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【小魚の反射光をそのまま再現】“セットアッパー125S-DR”レーザーインパクト搭載モデルを深掘り!「ショアジギング界の新たな刺客」

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ジギング特集

セットアッパー。

小沼正弥さん監修のシーバス専用ミノーではありますが、皆さんのBOXにも1つは入っているのではないでしょうか? ショアジガーから圧倒的な人気を誇り、特に関西の沖堤防で楽しまれている方の場合、持っていないと逆に不安に思うほど、常備しておきたいルアーではないでしょうか? 様々なサイズがある中でも、特に使用頻度の高いモデル“セットアッパー 125S-DR”ですが、2023年秋に話題の“レーザーインパクト(PAT.P)”搭載モデルがデビューしたことは、皆さんご存知でしょうか?

ショアラインシャイナーZ セットアッパー レーザーインパクト【ダイワ】

“セットアッパー 125S-DR”に“レーザーインパクト(PAT.P)”搭載モデルが…その名も「ショアラインシャイナーZ セットアッパー レーザーインパクト」。ただでさえ青物を引き寄せる能力に長けているにも関わらず、更に誘い出す視覚的要素もプラス。

ダイワ公式「ショアラインシャイナーZ セットアッパー レーザーインパクト」詳細ページはこちら

レーザーインパクト(PAT.P)とは?

そもそも、“レーザーインパクト(PAT.P)”とは?

ベイトフィッシュの反射光を科学的に徹底分析して再現した、ダイワ独自のテクノロジー。青物をはじめとするフィッシュイーターは当然人間と比べて視力が低い、ベイトフィッシュの輝きによって、その存在に気付いて捕食すると言われており、その輝き、鏡のように光が反射する“鏡面反射構造”をそのまま実現した大注目を浴びている新技術。それが遂にセットアッパーにも採用ということになりました…。

既存ルアーとの反射比較イメージ

一般的なプラグの場合、光が届く範囲が僅か数mであったり、光も一定の範囲内で放つ物が多い中、“レーザーインパクト(PAT.P)”に関しては、圧倒的高輝度かつより広範囲に光を拡散。正に本物の小魚…リアルな反射光を実現しています。

これまでとは異なる反射方式「レーザーインパクトの仕組」

いくつかの種類のある光の反射方式の中で“レーザーインパクト(PAT.P)”に採用されているのは前途の通り、ベイトフィッシュの体から放たれる光と同様である“鏡面反射方式”。鏡に光を当てた時のように、入射光が殆ど減ることなくそのまま一方向へと反射。光源に対して反射光が戻っていく“再帰性反射方式”も組み合わされていることで、他にない圧倒的フラッシングを演出。因みに既存ルアーの場合は拡散反射が大半、様々な方向へ光を散らしてはくれるものの、輝度が低く、遠くへ届かない物が多いとのこと。

既存ルアーとの反射方式比較

高輝度の光を多方向に反射するためのピラミッド型多面体

ボディ内側に複数施されたピラミッド型の多面体。こちらは最適な反射を行うための形状設計。一般的なプラグで施される金型の表面仕上げでは行うことのない、表面を円滑にする仕上げ加工、成型後の表面処理でクリスタルのような透明感を実現。

これがボディ内部に透過させてから反射させる“鏡面反射”と入射光と同じ方向に光を返す“再帰性反射”を同時に行います。鏡面のように磨き上げられた4つの面を持つ多面体をボディ内側に数百個配置することで、様々な方向を向く約1000枚(枚数はルアーのサイズや形状で異なります)の反射鏡の内蔵と同等の高輝度&多方向への反射を実現。

さらに反射させるためのコダワリ

さらにボディ内部に鏡面反射板も内蔵。多面体と鏡面反射板の両方で光を反射する“3Dマルチ反射構造”でより強烈な反射光を広範囲に放ちます。僅かな光でも強く広く反射するので、ローライト時やマズメ時などの薄暗いタイミングでも絶大なアピール力を発揮。従来ルアーより遥かに広い範囲からターゲットを呼び寄せることが可能に。

特長もおさらい

“レーザーインパクト(PAT.P)”について詳しくお分かりいただけたトコロで改めてルアー本体の特長もおさらい。

中層と足元を攻められる

様々な魅力がある中でもセットアッパーの魅力と言えば中層と足元をキッチリ攻めることに拘られているトコロ。標準装備の“エアロリップ”によって、最大2mOVERの潜行性能とレンジキープ力を実現していることで、表層に沸くベイトの群れのチョイ下であったり、青物がエサを追い込むことの多い堤防までの掛け上がり、堤防際までキッチリ引いてくることができます。

飛ぶ

そして飛ぶ…ショアジギングでは超重要要素である飛距離にも拘られています。前途した“エアロリップ”はボディにスッポリ隠れるため、空気抵抗が減り、飛距離を稼ぐプラス飛行姿勢も安定させるという役割も果たしてくれます。

さらに“サイレントウエイトオシレートシステム”と“HGS(ホールド・グラビティ・システム)”という2種の構造が合わさることで圧倒的な飛距離を生み出してくれます。

前者はタングステンウエイトによる重心移動システムであり、飛距離に最も貢献する機構。後者は前者のタングステンウエイトが着水後のリトリーブで前方へ移動した時にホールドをして中層足元攻略であったりアクション自体を安定させるというモノ。これらが全て合わさることで優れた飛距離を実現してくれます。

幅広いリトリーブ速度に対応!
釣れるハイピッチタイトウォブンロールアクションが魅力

続いてアクションについて!

シンキング仕様で着水直後からレンジキープを実現できます。スロー~ミディアムリトリーブまで幅広い速度にシッカリ対応し、“釣れるハイピッチタイトウォブンロールアクション”が持ち味。タダ巻きのスローリトリーブでは、シッカリした引き感と強烈なフラッシング&波動を発生させ、ミディアムリトリーブではベイトフィッシュが逃げ惑うような動きも生み出してくれるんだとか。また“HGS(ホールド・グラビティ・システム)”に関して、タングステンウエイトの保持が意図的に弱く設定されているため、イレギュラーアクションを発生して青物に対して食わせの間を与えます。

ショアジガー“松永昌己”さんに訊いた!武庫川一文字をはじめとする沖堤防におけるセットアッパーの使い方

先日、関西のショアジギングフィールドのメッカとして知られる武庫川一文字でロケをしてきました。その際にご出演いただいたのがショアジガーであり関西の沖堤防にも今年は特に通っているという“松永 昌己”さん! セットアッパーの使い方やアプローチ、カラーなどを色々教えていただくことに!

松永 昌己(Masaki Matsunaga) プロフィール

1989年12月20日生まれ、熊本県在住。 ホームグランドの熊本県をベースに、九州エリアの磯からヒラマサやブリ、根魚、ヒラスズキなどのモンスターを求めて日々走り回るロックショアアングラー。ボクシングで鍛えた力強いキャストでルアーをピンに撃ち込み、豪快なファイトで一気に仕留めるスタイルを得意としている。
巻くだけ

周囲でナブラが発生していたり、ジグを使っていて表層から中層付近で反応があると感じた時に投入することが多いセットアッパー。使い方を伺うと一言「投げて巻くだけです(笑)」。アクションを使い分けるのであれば巻き速度を変えるくらいだそうで、状況に応じてスローに巻いたり速く巻いたり。手返し良く周囲をサーチしたいのであれば速く巻くことがあるし、釣れている状況であれば、あえてユックリ巻いてルアーを見つけやすくさせたり。どちらにせよリトリーブ中に不規則アクションを起こしてくれるので、食わせの間を与えてくれるし見切られにくとのこと。また足元までシッカリ引いてこれるのも気に入っていますとコメント。

カラーの使い分けについて

カラーの使い分けに関してですが、朝マヅメの日が昇りきっていないタイミング、ローライト時などの薄暗い状況下においては、“LIチャートバック”や“LIチャートヘッドイワシ”、“LIチャートヘッドキビナゴ”などのチャートの入ったカラー、そして“LIレッドヘッド”なども使われるそう。

また晴れている時であったり、朝マヅメでも日が昇り始めたタイミングなどでは“LIブルピンイワシ”であったり、“LIチャートヘッドイワシ”を使っているのであれば、そのまま続けることもあるそうです。

カラーラインナップ

では、最後はカラーラインナップについて。

ショアジギングで実績のある定番カラーが“レーザーインパクト(PAT.P)”仕様になってグレードアップ。ぜひオリジナルのカラーなどと織り交ぜながらこちらも試してみてくださいね!

LIチャートバック

LIチャートヘッドイワシ

LIチャートヘッドキビナゴ

LIピンクイワシ

LIブルピンイワシ

LI不夜城

LIレッドヘッド

LIマックスレーザー

スペック
アイテム サイズ(mm) タイプ メーカー希望本体価格(円)
ショアラインシャイナーZ セットアッパー レーザーインパクト 125 シンキング 2,400

ショアジギング市場に新たな刺客「ショアラインシャイナーZ セットアッパー レーザーインパクト」。関西の沖堤防をはじめ、ぜひ他のフィールドでも実践投入してみては?

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!