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【釣りウマは絶対やっている!?】アジングにおいて知っておくべき5つの事項

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第207回
【釣りウマは絶対やっている!?】アジングにおいて知っておくべき5つの事項

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

こんにちは! トモ清水です。

今、鳥取県の岩井屋という宿でこの原稿を書いています。広島、山口、大分、そして島根、鳥取とロッドテストで各地を巡っているわけですが、どこもアジが好調で、今年は海水温が高く、まだまだアジングがロングランで楽しめそうです。この後、福井、滋賀、石川、新潟を巡る予定。

今、泊まっている山陰最古の湯である岩井屋という宿、前から一度は訪れたい場所でした。

鳥取まで大先輩へ会いに!

ここの旅館の亭主が私にロッドの設計を教えてくれた先輩で、ロッド開発の仕事を辞め、この何百年続く老舗の旅館の7代目の亭主として伝統を守っています。

そういった理由で久しぶりにお会いしたく訪れました!

20年ぶりの再会した山ちゃん。私に丁寧にロッドの設計を初めに教えてくれた大先輩。

懐かしい話も盛り上がり、とても有意義な時間を過ごせているわけですが、釣りの旅は釣りだけでなく、こういった人との再会、出会いがさらに良い旅に♪

その鳥取ではサゴシ狙い。今、日本海側でも増えている魚の一つです。鳥取だけでなく、日本海側のあちこちで今釣れています。山口でメーター級のサワラを掛けたので、このサゴシサイズは何てことないのですが、でもこの1匹は自分にとって非常に思い出となる魚となりました。

というのも全国47都道府県、全て釣りをしてきましたが、鳥取県だけ魚の釣果が得られていませんでした。残すは鳥取で釣果を出せば日本全国各地で魚を釣ったことに。去年ボウズをくらっているので、ようやくそれがこの魚で、一つの目標を実現させてくれたわけです。

魚釣りは数釣りやサイズ狙いも素敵ですが、自分なりの目標を作って価値ある1尾を釣りたい、と感じます。このルアーで釣ってみたい、あの場所で釣ってみたい、釣ったことのない魚を釣ってみたい、など小さな夢を重ねていきましょう。

話がそれましたが、サワラ、サゴシにおすすめなルアーが、アブガルシアの「スキッドブレード」。

スキッドブレード【アブガルシア】

アブガルシア公式「スキッドブレード」の詳細ページはコチラ

投げて巻くだけなので、誰でも手軽に釣果が得られるジグです。

福井県でもやはり、「スキッドブレード(40g)」のタダ巻きでサゴシが入食い。

巻くだけ簡単、ガツンッとあたるのが楽しい♪

一方、サゴシに混じってヤズ(イナダ)も釣れているのですが、こちらはアブガルシアの「サーフスレイヤー」の40gがおすすめです。こちらの使い方は、一度ボトムを取ってワンピッチジャークが基本になります。

サーフスレイヤー【アブガルシア】

アブガルシア公式「サーフスレイヤー」の詳細ページはコチラ

今回、山口で80cmくらいのヤズを掛けたのですが、残念ながらフックアウト~。

さて鳥取でサゴシが釣れたのは明け方でしたが、その後爆風で釣りにならず、鳥取砂丘へ観光。

見渡す限り砂丘ですが、どうしても釣り人目線で海を観察。目の前には魚が釣れそうなサーフが広がっています。

さすがに観光スポットのピンでは釣りは遠慮したいところですが、その辺りのサーフはヒラメやシーバスが釣れる好ポイントみたいですよ。

アジング知っておきたい5つの事項

さて前置きが長くなりましたが本題に入ります。前回、前々回とアジングに関して、スピニングタックルとベイトタックルの使い分けなどお伝えしてきました。

【アジングはタックルを使い分ける時代へ!】スピニングとベイトタックルの使い分け方法

今回はアジングをもっと楽しむ上で、もっと釣る上で、知っておきたい、おさえておきたい5つの事項をランキング付けしてみたいと思います。

自分のアジング歴は17年と、威張れるほど、語れるほどの実力も経験もないわけですが、全国各地でアジングを楽しみ、各エリアのスペシャリスト達、ローカルアングラー達と多く一緒に釣りすることで、見えてきたアジの実態をお伝えしたいと思います。

アジの生態については専門ではないので、専門でやられている文献や資料を参考にしてみると良いと思います。

たとえば、アジの適水温、産卵行動など把握していると釣りに役立ちます。今から書く事項は、あくまで釣り人としての感覚で体験している実態についてになります。

アジを釣る上で重要なランキング、さっそく見ていきましょう。

1位:場所

2位:タイミング

3位:タックルバランス

4位:レンジ

5位:テクニック

アジングは場所に尽きる

間違いなく言えるのは、アジングは場所に尽きると思います。まずはアジの多いポイントで釣りをすることが大前提で、一番釣果が左右される重要なポイントです。当たり前なのですが、今一度意識したいポイント。

逆に言うと、アジの多いポイントさえ、おさえることが出来れば釣れたも同然です。

ただデイ(日中)で釣れる場所、ナイト(夜)で釣れる場所、とタイミングで釣れる釣れない場所が存在するため、その把握も必要です。

アジの多い場所を探す上で、次の条件が多いほど釣れる確立が上がります。

アジが釣れる確率を上げてくれる要素

・これからの時期、北西の風に強いエリア(風裏)

・強風でない(風が強いと釣りづらい)

・急な気温低下がない(アジは急な水温低下に弱い)

・潮通しが良い場所

・実績ポイント

・磯場やサーフが隣接する港

・アジだけでなく、イワシなどベイトフィッシュが溜まる場所(プランクトンが豊富なエリア)

・エサでもアジが釣れている場所

・水深がある場所

・常夜灯がある場所(とくにナイトゲーム)

タイミングの見極めも大切な要素

こちらは既述の場所のところでも述べましたが、夜に釣れる場所、昼に釣れる場所、マヅメ時に釣れる場所、などタイミングによって、時間帯によって釣れる、釣れないが明確になる場合があります。

せっかく、実績の高いアジの魚影が濃いポイントを見つけても、タイミング次第で「釣れないじゃん」ってことになりかねないので、タイミングは場所に続いて2番目に重要と感じます。

あのアングラー、もうちょっと粘ればアジが入食いになったのに、というシーンを何回も体験しています。

一番ややこしいは、夕マヅメの一瞬しか時合いがない場所。こういう場所では、その限られたタイミングで効率よく手返しよく釣る必要があります。

全国各地でアジングして感じるのは、朝マヅメと夕マヅメは最もアジの活性が上がる、という認識は共通だということです。

このくらい薄暗くなってきたときが最大のチャンス!

タックルバランスが悪いと釣れる魚も釣れなくなる

太いライン、重すぎるジグヘッドのウエイト、アジングに適さないルアー、ゴツ過ぎるタックル、やはりタックルバランスが悪いと釣れるもの釣れません。ただ最近のアジングタックルは、安くてもそれなりにしっかりしているので、高級なタックルを使ったから釣果が劇的に上がる、ってことは経験上ないので大丈夫です。

最後に私のタックルを記載しておきますので、それに近ければ全く問題ございません。ご参考までに。

では高級タックルは要らないのでは?って思う方もいるかもしれないので補足ですが、アジを釣るだけの目的でしたら、何万も出して高級タックルは必要ありません。リーズナブルな価格のタックルを揃えることをおすすめします。

では何故、高級タックルが必要なのか?求められるのか?

ちょっと話はそれますが、自分の見解で考えたいと思います。

それは、それほど釣果は劇的に変わらなくてもゲーム性は劇的に変わります。なぜかというと、やはり良い素材を使い、最新の技術で作られたタックルは、軽く操作性も高く、非常に感度が高いため、軽量なジグヘッドを操作していても、明確に何をやっているか、どこに今ジグヘッドがあるのか、潮が流れているのか、など沢山の情報が手に取るように分かってきます。

何をしているか分からないタックルより、何をしているか明確になるタックルの方がゲーム性が高く、同じアジングでも楽しさが全く違ってくる、ということです。

また所有感や見栄など色々理由はあると思います。

釣りは趣味、と考える場合、満足感、価値を見いだせれば、私はいくら高いタックルでも良いと考えています。

レンジ

レンジ(棚)がズレていると釣果に差が出ます。アジが表層からボトム(底)まで全層にわたって群れをなしている時はどのレンジでもOKなのですが、それ以外のシチュエーションでは、やはりアジの居る層にルアーを送り込んであげる必要があります。

レンジキープって聞いたことがあるかと思います。

これもアジングゲームの楽しいところ。状況によってアジャストしていく必要があるので、ジグヘッドのウエイトを変えて狙っていきましょう。

傾向としては、やはりボトム付近にアジが溜まっているケースが多いので、ボトムを取ることが基本です。

たまにボイルしている時、小魚など追いまわしている時は表層で爆釣ってこともしばしば発生します。

レンジによってアジのサイズも変わってくることもありますので、ベストなレンジを常に意識してみてください。

テクニック

テクニック、スキルが高いアングラーは、やはりバンバン掛けます。アジングの基本は、ジグ単のリフト&フォールになりますので、そのフォール中のアタリを取って掛けていく釣りです。

糸を張った状態でフォールさせるテクニックが、テンションフォールになりますので、これは必ず実践してください。

マヅメ時、アジの活性が上がると、キャストし最初のフォールで、もう食っているというシーンもありますので、そうなればルアーも色もテクニックも関係なくなってしまうんですけどねぇ~笑

入食いも楽しいですが、やはり考えながらポツポツ拾っていくくらいがちょうど良いですかね、ゲーム性が高くて自分的には。

またロッドの調子やテクニックによって、上顎に掛かったり、カンヌキに掛かったり、針の掛かり方も変わってきます。上顎に刺さればバレにくいので、それが理想の掛かり方でこれもテクニックで差が出たりします。

アジングテクニックはまだまだ沢山ありますが、テクニックばかりに気を取られて、今回のランキング上位である場所やタイミングを考えることをおろそかにすることは避けたいところです。

タックルデータ

ベイトタックル

ロッド: 5ft9in ベイトフィネスロッド

リール:ZENON LTX-L【アブガルシア】

amazonの「ゼノン LTX / ゼノン LTX-L」販売ページ

ライン:スーパーファイヤーライン・ウルトラ8(0.5号)【バークレイ】

リーダー: バニッシュレボリューション(3Lb)【バークレイ】

ルアー:バークレイ アジデント(1.25、1.5、2g / 風速と水深によって使い分け)【バークレイ】++マイクロクローラーアジングカスタム3in【バークレイ】

スピニングタックル

ロッド:5ft10inスピニングロッド

リール:ZENON(1000S)【アブガルシア】

amazonの「ZENON(1000S)」販売ページはコチラ

ライン:Nano fil line 0.3go proto

リーダー: バニッシュレボリューション(2Lb)【バークレイ】

ルアー:バークレイ アジデント(0.8、1、1.25g / 風速と水深によって使い分け)【バークレイ】+ガルプ!ソルトウォーター ベビーサーディン2in【バークレイ】

まとめ

ランキングいかがだったでしょうか。釣り人によっては、この優先順位が異なる場合も多いことでしょう。釣りは自由です。決まりはありません。ただアジを沢山釣る釣りウマ達は、間違いなく、この場所選びとタイミングをかなり意識していますので、この記事がご参考になれば幸いです。

またこれからの時期は、天候が非常に重要なファクターです。可能な限り、Windyなどアプリを活用して、風力と風向きと天気図などをチェックしながら釣行計画を!自分はこのプランを考えている時が一番好きだったりします♪

今年は海水温がまだまだ高いので、アジングが熱いシーズンがまだまだ続きそうです!年末年始の天気予報も出ましたが、例年より気温が高めの予報。冬休みも良い釣りが出来そうですよ。

外房もアジとカマスが安定した釣果が出ていますので、年末にちょっと行ってみようと考えています。

トモ清水でした!

See you next time!

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