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超軽量ベイトフィネスロッド「クロスセンシティブ XSC-59ST-Proディアスロー」の飛距離測定データを考察

寄稿:トモ清水
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こんにちは、G-TEC(ジーテック)のトモ清水です!

前回はクロスセンシティブXSS-67ST-Proフルフィルメントの飛距離測定の結果データを考察していきましたが、今回はクロスセンシティブXSC-59ST-Proディアスローの飛距離測定についての考察をしていきたいと思います。

まずは「クロスセンシティブXSC-59ST-Proディアスロー」がどんなロッドなのか? 少し説明させていただくと…!

クロスセンシティブ
XSC-59ST-Proディアスロー

ディアスローはG-TEC 第1弾ロッドとして2023年4月にリリースさせていただいた自重38.7gの超軽量ベイトフィネスロッドです。

このディアスローは、チューブラーティップ・スローテーパー設定で1本で何でも出来る究極の汎用性の高さを目指して開発を行いました。

最終的にはアジング、メバリング、シーバス、クロダイ、ライトロック、エギングなど全てこなせる汎用性の高いソルトのベイトフィネスという枠を超えて、さらにエリアトラウト、渓流、ブラックバス、そしてショアだけでなく、イカメタルやバチコンアジングも高次元で使用出来るという究極のベイトフィネスロッドが完成!
1本で何でも楽しみたい、「遊び」という釣りの本質を突き詰めたモデルです。

ジーテック公式 「クロスセンシティブXSC-59ST-Proディアスロー」詳細ページはこちら

ここからは、本題のXSC-59ST-Proディアスローの飛距離測定についての考察をしていきたいと思います。

クロスセンシティブXSC-59ST-Proディアスロー開発秘話
【飛距離測定】

最高のロッドを開発すべく、2023年1月30日に木更津工専の協力の下、無風下の体育館にてクロスセンシティブXSC-59ST-Proディアスローの飛距離測定を行いました。


飛距離dataの測定に協力して頂いたのは板垣先生、学生の田中くん、松野下くんの2名、そして釣友の大野さん。

キャストして頂いたのは釣友の大野氏と学生の田中君。
大野氏はベイトフィネス経験者。一方、学生の田中君はルアーフィッシングの経験者ながらベイトタックルは初心者アングラー。普段はスピニングタックルをメインに楽しんでいる釣り人になります。

5フィート10インチのソリッドティップのファーストテーパーのソルトベイトフィネス系のロッドと、
クロスセンシティブのXSC-59ST-Proディアスロー、5フィート9インチのチューブラーティップのスローテーパーロッドで、飛距離測定を実施!
以下がその2本のロッドのデータを比較したものになります。

データ考察①
まずは大野氏のデータから見ていきたい。

注目すべきは飛距離の数値自体にもあるが、5投した時の飛距離のバラツキに注目して頂きたい。(N数=5と若干少なめですが、他のデータとも比べて判断し、開発につなげています)

XSC-59ST-Proディアスローは、サンプルBのファーストテーパー、ソリッドティップ5’10″のロッドに比べ、ほぼ毎回安定した飛距離を出しているのがグラフからも見て取れる。

特に1.0g、2.0gの軽量域はより顕著にその傾向となっています。

つまりグラフが横一列の直線的になっているということ。
さらに2.0gのジグヘッドの重さでは、サンプルBよりXSC-59ST-Proディアスローの方が、若干であるが飛距離は伸びている。

これは大野氏のコメントにもあったのですが、毎回気持ち良くキャスト出来る、という事に繋がっていると考察出来ます。

安定したキャストは、すなわちキャストが気持ちいい、最高のキャストフィールが得られ、アングラーの満足度向上、快感に繋がります。この事が数値化され、まずは「見える化」することが出来ました。

 

データ考察②
次にベイトタックル初心者の田中君のデータを見ていきたい。

やはり、これも同じで、注目すべきは飛距離の数値自体にもあるが、5投した時の飛距離のバラツキ。
テストロッドAもBも、両方のロッドにおいて、飛距離のバラツキがある。

これは前者のベイトフィネス経験者の大野氏と比べても明らかで、ベイトタックルの初心者にとっては、軽量ジグヘッドを慣れていないベイトタックルでは、キャストに苦労しているのが数値からも見て取れる。

これがベイトタックルがスピニングタックルに比べて、難しいというのに繋がっている、と考えられます。

特に今回はベイトタックルにおいては、軽量域の1g、2g、3gなので、慣れない釣り人にとって、キャストの難しさは尚更だ。

しかしながら、テストロッドAのXSC-59ST-Proディアスローの方が、テストロッドBに比べて、まだ飛距離が安定している傾向も見て取れる。

スローテーパーで、ロッドは、誰もが扱いやすく、キャストも気持ちよく出来る

そして飛距離のバラツキより、より顕著に数値に表れているのが、テストロッドAとBの飛距離。

テストロッドAのXSC-59ST-Proディアスローの方が、テストロッドBに比べて、かなり飛んでいる。これは初心者にとって、テストロッドAのXSC-59ST-Proディアスローの方が扱いやすく、飛距離も出る、という結論に。

やはりスローテーパーで、最新技術を使ったロッドは、通常のロッドより誰もが扱いやすく、キャストも気持ちよく出来る、というのがアングラーのインプレッションだけでなく、数値でも証明されたと言えます。

このデータからロッドの良し悪しを少しでも判断出来る材料になればとG-TECは考えています。

ベイトフィネスはやはり少し難しい!?

今回のデータからも、やはりアジングやメバリングなど、ライトゲームにおいてソルトのベイトフィネスは、初心者にとって難しい、というのが改めて認識出来ました。

まだまだベイトリールの進化は凄いとはいえ、いきなりベイトタックルからライトゲームを始めるのはハードルが高いと言えます。現実的にもベイトタックルでソルトを楽しんでいるのは1割から2割程度ぐらいかもしれません。

逆に言うと、難しい半面、練習して上達していくと断然面白くなっていくのがベイトタックル。今回のモニターであったベイトタックル初心者の田中君も、飛距離測定をしている間にもみるみるキャストが上手くなっていきました。おそらく、大野氏の飛距離になるまで、そんなに時間は掛からないと思います。

そう、釣りは遊び。簡単なものはすぐに飽きるけど、多少難しい方が楽しいのです。

これを読んでくださっている読者の方も、これをキッカケにベイトタックルを使っていただけたら幸いです。

G-TECでは、これからも科学的根拠に基づきながら、アングラーに夢と感動を与える道具を作り続けていきます。

リアルタイムでの情報は、トモ清水のインスタまで~

G-TECオフィシャルオンラインストア
G-TEC graphite technology (ocnk.net)

G-TEC(ジーテック)

G-TEC(ジーテック)は、20数年にわたり複数の大手釣具メーカーでロッドデザイナーとして活躍したトモ清水が2023年に独自に立ち上げたロッドメーカーブランド。 釣りを楽しむ、という釣り本来の本質を追求出来る「ロッドづくり」をコンセプトに様々なジャンルのロッドを輩出中。 ※G-TECとは、Graphite(グラファイト) と Technology(テクノロジー)を合わせた造語の略。