどうかは非常に重要なのです。

・カラーの出しどころを知る

・「釣れるカラー」と「人気のカラー」を把握する

この2つが確立されるだけでタイラバという釣りは本当に“楽”になりますよ!「楽になる」というのは余計な悩みが減るという意味合いですが、つまり余計な悩みが減った結果、新たな出しどころの研究に時間を使える余裕が生まれる!というお話でして。

漫画 呪術廻戦で五条悟はこう言いました。【呪術師の成長曲線は必ずしも穏やかじゃない。】と。もちろん我々は呪術師ではないのですが、タイラバアングラーとして初心者→中級者へのステップアップはここが大きなウェイトを占めていると思っています。それくらいカラーとローテーションは大事なんです。

道具を知り、こだわってみる

ほんの少しだけ僕の話になりますが、僕自身は様々な釣りを同時進行で楽しむタイプです。タイラバやジギングを筆頭にタコ、イカ、バス、ライトゲームから、餌釣りではカワハギ、アマダイの天秤、タチウオテンヤなどなど、更に数回しかしたことがない釣りまで入れると果てしない種類の釣りを楽しんできました。

その中で常に考えていること。それはその釣りにおける「道具と腕(技術)」のバランスです。例えばカワハギ釣り。これは道具のウェイトが非常に高い釣りだと考えます。タックルだけじゃなく仕掛けや餌も含めて。対してタコ釣り、これはどちらかというと道具よりも腕(技術)の釣りです。

あらゆる場面で道具への依存度が高いカワハギという釣り

ではタイラバはどうでしょう? これは半々。綺麗に50-50です。どちらかが欠けても満足のいく釣果には届きません。良い道具を使い、技術も磨く。こんなにバランスの取れた釣りはそうそう無い、とつくづく思います。

さて話が逸れましたが、何が言いたいかというと道具にもこだわるといいですよ!ということなのですが、これは価格の高い道具を使いましょう!という話ではありません。必要なのは道具の特徴を知り、自分のエリア&スタイルに合ったもの選ぶこと。ここがピタッとハマると釣りは一気に上達することでしょう。

ロッドの違い

タイラバロッドを大きく分類するとまず「掛け調子・乗せ調子」「チューブラー・ソリッド・フルソリッド」といったように分けることができます。

例えば、僕が普段使っているタイラバスティックという竿は【乗せ調子のフルソリ】です。※ソリッド継ぎ番手もあります。

突っ込んだ話をすると“乗せ調子で完璧に掛ける”という頭の痛い釣りをしているので、気になる方は下記記事を参考にしてください。

タイラバに「バレる」が付きまとう時代を終わらせる話

各ロッドの特徴を細かく書くと、それだけで特大記事になってしまうのでここでは避けます。超簡単に表すとこんな感じ。

「掛け調子=パリッとして固めの竿」「乗せ調子=深く入り込む柔らかい竿」「チューブラー=ロッドの中が全て空洞で軽くパワーがある」「フルソリッド=ロッドの中に空洞がなく、一本のカーボン芯で作られている」「ソリッド=チューブラーロッドにフルソリッドの穂先を組み合わせたもの」

これらの違いはその竿の性格として現れるため、手に馴染まないものを使っていても、性格の合わない相手と一緒には住めないよね的な関係の拗れが発生します。逆にピタリと合えばストレスフリーのハッピー生活。そこをしっかり目指していきましょう。

リールの選定

あなたのリール、あなたが釣りをするエリアにハマっていますか?なんとなく釣りがしづらい、という感覚があればそれはリールの選択を間違っているからかもしれません。

タイラバのロッドはある程度全国どこでも釣りができるようになっていますが、リールは意外なほどシビア。例えばディープエリアに小型ロープロのリールを持って行っても巻き量、パワーの不足で釣りが成立しないのと同じように、シャロー激流のエリアで巻き量の多い大型番手を使うと釣り自体はできるかもしれませんが、終始四苦八苦してしまいます。

ロッドの場合は自分に合うかどうか。リールの場合はエリアに合うかどうか。です。

潮流が速く基本バーチカルの釣りが主流となる明石エリアならリールは小型小口径。糸巻量もPE0.6号が200m入れば十分です。必要以上に重い、大きいリールはより重いヘッドを使う必要が出てくるため一個一個の動作やレスポンスが重くなってしまうのであまりオススメできません。

例えば最近の超お気に入りティエラair icは0.6号がギリギリで200m巻き。これでいいんです。

ちなみに、タイラバのリールはなんで皆ハンドルをカスタムしているの?と始めたての方は思うでしょう。これはずばり“圧倒的に釣りが楽になるから”です。

市販のリール、タイラバ用として売られていても大体が100mm or 110mmという長さのハンドルが標準でついています。これを社外品にはなるものの120mmに変えるだけで一気に釣りがしやすくなるのでぜひ試してみてください。

まとめ

さていかがでしょうか。タイラバ始めてみたけどもっと釣れるようになりたい!いつも一緒に行くあの人に勝ちたい!そんなお悩みの解決に少しでも役立ててもらえたらこれ幸いです。

タイラバはのんびり楽しめるのも魅力ですが、数で競う競技性が高いのもまた外せない大きな魅力。ぜひ船で一番釣った人に贈られる「竿頭」という称号を目指してステップアップしてみてくださいね。

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