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エアリアルレジェンドとスーパーエアリアルレジェンドを今江克隆が解説【歴史的名竿が伝説となって復活】

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歴史的名竿が伝説となって復活するエアリアルレジェンドの詳細解説

【本文・解説=今江克隆】 出典:週刊ルアーニュース10月12日号


出典:エバーグリーン公式 詳細ページ

 

3年がかりでようやく受注生産がギリギリで確定したエバーグリーン30周年記念(正確には設立時期の関係で今年10月から来年10月がEG30周年に当たります)モデル、エアリアルレジェンドスーパーエアリアルレジェンドに関して、ブログインスタグラムに予想を超える多数の質問を受けているので、ここに詳しく解説しておきたいと思う。

もともとエアリアルといえば自分の最強時代の初期~中期を支えた名竿として、当時は3年待っても手に入らないほどの超人気ロッドであり、その発端は当時村上(晴彦)君が世にだした「常吉リグ」である。

その常吉リグをいち早くトーナメントに導入し、スピニングで河口湖、琵琶湖戦をはじめ各所で連戦連勝。その折、表彰台でテキトーに和製英語に改め名付けた「ダウンショット」の名を世界的に広めたロッドが「インスパイア・エアリアル」である。

当時はまだスピニングフィネスがトーナメントでは未知数の世界で、今でいうストロングスタイルをスピニングスタイルが破壊的に凌駕する姿が、超絶カッコよく見えた時代でもあったのである。

エアリアルの誕生とともに、その後、バスシーンは長らくネコもシャクシもダウンショットをはじめとするライトリグ大全盛時代へとなっていく。その反動で逆にスピニングをセコいと毛嫌いする風潮、トーナメントでもリスキーなストロングスタイルが評価される風潮へと分岐していくのである。

 

しかし、日本のトーナメントシーンにおいて、バスフィッシングシーンにおいて、「エアリアル」の名はまさに日本独特のバスフィッシングテクニックの独創性を確固たる世界的地位に押しあげた名竿、金字塔であることは疑いようもない事実である。


出典:エバーグリーン公式 詳細ページ

 

そして、その流れの中でスーパーエアリアル、ウルトラエアリアルが誕生し、スーパーエアリアルは名古屋釣法(今でいうミドスト)ロッドとして、現役TOP50プロでミドストの達人といわれる某プロをして、未だにこのロッドの縦振りシェイクは究極といわせるほどの名竿としてマニアックな人気を誇っていた。

 

ウルトラエアリアルに関しては、長らくTOP50(ワールドシリーズ時代含む)で、PE0.4号を使った虫シェイクの遠投用虫系ルアー用ロッドとして秘かに著名なプロたちが使っていたほどである。

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