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今江克隆のルアーニュースクラブR「今江的ベストバイはコレ!? 国内最高峰スピニングリール使い込みインプレと河野プロ・オドロキの優勝」の巻 第1191回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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さて今週は、すでに「最高峰スピニングリール実戦二ヶ月目のインプレ」を書き終えていたのだが、急きょ、思わぬ朗報が入電したため、2部構成で「ルアーニュースクラブR」をお届けしよう。

常識を打ち破る!河野プロ、優勝

その朗報とは、先々週ブログ「トップシークレット」で、霞ケ浦&利根川全水系(恐らく日本最大のトーナメントエリア)を舞台に、無料ライブ配信も行われる高額賞金トーナメント「BMCトーナメント」が、今年から大山にできた霞ヶ浦トーナメントプレイスで開催される旨を取りあげたが、その開幕戦で、なんと、まさかの河野(正彦)プロが、霞ロコもビックリの釣り方で衝撃的な優勝をしてしまったのである。

まるで「バサーオールスター」を彷彿させる霞ヶ浦トーナメントプレイス。間違いなく日本一、アメリカにも引けを取らないトーナメント会場である

たまたまライブ配信を夕方のぞいて腰を抜かした霞ヶ浦全水系戦のBMCプロトーナメント開幕戦。なんと河野プロが優勝していた

高額賞金開催、オープン参加も可能となったことでBMC開幕戦には小森プロや赤羽プロといったTOP50、WBS、そしてJB霞の強豪メジャープロ達もこぞって多数参戦しており、その中での河野プロの優勝は、初バスボート参戦とも相まってとても価値のあるものになった。

TOP50開幕戦予選落ちで凹んでいた河野プロ。まさかの霞ヶ浦BMC開幕戦で、並みいるTOP50、WBSの強豪を抑えて、まさかの釣り方で優勝

今年から高額賞金を賭けた本格的プロトーナメントとしてビッグにアップデートされたBMCプロシリーズ。今年は霞ヶ浦水系が、何かとアツくなりそうだ

河野プロは、池原ダム・七色ダムでのライブ(ソナー)修行を1週間行った直後に霞ヶ浦に入り、わずか2日しか練習はできなかった。

だが、超広大なエリアから優勝できるポテンシャルを持つ超メジャー流入河川(花室川)の上流部に差してくるバスに狙いを絞り、花室川に多数見かけられたボラの稚魚(ハク)にそっくりなシルエットでキラキラ明滅アクションが出せるリアル系「ハドルファットフライ2.8インチ エラストマー」に、0.3gネイルシンカーを挿入したホバストで4本をキャッチ。

3尾3,300gオーバーで、完璧な開幕戦優勝を飾った。

デスレイク霞ヶ浦で、まさかの計5フィッシュのリミットメイク入れ替えで優勝。「ハドルファットフライ」の水面直下「ハク」パターン炸裂!

まさかのリアル系!ハクパターン炸裂

この「ハドルファットフライ2.8インチ エラストマー」は、今江的にはここ数年の遠賀川最強ワームであり、ハクの動きとサイズ感にそっくりなため、絶対、霞ヶ浦でもあるハズと何度も試していたが、自分はその異次元の扉を開くことができていなかった。

霞ヶ浦水系の経験の極めて少ない河野プロが、先入観なくマッチザベイトを信じてこのワームを使ったからゆえ、霞の強豪達が「まさかのリアル系ルアー!?」と唸ってしまうほどの結果となった。

ルアーというモノは、「この湖ではリアル系は釣れないよね…」という思い込みこそが、ルアーの持つ真のポテンシャルを自ら封印してしまう。

河野プロの優勝は、そんな常識を打ち破る、霞ヶ浦水系の新たな扉を開いた、ともいえるかもしれない。

霞水系では効かない?と思い込んでいたリアル系エラストマーワームのホバストで優勝。先入観と余計な経験は的確な判断を曇らせるのだろうか

これで、昨年のTOP50開幕戦に続き、2年連続開幕戦優勝。

開幕戦お祭り男?春だけ男と呼ばれないためにも、ビッグな賞金トーナメントとなったBMCでのこの優勝は、今後の河野プロの活躍が、また注目されるようになる価値ある一戦だっただろう。

BMCからは年間上位2名がバサーオールスタークラシックに出場できる。ここから河野プロがオールスターに出てきたら腰が抜けそうだ

国内最高峰スピニングリールの使い込みインプレ

さて、ここからが今週本来のネタ。

ガラッと話は変わるが、国内最高峰スピニングリールを使い始め、プリプラ、TOP50開幕戦を通して、はや2ヶ月がたった。

前回は本格使用前のインプレだったが、今週は「そこそこ」使い込んだ時点での中間インプレを報告しよう。

まず、いきなり衝撃のインプレだが、忖度も悪意もない正直な、あくまで今江克隆的な実戦印象を話そう。

ライントラブルに関しての印象

まず、現時点で最も衝撃的な事実は、一番恐れていた「ライントラブル」に関しての今江的印象なのだが、意外にもダイワ各種リールより今江的にはシマノ「ヴァンキッシュ」のライントラブルの少なさには、最も意外というか、驚かされる結果になった。

過去に自分も経験したイワクつきの「密巻き」を10年ぶりに「超密巻き」として復活させたこの機種だが、あくまで自分的な使い方では、ライントラブルに関しては「ヴァンキッシュ」に軍配が上がる。

特に「2500C」は秀逸で、なんと6lbフロロを1週間使っても、ほぼノントラブルだった。

巻き感も今江的には最も機械的安心感と滑らかさが好みで、現時点でのバーサタイル性に関していえば、ベストバイは価格的も「ヴァンキッシュ2500S」だろう。

2500番らしい大口径を維持し、機械的剛性が素晴らしく、165gの重さは合格点。

特にスイミングなどの「巻き」を重視した釣りには、価格を考えればベストバイに相応しい機種だと思う。

いい意味で期待を大きく裏切られた「ヴァンキッシュ2500S」。超密巻きもさることながら、糸落ち防止フィンの存在はめちゃデカかった。ロッドは「ガルネリウス64M」

評価を上げた理由

また、「2500S」のコンパクト版「C2500S-XG」(ハイギア)150gもフロロMAX 3.5lbまでと限定すれば、遜色ないほど素晴らしい。

今江的考察では、中途半端だった「密巻き」ではなく「超密巻き」化したことによるライントラブルの軽減は確かにあるが、それ以上に「ヴァンキッシュ」の評価を上げたのは、新たに採用されたラインローラー下部の「ライン落ち防止フィン」の存在だと思う

このフィンのライントラブル軽減効果は絶大だと、今江的には感じるものだった。

4lbフロロ以下ならCシリーズも予想以上によかった「ヴァンキッシュC2500S-XG」。ハイギアでも巻き感は軽く滑らか。ロッドは「デルジェスUL」

では、ダイワはどうなのか?

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