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【I.S.C/伊勢湾シーバスチャレンジ】「ヴァルナ 110 S」で準優勝を獲得!大会当日の模様を“鈴木孝啓”が徹底レポート!

寄稿:鈴木 孝啓
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シーバス特集

ルアーニュースRをご覧の皆様、O.S.Pソルトスタッフの“鈴木孝啓”です。

先日、伊勢湾シーバストーナメント「I.S.C(伊勢湾シーバスチャレンジ)」に参加してきました。こちらの大会は周辺の有名船宿が集結し、シーバス3本の合計長寸で順位を競うという1DAYトーナメント! 総勢90名29チームが参戦するという超大規模トーナメントで、会場も物凄い熱気に包まれていた訳ですが、今回はそんな大会中に感じたことや、当日の模様などを絡めつつ、伊勢湾のボートシーバスゲームを紹介します!

鈴木 孝啓(Takahiro Suzuki) プロフィール

静岡県・浜名湖をホームエリアとし、ボートシーバスをはじめ、チニングやメバリングをメインに、タイラバ、ジギングなど。ショアからオフショアまで幅広いジャンルを得意とするマルチアングラー。浜名湖で開催されている「浜名湖オープントーナメント」にも参戦中で、2019年には年間優勝を勝ち取っている実力者。浜名湖の釣りの魅力をより多くの人に伝える活動も積極的に行い、大会の企画や運営にも広く携わっている。

現実は甘くないことを痛感…
タフなプラクティスで得た僅かなヒントとは一体?

シーバスの釣りやすい時期である“秋”。

これは多くの方が思い浮かべる一般的なシーバスのイメージだと思います。僕のホームである静岡県・浜名湖も例外ではなく、秋になればこれまでの沈黙が嘘かのように釣れ盛るタイミングがあるくらい。伊勢湾は隣県の愛知県であるため、シーバス事情も同じ感じなのだろうと考えていました。しかし、現実はそこまで甘くないことを、前日のプラクティス(練習)で痛感することになります。

工業地帯の作り出す複雑なストラクチャーをワームの釣りをメインに、バイブレーションなども織り交ぜながら使用して探っていきますが、この日はレギュラーサイズ(40cm~50cm)のチェイスがあったくらいで、その他は良いところ無し。唯一の手掛かりは、イワシが多く入った四日市エリアで数回反応が得られたということでした。

ただし、反応は限定的でプラの状況を参考にするものの、とてもパターンを絞り込める状況ではなさそうということで、一緒に参加するO.S.P社員のシダックス君と、メキシコ君、それから今回、I.S.Cの参加にご協力いただく船長さんと作戦会議を。

大会当日…各メンバーそれぞれが違う攻め方でアプローチ

そこで迎えた大会当日。

プランはシーバスの反応があり、ベイトも豊富な四日市エリアをメインにすることに。使用ルアーは「ヴァルナ 110 S」、「プロトバイブレーション」、「HPシャッドテールSW」(3.1in)。チームメンバー全員がそれぞれ違うパターンを試し、当日の状況に合わせていくという作戦で挑むことに。

O.S.P公式「ヴァルナ 110 S/HPシャッドテールSW」詳細ページ

自分は、先頭でミノーを担当することになったため、より到達レンジが深い「ヴァルナ 110 S」を選択。O.S.Pには、“ルドラ”という13cmのミノーのラインナップもありますが、今回最も重視したのは“潜行レンジ”。“ルドラ”よりも深く潜るので、より深いレンジから魚を浮かせたいシチュエーションでは、ヴァルナにアドバンテージがあると考えての選択です。

ヴァルナ 110 S

Length Weight Color HookSize Price
113mm 18g 18 #6X 2,090円(税込)

O.S.P公式「ヴァルナ 110 S」詳細ページはこちら

あえてベイトサイズより大きく、周囲との差別化と濁りを考慮して「ヴァルナ 110 S」を使用

9月の伊勢湾は、メインベイトがイワシのようで、マッチザベイトの考えだと、11cmのヴァルナでも少し大きいなと感じる部分はありました。ですが、他の選手も目に見えるベイトのサイズから、どうしても小さいルアーに目が行きやすく、大きなルアーを使うということが差別化をはかるのに有効だとも考えましたし、大きくても濁りがあれば喰ってくる可能性はあると思っていました。

デイのシーバスはゆっくりベイトを追っても逃げられることを知っていて、判断してから喰うまでのスピードが非常に早いと思います。これを利用するのがリアクションの釣りで、そのように釣るのであればルアーサイズよりも、魚からルアーがどう見えているかが、重要になってくると考えています。当日は、濁りがあることで基本的にはルアーが見えにくい状況であったと判断しました。そのような様々な要素を考慮して「ヴァルナ 110 S」でスタートしました。

「ヴァルナ 110 S」が激ハマリ! 釣れ方と使い方について

トーナメントでは、しばらく釣れない時間が続きました。3時間ほど経過したタイミングでしょうか? タンカー際をジグヘッドに 「HPシャッドテールSW」(3.1in)を使用して探っていたチームメンバーが30cmくらいのシーバスを釣り上げました。その時「ヴァルナ 110 S」を使用している私にもほぼ同じタイミングで魚がヒット。

ヴァルナ 110 S」で掛かったら魚は大きいと思っていた私の予想を裏切る1尾でした。ですが、この魚からイワシのような小さいベイトを捕食しているからと言って、ヴァルナサイズのミノーに口を使わないことは無いということが分かりました。そして、タンカーと岸壁の隙間を探っていたタイミングで、シーバスがイワシにボイルします。この日、一番のビッグチャンスでした。すかさず、近くに「ヴァルナ 110 S」を落としましたがボイルには届かず、キャストミスか!? と思ったのですが、巻き始めた直後にヒット。今度は、55cmくらいの当日の状況としてはイイサイズのシーバス。

同時に、小さいベイトを捕食しているシーバスにも「ヴァルナ 110 S」が効くと確信に変わった瞬間でもありました。ここから、ボイルが無いタイミングでも魚を喰わせるにはどうしたら良いのか?…考えて導き出した答えが、この日のパターンだと感じた次の動かし方です。

アクション方法について

①ヴァルナ 110 Sの潜行深度の限界付近まで潜らせる。(潜行レンジ2.5m程度)

②大きめに2ジャーク(強く水を押す+明滅orフラッシング)

③ステイ2秒(魚が浮き上がってくる時間を作る)

④タダ巻き2m程度(逃がしのアクション)

以降、②→③→④の繰り返し

これで大きめのボディで小型なリップでありながら、2m以下のレンジを安定して引いてくることができます。また、フラットサイドのため、ホロが入ったカラーであればフラッシングでアピール、ボディとベリーでコントラストがはっきりしているカラーを選択すれば明滅でのアピールが可能となります。この動かし方をタンカー際など、壁に沿ってやることで、近くにいる魚を呼んできて口を使わせるパターンがハマり、3尾ほど追加することができました。釣れていなかったトーナメントタイム中に、「ヴァルナ 110 S」だけで5本キャッチ。これは当日の正解に近いパターンであったと思えます。トーナメントの結果も初出場で準優勝と、素晴らしい結果を残すことができました。

ヴァルナ 110 Sの釣れる秘密

ヴァルナ 110 S」の特長ですが、3フック仕様のため掛けたら高確率でキャッチができます。エラ洗いのバラシが多いシーバスゲームではカナリのアドバンテージに。トーナメント当日もバラシは“0”でした。ミノーですが良く潜ってくれて、2.5m程度のレンジを通すことが可能です。フラットサイドなので、フラッシングや、明滅のリアクションで魚に口を使わせる力も強く、様々なフィッシュイーターに有効です。

カラーセレクトについて

カラーに関しては、濁りがあるか無いかで決めていきます。

濁っている時には、ゴールド系、または、チャート系が釣果に結び付きやすいと感じています。今回の伊勢湾で特に有効だったカラーが“アイクルドチャートBB PBB96”。

チャートで目立たせつつ、ベリーのブラックでしっかりと明滅を入れて目立たせることで魚を呼んでくることができたと感じています。澄んだ潮には、クリア系、シルバー系、が有効だと考えています。伊勢湾の僕のオススメは下記の通り。

澄んでいる時:アイクルチャートブルーグラス、リアルイナッコ

濁っている時:ゴールドチャート、アイクルドチャートBB

タックルについて

最後に、私が普段使用しているタックルデータを紹介します。

タックルデータ

ロッド:ソルティシェイプダッシュ・ ベイボーターS63ML/G【テイルウォーク】

リール:ツインパワーXD C3000HG【シマノ】

メインライン:G-soul X8 アップグレード(1.2号)【YGK】

リーダー:シーバス ショックリーダー [フロロカーボン](25Lb)【バリバス】

これから全盛期を迎えると思われる秋の伊勢湾シーバスゲーム! ぜひ皆さんも「ヴァルナ 110 S」を使って、シーバスを浮かせて喰わせる快感を味わってみては? ルアー操作や今回のネタにもなっているI.S.Cの模様は下記の動画からもご覧いただけますので、是非チェックしていただければと思います。

チームO.S.P遂に覚醒!国内最大規模のシーバストーナメントにガチ参戦!

出典:YouTubeチャンネル「O.S.P Saltwater」

O.S.P(オー・エス・ピー)

2000年6月設立。日本のみならず世界で活躍した並木敏成が代表として自身の経験を活かし、「10 Years Standard(10年基準)」をコンセプトにモノ作りを行う。日々生み出されるルアーは定番となり、多くのバスアングラーから熱く支持されている。