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今江克隆のルアーニュースクラブR「ビッグフィッシュ捕獲率が高い!大注目の最新フィネスワームを紹介」の巻 第1161回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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ダンベルクラブ

そして、もう一つ、フィネス系の極めつけとして、現在、一番気に入っているのが河野(正彦)プロが初めてデザインした「ダンベルクラブ」だ。

このワームは、その名の通り、フィットネスクラブにある筋トレのダンベルのような形状をしており、さらに「蟹(カニ)」のような形状に見えることから「ダンベル倶楽部」と「クラブ=蟹」を掛けてネーミングしたものだ。

自分がこのサイトフィッシング用ワームを気に入っている最大の理由が、従来の毛生え系サイトワームに比べ、非常によく飛ぶこと、そして河野プロが一番コダワった独特のフックセッティングをすることで「バレルロール」と呼んでいる、まるで樽(たる)が高速回転するようなローリングアクションが素晴らしいからだ。

「ダンベルクラブ」特有のマス針フックセッティング法。根掛かりを最小限にし、樽が回るようなバレルロールアクションを生みだす河野プロの独自セッティングだ

さらに実現不可能と思えた「関節角度付きラバー」をシリコン成型と複雑な金型構造でインサートすることで、バレルロール時に強力な水掴み、水推しパワー、最小限の移動距離を実現している。

ダンベル型ゆえにできる唯一無二のバレルロールアクション。関節のあるラバーが水の攪拌をさらに強いものにしている

ラバーをあとから刺す生産方法ではなく、「三原虫」、「イマエビ」で培ったイマカツ独自のラバー成型法、一体インサート成型をさらに高度に進化させることで、ほぼ実現に目途がついたイマカツ期待のサイト&フィネスワームである。

関節のあるラバーを複雑な角度で一体成型する「ダンベルクラブ」。かつての「モジャオ(ヘアリーホグ)」並みに複雑な金型になりそう

バレルロールの威力

この「ダンベルクラブ」の最大の魅力は、何度もテストして確信したが、「バスが気付く距離が違う」という点だ。

すなわち、「ダンベルクラブ」の0.6gショートダウンショットを見えバスからかなり離れた場所にキャストしても、バレルロールさせることでバスが「ダンベルクラブ」に気付かせて寄せさせることが、従来の植毛系サイトワームに比べ「かなり遠く」でも可能になった点だ。

着水を気付かせないという点で、強波動バレルロールによる「気付かせ」は、サイトフィッシングでは強力な武器になる。

バレルロールさせると遠くにいるバスが気付いてスッ飛んでくる。着水点を見せないアプローチが可能に

そして、寄ってきたら放置することで、沢蟹(サワガニ)ソックリに見えるシルエットも放置喰いを高確率で実現させている。

「ダンベルクラブ」で仕留めた50cmUP。こいつもバレルロールで気付かせて放置で拾い食い。沢蟹(サワガニ)が多いエリアでは効果絶大だった

また、ダンベル型形状から飛距離とフックセッティングカバーの回避力が高く、オフセットフックも使えるためノーシンカーでの吊るしにもとても使いやすい。

さらにライブスコープでとても大きく映ることも強力なメリットだ。

このテの植毛系サイトワームは、還暦間近な今江的には精度高いロングキャストが難しく、老眼でキャストポイントが見えにくい、マス針だと引っ掛かりやすい、ライブスコープで捉えにくい等の問題があって、好きなルアーなのにストレスの方が多かった。

しかし、この「ダンベルクラブ」が完成すれば、そのストレスを完全に克服でき、サイトフィッシングの強力な武器になりそうな予感がしている。

なんだかコレ、クロダイ(チヌ)にも無双級に効きそうな気がしてるのは私だけ????

ユムシに似てる「スキップドッグ」でデカチヌがよく釣れてるんで、クモガニそっくりな「ダンベルクラブ」は、もっとチヌに最強かも

新型爆速シヴァーリグ、強し!

最後に、やはり「ダイレクトショット」5g~7gを使った「新型爆速シヴァーリグ」の「ジャバロンスーパーリアル150」は、激ムズ金砂湖での実釣テストでも完璧でした。

めちゃくちゃムズい晴天の金砂湖でも、「ダイレクトショット」仕様の爆速シヴァーリグのタダ巻きは効果抜群。これは定番化決定だ

ワームを問わず、フリーリグともに、この秋の超オススメセッティングです。

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